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【卒論】「なぜ自己啓発書は心の「処方箋」になるのか ~ポジティブ・努力の信仰と「自己責任」について~」 終章 自己啓発はどこへ向かうのか
第一章・第二章・第三章はこちら↓ 終章 自己啓発はどこへ向かうのか ・いかがわしさのゆくえ 第三章でも取り上げたPodcast番組「奇奇怪怪」では、いつの時代にも「いかがわしい」ものは存在し、それが二○○○年代は占いや(1)「『オーラが見えます』とかそっちへ流れていった」と語っている。人間は「いかがわしい」ものにどうしても惹かれてしまうとしつつ、(2)「今、人は何を『いかがわしい』と思いながらも面白がってしまっているのかということを知っておくことが大事」だという。では、
【卒論】なぜ自己啓発書は心の「処方箋」になるのか ~ポジティブ・努力の信仰と「自己責任」について~ 第三章 二〇〇〇年代のスピリチュアルブーム
第一章・第二章はこちら 第三章 二○○○年代のスピリチュアルブーム ・「スピ系」と「スピリチュアリティ」 第一章では、自己啓発書の発端を探っていった。アメリカで始まったポジティブ・シンキングや、日本で明治時代から伝わる「修養」、そして現在のオンラインサロンなど、自己啓発書に関連するものの流れを辿った。しかし、駆け足で辿ってしまい、昭和や平成の企業の集団での修養などは触れられたものの、抜け落ちている部分が多くある。オンラインサロンなど直近の事例にも触れたが、そこから少し
【卒論】「なぜ自己啓発書は心の「処方箋」になるのか ~ポジティブ・努力の信仰と「自己責任」について~」 第二章 小説『Phantom』から見るオンラインサロンと自己啓発書の世界
第二章 小説『Phantom』から見るオンラインサロンと自己啓発書の世界 卒業論文「なぜ自己啓発書は心の「処方箋」になるのか ~ポジティブ・努力の信仰と「自己責任」について~」の第二章です。 第三章・終章の構成になっているのでここで前半戦終了です。 第一章はこちら ・「ムラ」に集う人々 羽田圭介の小説『Phantom』(文藝春秋)は、オンラインサロンの危うさと、そこにのめり込んでいく人々の様を描いている。フィクションではあるが、二〇二一年に発売されたこの作品から浮き彫
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