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かゆみを感じる伝導路
アレルギーとたたかう理学療法士
及川文宏 より
かゆみのために使われる医療費は、厚生労働省の試算で1ヶ月で5000億円!
つまり、年間 6兆円!!!
これは、かゆみをしっかり知って対処するのが必要なことが求められますよね。
かゆみは、痛みの弱い感覚ではない!
以前は、そう考えられていましたが、1997年にヒトにおいてヒスタミンに応答し、かゆみを伝える C 線維が発見されました。
かゆみの伝達経路
現在、かゆみと痛みは異なる神経経路によって皮膚から脊髄広角ニューロンへ神経伝達物質を介して情報が伝達され、かゆみに関連する脳部位が連携し、興奮することでかゆみ感覚が生じると考えられています。
1) 異物によって皮膚が刺激されると、表皮角化細胞及び免疫細胞(肥満細胞、T細胞など)から、かゆみメディエーターが放出される。
(かゆみメディエーター:かゆみを引き起こす物質)
2) かゆみメディエーターが感覚神経(C線維)にある受容体に結合し、カルシウムイオンが流入することで、神経が興奮する。
3)かゆみの電気信号は、C線維を伝わって、かゆみの神経伝達物質を脊髄後角に向け放出する。
4)放出されて神経伝達物質は、脊髄後角ニューロンを興奮させ、脊髄前角から脊髄ー視床路にて、脳に信号を伝える。
5)信号が大脳のさまざまな部位を活性化させることで、かゆみが生じ、描き壊しを引き起こす。(小脳の活性化は掻破行為に関与している)
末梢性と中枢性のかゆみの伝導路
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ちなみに
この伝達経路は
他の感覚と比べて優先順位が低いことがわかっています。
感覚の優先順位
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かゆみや痛み強い時、あなたはどうしますか?
肌をさすったり、叩いたりしませんか?
皮膚をさすったり、叩いたりして、かゆみや痛みを紛らわそうとするのは、生理学的にも正しい行為ってことが分かりますよね。
今日は、かゆみの生理学についてお伝えしました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
アレルギーとたたかう理学療法士
及川文宏より
日本アレルギーリハビリテーション協会
アレルコア
福のしま研究会
YouTube(アレリハちゃんねる)とnoteでは、アレルギー疾患や自律神経に対する理学療法についてお伝えしています。
アレルギーや自律神経に対するリハビリテーションの講習会情報につきましては、以下のHPをご覧ください。
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【今後の研修会予定】
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『はじめての自律神経』
日時 8月19日(土) 16:00〜17:00
会場 zoom(アーカイブ配信あり)
内容
・自律神経と理学療法を結びつけるエビデンス
・胸郭の柔軟性と交感神経
・胸郭のチェック方法
・交感神経のトラブル
・自律神経の働きに影響を与えるもの
・交感神経活動亢進と減弱の特徴
・症例紹介
・脊椎の動きによる自律神経の変動ヒトの評価・介入の際に自律神経の知識は必要不可欠
✅ 詳細は以下のリンクより↓
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『今日からはじめる自律神経』
日時 9月17日(月) 12:00〜16:00
会場 東京都江東区(現地参加申込者には申込後に詳細をお伝えいたします)
講師・内容
『自律神経を整える』
〜解剖・生理・運動学の視点より〜
理学療法士 佐藤 慶太
『ストレスと脳科学』
〜瞑想が自律神経を整えるメカニズム〜
理学療法士 寺島 佑
『ツールを使ったセルフケア』
〜メディカルアロマで考える自律神経ケア〜
理学療法士 石井 りえ
『自律神経と食事管理のポイント』
管理栄養士 和田 宵湖
『自律神経の不調とは?』
〜自律神経の9つの分類方法〜
理学療法士 及川 文宏
参加方法
・現地参加:先着限定 20名
※資料配布:現地参加特典として講義資料を印刷してお渡しします。
(アーカイブ動画視聴のみの方には資料はございません。ご了承ください。)
・アーカイブ動画視聴:9月20日〜10月4日まで配信
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