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note酒場戦記 多摩市を削ってた話

テーブルクロスの概念が消滅した街、渋谷

外苑前は雨模様だった。なんなら風も強くて嵐の前触れだった。

傘無しだったので前のめりで歩く。会場入りするとフードチームは絶賛仕込み中で、受付チームはまだ受け付けるものがなく、ふわふわした脳の中に今日のオペレーションを書き込むところからだ。

ふらふらとねおさんと遭遇するなどしてるところにテンパってるのかナチュラルなのかわからないうすいさんから「買い出しお願いぃ?」の声がかかり、嘉晶さんと渋谷に買い出しダッシュ!

これが雨の中、なかなかのミッションと化して嘉晶さんから「持参した体力の3分の2消費した感じです」と恐ろしい発言が。

たしかに、もうこれでほとんど今日の仕事終わった感がすごかった。まだnote酒場始まってない。

はぐれメタルの剣ばりに入手困難アイテムだったテーブルクロスは、嘉晶さんの「マークシティのナチュラルキッチンにあるかも」という機転で無事調達。買い占める勢いだったのでお店の人が気を利かせてバックヤードから新品を出してきてくれたのでありがたかった。

一時はダイソーにもドンキにもなくて「渋谷にはテーブルクロスという概念が存在しないのかもしれない」と諦めかけてたのだけど。


少年Bさんの笑顔は国宝指定するべき

自分のシフトに入る前に少しだけ時間があったので、少年Bさんを探そうとしたら探すまでもなく、にこにこしながらみんなに囲まれてたのですぐにわかった。さすが自らをフリー素材と言い切る人気者。でも、ほんと生Bさんの笑顔って人を近づけるんだ。眼福。

クレスタの伝説記事から瞬く間に広まった「同じ食べもの両手持ちする=Bさんする」の撮影大会に参加できたのもしあわせで。みんなは知ってるんだろうけど「Bさんする」誕生秘話も聞けたし。

ねおさんは、ほんとにねおさんで、あの「うれしいんだけど真顔」な感じの画が好きなんだけど、ほんとに描き始めたのは今年の5月からと聞いてちょっと驚くなど。いかにもじゃない日常系マンガの味、なんかいいんだよな。僕の中では勝手にワダシノブさんの味と双璧。両方noteで読める日はうれしい。

そうこうしてるうちにシフトに入って、ひたすらドリンクチケット売るマンになったのだけど、noteのお客さん(という言い方は変だけど)じゃなかったらもっと大変だったはず。おかげで場の空気を楽しみながら、なんとか回せた。

同じシフトでいい空気をつくってくれた嘉晶さんと、ディナータイムでもヘルプで一緒に入らせてもらったkieさん、ほんとにThxです。

束の間の平和と公開苦情タイム

中休みにピ社イベントスペースに移動して行われたnote酒場で愛を叫ぶイベント。観察したかったしillyさんのLTで登壇する嘉晶さんからも誘われてたのに、ランチタイムのチケットの締め作業とかしていて結局行けなかった……。会場までBさん先頭にセーフ教デモ行進も行われたらしい。なにそれ楽しそう。

まあでも参加してたらディナータイムのシフトの穴埋められなかったので結果的にはとどまってよかったのだけど。

ディナータイムもkieさんとドリチケ売りつつ、もしかしたら、このまま夜もチケット売るマンになって、まあそれはそれでおもしろいしいいかと思ってたら、どこからか風のように嘉晶さんが現れ交代してくれるとかやさしい。noteの半分はやさしさでできてる説あるよね。

で、とりあえず何か飲みたい。酒場だよ? と、そこへおにぎりの腕時計がスッと、ほんとにスッと目の前に差し出される。この、おにぎり見覚えある。見ると、こげちゃ丸さんがいい笑顔で立っていて。会ったら乾杯しましょうの約束をしていたので、IPAを持ってふたりでBさんしながら乾杯。

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なんだろう。こんな平和な時間が与えられていいのかな。たまにはいいのか。しみじみクラフトビールを味わってると、illyさんに呼ばれ「るんみちがふみぐらさんに苦情言いたいって探してたよ」と。まじか。

うん、わかってる。さっきチケット販売のとき、るんみちさんがやって来たの把握してたけど売る方に集中して(お金のやりとりが絡むからその辺は特にね)声かけなかったんだ。illyさんも書かれてたけど「言ってよ~~」だよね。

