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傷跡

僕には無数の傷がある

特に左腕にたくさん

自傷行為と言われる行為だった

「自傷行為は生きるための行為」

そんなことを聞くようになったけど、

僕は、そんなんじゃないと当時は思っていた。

僕は死にたい、死にたいんだ。
そんなふうに思っていたんだ。

だけど、1度、命を投げ出したあの瞬間に

僕は「生きたい」

そう強く願ったんだ。

そして、あの瞬間に
「自傷行為は生きるための行為」の意味を知ることになった。

自傷行為をする日々を否定したくない。

でも、僕の腕はボロボロだ。

周りの人達脳ではあんなに綺麗なのに。

否定して、否定して

僕は自分をとことん責めることは得意だ。

嫌になるほど

死ぬと思った瞬間に気づくんだ。

「生きたい」
「生きていたかった」

そんな後悔

そして、きっと、もう一度生き直すことが出来たなら、今度はなにに足掻くんだろう

気づいたら、死んでいなかった僕

生きて、果たせ
僕の道を。

死に損ない、いや、偶然にも生かされた僕。

自傷行為で出来た傷跡を見る度
僕はきっとこれからも後悔する

それでも、少しの希望
少しの楽観

僕は、きっと、いきたかった。
生き生きと生きていたかった。

自分という存在を示すように、
生き様を見せるように。

傷跡は、今も残り
僕の左腕は痛々しい

それでも、それでも、僕は

この腕が誇らしい。

頑張ってくれたから。
生きることを諦めずにいてくれた証だから。

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