『何の時間』案件
マハ様ことマハラージャンの『何の時間』という曲を最近エンドレスリピートしている。
日常的にある「これ何の時間」あるあるの曲である。「財布忘れ家に戻る」のような自分でやってしまうタイムロスから、「止まる電車 はまる渋滞 中々出てこないサムゲタン」と言った待たされる系の時間まで。多分無駄じゃないと言ってくれるマハ様は優しい。
優しさに便乗して、私の最近の何の時間をご紹介。
・外でクロワッサンを巻き散らかしてる時間
知り合いの手伝いで入ったライブイベントの設営が、思ったよりも暇で、出勤開始から20分で休憩に突入した。知らない人ばかりの現場での休憩は休んだ気がしない。外に出て国連大学付近の陽気なフランス人が、ガラスケースから商品を取ってくれるタイプのおパン屋で、クロワッサンを買った。
その日の青山は風が強く、クロワッサンが一層ずつ落ち葉のように舞って行った。ぎりぎり外で飲食していても邪魔にならないようなマンションの隙間にいたが、どこまでも飛んでいくクロワッサンがいたたまれず、普段ならとても買えない値段だったのも関わらず、急いで食べきってしまい、休憩の時間も持て余した。
この後も特にやる事というか、私が手を出せることはほとんどなく、2時間くらいうろちょろして帰った。
・おじゃま虫だったかもしれない時間
バイトの退勤時間がたまたま人と重なり、一緒に帰ろうかなと思っていたら、中々その人がタイムカードを切った後も帰ろうとせず、もう一人のまだ勤務中の人と話続けている。かろうじて私もその会話に参加してはいるが、メインは確実に二人で、私はいつ抜けてもいいよといった雰囲気が出ている。あたかも帰り支度の途中に、トークに参加しているんですという風を装っていたかったが、私は帰り支度もずるして勤務時間に入れたかったので、既に万全帰り体制である。一度背負っていたリュックは下ろすことも出来ず、そのまま軽く椅子に座ってるなどして、12分くらい雑談にへばりついた。
やっとおしゃべりは終わり、ようやくエレベーターに乗り5階の職場から3階の事務所へ、コートを取りに一度私が降りようとすると、彼女はそのまま「お疲れ様でーす」と1階に行った。まあそうか、上着持ってたら待たないよね。何とか言い聞かせたがさっきの10分強はなんだったんだろう。
・絡まったセボンスター
机にワイヤーネットを導入した。
これがあればトレカケースやらキーホルダーやらをぶら下げられるので嬉々としてSHIENで正方形の網を購入し、さて可愛いセボンスターを飾ろうと久しぶりに箱を開けたら、これでもかというくらい絡まりに絡まっていた。
1つずつほどいていけば大丈夫かと思い、ソファでだらだらほどいていたら、ほどき始めた時につけた三四郎のラジオが終わっていた。27時~29時という、本来24時間の表示で存在しない時間に起きている時点で「何の時間」案件なのに、食玩をほどいて29時を迎えた。
手はメッキがはがれて薄黒く、セボンスターは一つもほどけず、机には網が転がっていた。