解説!「志望理由書のルールブック」4
こんにちは。カンザキジュクスタッフのOです。
大学の3つのポリシー(方針)
大学側は、「研究テーマを持っていて、それをしっかり語れる人」を求めている、という話を前回しました。
さて。高校までの学びと大学出の学びは違っています。
・高校→既知の学び
・大学→未知の学び
学びの次元の違いがポイントです。
ゆえに、大学側としては、こうした次元の違う学びに応えうる、
未知の学びに対応でき、探究や研究ができる人を求めているわけです。
一般入試では、既知の学びが優秀な人(いわゆるテストの成績がいい人)を探すのは簡単ですが、その中にいる、未知の領域まで踏み出す意欲のある人を直接見極めることは出来ませんでした。
それを見極めることができるのが、この総合型選抜というわけです。
この見極めを、大学側はどのように決めているのか?
それが3つのポリシー(方針)です。
1、ディプロマポリシー
→卒業認定・学位授与の方針
「ディプロマ」は学位の意味。こういう力がついたら学位を授与しますということを示しています。
2、カリキュラムポリシー
→教育課程編成・実施の方針
その学位を授けるために、こういうカリキュラムで教育を進めますというもの
3,アドミッションポリシー
→入学者受け入れの方針
カリキュラムポリシーに従って学べる人に来てほしいので「こういう観点で選抜(入試)をします」ということを示しています。
これらの基準をもとに大学入学のハードルは作られています。
そして、その判断に用いられているのが志望理由書なのです。
選抜する生徒一人一人を
・この人はわが大学の学びに耐えうる能力を持っているか?
・この人が目指すものはわが大学での学びに合致しているか?
能力・意欲・適性を見極め、ミスマッチを防ごうというわけなんですね。
入ったものの、「やりたいことと違った…」を起こさないことは
入学する生徒にとってだけでなく、大学にとっても大きなメリットのあることなのです。
入学前に、自分と大学とのマッチングをして、なぜそこで学ぶのかを明確にする。
総合型選抜の最も大きなメリットは、実は、ここにあるのではないかと思います。
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