言葉がある星
いろいろと、いろいろと日々が飛んでいく。自分が回りながら飛んでるのか、時間が第二宇宙速度を出してるのか、どっちもなのか。
よくわからない。ヤギは時間もどうやら食べるらしい。時間が食べられてしまうと概念が溶ける。
すっかり穴の開いた隙間から、ふと空を見上げる。
そこには言葉のある星が浮かんでる。懐かしい気持ちになる。僕はたしか、あの星の住人だったんだな。
言葉を呼吸して生きてる星。
◎岩間 洋介|moicafe.comさんの『東京は夜の七時』
とてもさみしくて輝いてる街にシャボン玉が浮かんでいて。きらめく顔が浮かんでは消え、最後に残るのは。
◎まぶたゆりこさんの『イーストウエスト(東京嫌い)』
その眼、まなざし。なぜかずっと追っていたくなる。抗えない磁場に気持ちよく引き込まれる人と磁場をすり抜けてく人。なんてこと……。
◎山羊メイル/tetsuya kさんの『夜空に引き上げられる』
夜空の剥がし方を知ってる人は泣く。夜空の剥がし方を知らない人も泣く。その隣で、あの人がにこにこしていてまた泣く。
◎真巳さんの『2020 東京新サービス』
会えない。つながらない。自分が断片化されていく。2020年の東京を生きる彼女たち。でも、待ってくれてる「人」がいてつなげてくれる言葉があるから。
*
『東京嫌い』がここにいてくれてよかった。そんな気持ちが日々積み重なっています。宣伝とかじゃなくてね。わりと本当にそう思ってます。
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クリスマスの(ちょっと早いけど)アドベントカレンダーのように、毎日ひとつずつ東京の知らない夜をめくっていく楽しみをお届けします。
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「あの人の新作や意外なあの人の新境地も……」
◎責任編集
林伸次(BAR BOSSA)
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