「書きたいものがない」で困ってるひとへ
愛用してる目薬がバグった。勝手に流れ落ちるようになったのだ。自分の意思と関係なく。
いや、ほら目薬って一応、本人の意思で「点そう」と思って目の上に持ってきて、ちょっとだけ容器を押すでもなく押す感じで点眼するじゃないですか。一滴ずつ。
なのに、目薬の容器を自分に向けただけで、自分の意思と関係なく点眼液がどぼどぼ落ちてくる。目に入らずに顔が濡れるだけ。これだったら雨と同じじゃん。
まだ容器の中身は3分の1ぐらいあるのに。そういうものなんだよと言われれば、そうなんだと思うしかない。でも、なんかモヤる。この状態でしばらく使い続けるのか、新しいのを買ったほうがいいのか。
どうでもいいことこの上ないのだけど、そういうのって人生だなと思う。
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どこかで気づいたときには最初の頃とかたちや関係性が変わっている。どこでそうなったのかなんてわからない。
人生にはそういうのがいくらもあって、絡み合う。人間関係なんてまさにそうだし。あんなに自分にフィットしてた目薬がそうじゃなくなってしまうように。
そういうものなんだと受け止めるしかない。
ずっと同じ状態であり続けるというのがない。諸行無常。大昔の人はいいことを言う。というか、情報やデータを見てそれを理解したわけじゃなく、人間の感覚として感じ取ってたのだから。
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で、なんでこんなこと書いてるのか。noteで何か書きたいけど何を書いたらいいのかわからない。書きたいものがわからない。そんな人が少なくないらしいというのを聞くことがあって。
そもそも「何を書いたらいいか」なんて正解はない。あったら僕も知りたい。
じゃあ、何も書けないのかというとそんなこともない。
何を書いたらいいかの「正解」はないけど、「答え」はあると思ってて。正解と答えの何が違うのか。めちゃくちゃ雑に言えば「正解」はみんなのもの。共通のもの。「答え」は自分のもの。自分にすとんと落ちるもの。
文章でも「正解」を求められる性質のもあるけど、自分のために書く(狭い意味ではなく広い意味で)、自分を生きるための文章に正解はいらない。そんなの、誰かの人生の正解をトレースしても仕方ないから。
だから自分の「答え」がちゃんと文章で書ければいい。
自分だけの答えなら持ってない人はいない。自分の中にある。きょうの僕の場合は、それがたまたま「目薬」だったということ。
目薬って人生だよなぁ、なんて決して正解ではないけど自分には「答え」だからそれでいいのだ。
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