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横浜開港資料館編『図説 日英関係史 1600~1868』(原書房、2021年)の読書記録
横浜開港資料館の『図説 日英関係史 1600~1868』を読みました。
横浜開港資料館編『図説 日英関係史 1600~1868』(原書房、2021年)。鎖国下にも脈々と続いていた日本とイギリスのつながり。300点余りの地図、手紙、古写真など貴重な史料、図版と詳細な年表により、江戸初期からアヘン戦争を経て明治維新にいたるまでの両国関係の歩みを読み解く。 pic.twitter.com/HwRpfRth8N
— ふみきつね (@fumi_kitsune) November 27, 2022
第1章「日英の出会い」(『図説 日英関係史 1600~1868』)。16、17世紀の日英関係の出会いについて、プリマスにいた日本人の存在、ウィリアム・アダムスなどを紹介。江戸時代初期の公式な日英の交渉なども。トピックでは、プリマス、フラム、平戸、逸見の紹介。
— ふみきつね (@fumi_kitsune) November 27, 2022
第2章「「鎖国」日本とイギリス」(『図説 日英関係史 1600~1868』)。いわゆる「鎖国」時の日本とイギリスの関係史の叙述。日本のイギリス観、その逆に英語で叙述される日本。それぞれ興味深い。イギリスのアジア進出の前史的な部分の紹介もある。
— ふみきつね (@fumi_kitsune) November 28, 2022
第3章「イギリスのアジア進出」(『図説 日英関係史 1600~1868』)。ラッコ毛皮交易、捕鯨、ナポレオン戦争とフェートン号事件など、イギリスが徐々に日本に接近していく。琉球、小笠原、江戸湾へ。そうしたイギリスの来訪に、日本も対応を迫られることになる。日本に渡ったイギリス陶器の紹介も。
— ふみきつね (@fumi_kitsune) November 29, 2022
第4章「開国前夜」(『図説 日英関係史 1600~1868』)。18世紀の終わりごろから、インドで生産されたアヘンが中国に輸出されるようになる。のちにアヘン戦争という形になるが、日本にもそうした情報は伝えられていた。アヘン戦争に勝利したイギリスに対して、日本国内からも警戒されていた。
— ふみきつね (@fumi_kitsune) November 30, 2022
第5章「アジアの戦乱と開国」(『図説 日英関係史 1600~1868』)。クリミア戦争やアロー戦争が勃発する中、日英の公式な関係が形成される。安政元年(1854)の日英協約、安政5年の日英修好通商条約である。安政6年には横浜が開港し、イギリス総領事館が高輪に開設された。
— ふみきつね (@fumi_kitsune) December 1, 2022
第6章「開港都市」(『図説 日英関係史 1600~1868』)。19世紀半ばのイギリスは、自由貿易帝国主義を推し進め、その影響は日本にも及んだ。イギリスの対日貿易は横浜や長崎を窓口にして行われ、特に日本の生糸や茶が盛んに輸出された。黎明期の日英貿易においては、イギリス商社の存在が大きかった。
— ふみきつね (@fumi_kitsune) December 2, 2022
第7章「攘夷と維新」(『図説 日英関係史 1600~1868』)。外国貿易の開始や外国人の来訪に伴って、日本国内では攘夷論が沸き起こった。東禅寺事件、生麦事件が立て続けに起こり、薩英戦争に発展。同年には下関戦争も勃発する。こうした中で、イギリス公使はオールコックからパークスに交代している。
— ふみきつね (@fumi_kitsune) December 3, 2022
「歴史探訪と資料」(『図説 日英関係史 1600~1868』)では、日本のイギリス公使館で勤務したアーネスト・サトウ、ウィリアム・ウィリス、アルジャーノン・ミットフォードの三人について、現地イギリスのゆかりの地と関連資料を紹介する。
— ふみきつね (@fumi_kitsune) December 4, 2022
横浜開港資料館『図説 日英関係史 1600~1868』)の巻末には、日英関係史年表と𠮷﨑雅規「画像資料から江戸時代の日英関係をたどる」を収録。
— ふみきつね (@fumi_kitsune) December 5, 2022
数多くの資料画像や写真は、丁寧な解説文とともに、日英関係史と有り様を読者に伝えてくれる。海外所在資料も含めて、日英関係資料が数多く紹介されている。 pic.twitter.com/Bo7cNezZlG
横浜開港資料館のYouTubeチャンネルでも紹介されていました。
— ふみきつね (@fumi_kitsune) December 13, 2022
『図説日英関係史 1600~1868』 https://t.co/64RynmUV0X via @YouTube
本書には数多くの資料や写真が掲載されています。是非お手にとってお読みいただきたい書籍です。
ここまでお読みいただきありがとうございます。また、時間をおいて記事を投稿したいと思います。