なぜ人間関係が重要なのか?〜読書メモ〜
年末に読んでいた本です。
グッドライフという本で、2023年に出版された本で、割と最近ですね。
ロバート・ウォールディンガーという、ハーバード大学医学大学医院、精神医学教授の方で、心理療法プログラムや禅師でもあるようです。
精神医学教授ってのと、比較的新しい本だったからとりあえず手に取った次第です。
「ハーバード成人発達研究」がこの本のバックにあるようで、同一家族の2世代にわたる被験者群を80年以上追跡調査してきた。というなかなか、長期的な調査である。
健康で幸せな人生を送る鍵 ーそれは「よい人間関係」と述べている。
◯やっぱり人間関係は人生に密接である
人間関係とは、仕事であれ、家庭であれ、友人関係が重要であり、幸福度に直結します。
例えば仕事でしたら、離職理由に上位2つに入るくらい上がっています、
1位:上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった(23%)
2位:労働時間・環境が不満だった(14%)
3位:同僚・先輩・後輩とうまくいかなかった(13%)
引用元:転職理由と退職理由の本音ランキングBest10
スラムダンク風にいうと、「人間関係を制するものが、幸福を制す」ってところでしょうか。
社会の中では、人間関係はマストで世の中はまわってますからね。
そう考えると、その人間関係について研究されたこの本は一読するのがおすすめです。
◯時間と注意こそ人生そのものだ
この本で書かれてる事の印象的なのは、時間と注意ですね。
マインドフルネスにも詳しい筆者だからでしょう。
職場であれ、家庭であれ我々は本当に必要なことに注意を向けられてるかな?となります。
そして、過ぎゆく日々に追われていると、ああ今年も終わってしまったとなりがちですよね!
本書にて、晩年を迎えた人が
「友人にあまりあえなかった」
「子どもたちに十分な注意を払ってあげられなかった」
「重要でないことに時間を費やしすぎてしまった」
時間と注意はあとから補充することができない
この辺を読むと、年をとるたびに一年が早くなっていくのを感じるので、より日々と向きあい方を見直していかないとあっという間に過ぎ去ってしまう。
また、個人的には
友人や子供は気心の知れた相手だから特に注意を向ける必要はないと感じてしまう。
そんなことってありませんか?
私も一昨年の2022年のときはやりがちで、非常に過去のことや未来への心配事に囚われて時間を上手く使えなかった時期がありました。
今に集中できてない時間が非常に多かったんですよね。
あれどうしよう? 次の予定が、、、とか詰め込みすぎたりして。
日常が作業になってしまってた時がありました。
ここ2年くらいマインドフルネスの本などを読む機会が増えて、生活に取りいれていったりしてますが。
この本曰く、
「単純にいえば、マインドフルネスの目標とは、日常的な気づきを高めることだ」
どちらかというと、身体感覚とかにマインドフルネスの考え方を用いたりしますが、歩行瞑想とか。
この本の考え方をもとに、人間関係も注意を向けることを昨年の後半は意図的にやっていきました。
◯毎日の注意の向け方
この本でおすすめされてる3つの具体的な方法があったので共有します。
1つめ、人生を豊かにしてくれる人間関係を1つか2つ思い浮かべ、相手に今まで以上に注意を向けること
これは、私が振り返った時に思い付いたのは「嫁」でした。なんだかんだ、子育てしていると注意が分散してますので、阿吽の呼吸ばかりをしてたんですよね。
当然、それぞれライフイベントも起きてくるし、歳を重ねて体調も変化するし価値観も変わるし、見てるメディアは違うし、もっと注意を向ける相手は人生のパートナーだとまず実践しました。w
言葉にできることは話すようにすること、些細な事に気づくようにすること。ずいぶん気がつくことが、違うように感じます。
2つめ、1日の過ごし方を変えること
大切な人と過ごすには注意が途切れない時間をつくること。と書いてありました。
これは、私の場合はそんなに変えてません。ただ、スマホは家族と会話する時には遠ざけるようにしてますかね。あとは、会話がしやすいように家具の配置とかは変えましたかね。構造上で話がしやすかったりするので。
仕事も、より人と向き合う時間を大事にするように、マルチタスクではなくシングルタスクになるようにしています。
3つめ、誰かと話す時には好奇心をわすれないこと
これは、家r族のことですね。私の場合は両親だったり、身近な人であればあるほど関心を向けにくくなってたので、その辺は反省して改善するようにしました。特に1でもありましたが嫁にも!!
好奇心って、探せばいくらでもあるのに、ついつい忙しい気持ちで逃してしまうことありませんか?
時間術でもありますが、バッファを持つことは好奇心を取り戻すことに有用だと感じます。
◯主な人間関係のグッドライフを見直そう
本には具体的に、
パートナーとのグッドライフ
家族のグッドライフ
職場でのグッドライフ
友情のグッドライフ
と具体的なデータなども含めて解説してありました。
職場でのグッドライフの中で、本研究の被験者のなかでとりわけ幸福度が高かったのは、タイヤの販売員であれ、幼稚園の先生であれ、外科医であれ、仕事に満足しており、職場の仲間との関係が良好で、仕事と家庭のバランスも取れていた(苦労と交渉を重ねてそうしたバランスを手に入れた人がほとんどだ)。仕事と家庭生活の両方が同じように重要だと理解していた人たちだった。
私の場合は、日常ではパートナーと家族に対して注意がまだまだだったので、本書を参考にしながら昨年は改善を取り組みました。
まだまだ、改善の余地はありますが、昨年の自分に非常に役立ったのでおすすめします。
みなさんの注意が向けられてない人間関係はどれでしょうか?
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