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第9回 味覚のアトリエ@駒場

  11月8日に行われたリモート開催のイベントをレポートします。このイベントは、フランス発の ≪味覚の一週間≫ の事業の一環として毎年、東大駒場友の会主催にて行っています。東大生に対する食育を第一の目的としているので食を取り巻く制度や環境問題、サスティナビリティなどと共に、実際に本物の食を味わって感じること、できれば作ってみることなどをテーマに行っています。いわば学生のフードリテラシーを高める活動ですが、その中で毎回、学生の皆さんから色々な質問があり、そういった交流を持つことが私自身にとっても本当に楽しく、毎年楽しみにしている企画でもあります。

これまでの開催は・・・

  例えば昨年は ≪有機農法について知ってみよう・味わってみよう≫ と題し、東大の中西徹教授に野菜の種や食、健康と貧困などをテーマに講演いただきそのあと生産者である青梅ファーム池浦さんに実際の有機農法での現場のお話、そしてその野菜を使って料理を作りそれを実際に味わっていただきました。2017年、2018年は2年に渡り、私の所属するクラブアトラスの協力を得て、将来、世界に出た時に恥ずかしくない教養としてのテーブルマナーやフランス料理の知識などを中心に行いました。2016年は農業がテーマ、2015年は食の制度と鶏肉やムール貝などなど・・・10年間で今回が9回目の開催となります。続けているおかげで人気のイベントになり、今年は定員を予定より増やしたにもかかわらず、なんと受付を開始したその日に完売しました!!

今年はウェブセミナーでの開催

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今年の開催は状況が状況だけに、早々にリアル開催はあきらめリモート開催で行いました。ただ、やはり体験することはこのイベントの大切な部分なので宅配でテーマに沿った料理を送ることにしました。モニターを見ながらのウェブセミナーは初めてで、しかも東京2か所(レストランと厨房)、長崎県対馬の3点中継だったのでのドキドキでしたが、東大駒場友の会事務局のウェビナーの達人(笑)のおかげで滞りなく進行しました。

今年のテーマは漁業

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 今年のお題は ≪シェフと二人三脚で創る 小さくて強い持続可能な漁業≫ 講師をお願いした銭本さんは、東大大学院での研究者を経て担ったと漁師になったという異色ともいえる経歴の持ち主。私の店でアルバイトをしていた東大生を通じて知り合い、事業を立ち上げられた当時からの付き合いなので今回お願いしたところ、ご多忙中にもかかわらず快くお引き受けくださいました。これからの漁業について色々お話しいただきましたが、本当にタメになる考えさせられる講演でした。聴講している学生の皆さんにも相当響いたみたいで、質問も続々チャットで入ってきました。ナビゲーター役を務めてくださった村松教授の見事な裁きと共に進行し、いよいよ私の出番、今回宅配便で送った料理の内容は、前菜・いなサバのクールブイヨン煮レフォール風味のクリームと共に、メイン・天然のクエとアオリイカのセート風煮込み(トマト煮)サフランライス添え、デザート・対馬の日本ミツバチのシフォンケーキのコース仕立て。前菜は北フランスのイメージ、メインは南フランスの・・・など諸々説明しながら進めていきました。

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リモートの可能性を感じました!!

 今年初めてリモート開催した印象はというと、、、学生だけではなく広範囲からの参加者がいて(このイベントには駒場友の会の会員も参加できます)東北や四国、関西からの参加者もいました。準備は大変でしたが、逆に会場のキャパなどを考えずに開催でき、広い範囲からの参加者を募ることができるメリットもありますよねぇ。確かに。うまく利用することで ‟リモートならではのイベントも考えていけるのでは” と思ったので、来年は自社で何か考えてみようと思います!!



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