文字のデザインのおもしろさ
こんにちは。
オーストラリアに住んでいるフミです🍇
わたしは美大でグラフィックデザインを専攻し、
タイポグラフィ(文字)のクラスを取っていました。
世の中にはかなりの文字マニアがいて、
大学時代にはひらがな一文字から書体を当てるのが
流行ったりしていました。
タイポグラフィの授業で初期に習うのが、文字間隔。
文字詰めによって見え方が変わるのです。
文字間隔が広めだと高級感が出たり、
行と文字の間隔のバランスで読みやすさが変わったり。
そして特に欧文で大事なのが、
文字の組み合わせによって詰め方を変えること!
そうしないと、等間隔に見えないのです。
たとえば、VACATIONという文字列を
綺麗に並べようとしたとき、どう考えますか?
同じ大きさの箱を並べて、
その中心に文字を置いたらどうなるでしょうか?
えー!TとかIとかスカスカして見える!
そう、アルファベットは文字によって、
幅がとても違うのでこの方法ではダメなのです。
では、文字ぴったりの箱をそれぞれ作って、
その箱を等間隔に並べたらどうでしょう。
うーん、さっきよりマシだけど、
Iの周りが詰まっていて、VとA、AとTの間が広い。
美しくは見えないですよね。
VやTは▽に近い形、Aは△に近い形をしています。
△▽が隣り合う時、スカスカして見えてしまいます。
幅だけでなく、四角や三角に近いものなど、
文字によって余白になる空間がいろいろなのです。
かなり厳しく習ったので、英語圏のデザイナーは
さぞ細かいのだろうと思って来たのですが…
まあまあいい加減だな!と思うことがしばしば笑
TOPのサインもその一つ。
LとAの間は詰まって見えるのに、
最後のAVAはめちゃくちゃスカスカに見える。
こっちでデザイナーの知り合いがまだいないけれど、
もしかしたらめちゃくちゃ適当なんじゃないかと、
ドキドキしています笑
街を歩きながら、雑文字列を発見して、
都度ゾワゾワしてるわたしでした🚶♀️