るんみちさんからはしっかりとハネサエ.さんとかみんなの前で公開苦情タイムをいただきました。

というのはまああれで、るんみちさんの言葉はいつもちゃんと魂を通ってきてるので、ほんとそのまま受け取ってます。貴重だよ。何を抱えてどこに向かってたとしても、ちゃんと「その人」がそこにいる言葉を持てる人は。とりあえず4月が楽しみだ。

YOUは何しに長野へ?

note酒場でも結構聞かれた。これ、自分にとっては大事なことなのにちゃんと答えられてなかったなと大反省案件。

ひと言で言うと「ちゃんと暮らしたい」と思ったから。東京で仕事に最適化した生活だけしてていいのかなという素朴な問いから。東京をdisってるわけじゃなく。

この話すると本一冊書けてしまうのであれなのだけど。暮らしもライターの仕事も生きるための仕事もどれも必要だし、そこに手触り感を持ちたかったからそれができる場所に移ったというのが本当のところ。

移住が正義とかまだ東京でなんとかじゃない、ちゃんと暮らすための結果としての移住。けどnote酒場で語ることでもないしね。

風に吹かれながら人との距離をいろいろ考える

テラス席は夜になってずっといい風が吹いていた。なんだろう。久しぶりに東京の空気の中で「いい風だな」と素直に思った。その場にいた人がみんなそれぞれの感じでやさしくなれてたからだろうか。

マウントを取る必要もなく、これを言ったらどう思われるだろうかとかそこまで気にすることもなく、フォロワーが何人だとかスキがつくつかない関係なくフラットに「いま、ここに入る人とここにしかない時間」をお互いに感じることができていたから。

そんな場にいる自分が「あれ、なんかふつうに存在してるな」とふしぎだった。

だいたい僕には人との距離を適切にとる機能がついてない。親しい人とかそうでない人の境界線もよくわからない。だから最初から誰に対しても一定の距離をとるオートディスタンスがオンになってる。

それなのにnote酒場では、いつの間にかオートディスタンスが作動してなかった。バグだ。

向こうから挨拶したい、話したいとか言ってもらえるなんて都市伝説だと思ってたら本当にそう言ってくださる方がいて変な声が出たり。

illyさんや仲さんとかが「○○さんにはもう会った? いまあのへんにいるよ」とか「○○さんがふみぐらさん会いたいって言ってたから行きましよう」とかつないでくれるのほんとうれしかったし神対応すぎた。

そういう人には今世でなれそうにもないので、せめてその好意をちゃんと受け取ってしあわせな空気になろう。そんなことも思いながらうろうろしてた。

戦場に落ちる夕陽

間詰ちひろさんの名刺をいただいて第一声が「活版!」だったのだけど、もっとちゃんとお話しできればよかったな。

ちゃこさんに声をかけていただいたときもびっくりして変な声出た。だって、あの夜を食べるちゃこさんだよ。

ぽこねんさんは、自分じゃない自分になりたくないっていう話(意訳してるかも)がすとんと入ってきた。自分にしっくりくる感覚のためにnoteを書く、使うというのもすごくありだと思う。

Yukiさんと伊勢の話をしてるときは、ほんとに周りの空気が伊勢っぽくなるのがふしぎで。人ってそれぞれの位相の空気をまとってるのかもしれない。

結局、またうさこさんたちとBさんを召喚して(Bさんの無駄遣い)、これはBさんが絶対取材に行ったほうがいいBさん案件の話とかしてたけど、なんとなく4~5人ぐらいがいちばん落ち着いて話せる。

僕にしては一日にものすごい数(コミュ強の人からすれば全然すごくない)の人と話すことができたのだけど、3分の2ぐらいの時間はスタッフの設定ですごせたことも強かった。設定という役割があることでこういう場に入っていきやすくなるから。

たぶん、いやきっと他にもいろんな人とあいさつしたり乾杯してるんだけど記憶がポンコツすぎて大変申し訳ありません。心のアルバムにはちゃんと入ってるんだけど。

藤川さくらさんもツイートで画像あげられてたけど、あの会場の「裏側」の景色が好みだった。裏側萌えだ。

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どんなに華やかな世界を垣間見ることができても、僕という人間はそれよりも、その裏側に広がる景色に目がいってしまう。しょうがない。そういう習性なのだ。そして、ああそれでもいいんだなとあらためて思わせてくれたnote酒場。

最初は戦場に赴くぐらいの気持ちで魂を削るんだろうなとかもちらっと考えてたのだけど、結果的には戦場に落ちる夕陽を眺めて「戦う必要も勝つ必要も負ける必要もないんだよな」と思ったふしぎな一日。雨のち晴れの天気そのままだった。

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