映画「蜜蜂と遠雷」で「マサル」の演奏を担当した金子三勇士さんピアノリサイタルへ
昨日、コロナの影響で1年延期となっていた、金子三勇士(みゆじ)さんのピアノリサイタルへ。
金子三勇士さんを知ったきっかけは、映画「蜜蜂と遠雷」で主要な登場人物の一人、「マサル」のピアノ演奏を担当した、とテレビで紹介されていたこと。
2017年に史上初めて、「直木賞」と「本屋大賞」をW受賞した恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」。
2018年頃、家に本があったので、読み始めてみた(夫が買い、読み始めたものの、ボリュームがあるからか、通読は断念した模様)。
ピアノコンクールを舞台にした、青春群像小説。本の帯には「著者渾身、文句なしの最高傑作!」とある。この世界的な群像劇を書きあげるエネルギーに、感嘆し、引き込まれる。
2019年に「蜜蜂と遠雷」が映画化された際に、主要な登場人物の一人、「マサル」の演奏を担当したのが、金子三勇士さん。
2019年秋ごろに、2020年4月開催予定の金子三勇士さんピアノ・リサイタルのお知らせを目にして、「ぜひ聴きにいきたい!」とチケット申込をしたのだった。
ところが、コロナの影響で、1年間の延期に。以来、楽しみにしていた。演奏会へ出かけるのも、久しぶり。
開始時間ピッタリにステージに現れて、ショパンの「英雄」をサッと弾き始める金子さんの姿をみて、まず頭に浮かんだのが、「あ、マサルだ」という思い。
小説はフィクションであるし、恩田さんが金子さんを知っていて「マサル」像を描いたのかどうかは、分からない。
原作を私が読んだのも3年程前なので、記憶も鮮明では、ない(映画はまだ観ていない)。
けれども、原作で描かれた「マサル」像と金子さんの演奏は、オーバーラップするところが、あるように、感じられた。
難曲を難曲でないかのように、軽やかに弾かれる。
ショパンのノクターン第20番などは、晩秋の映像がみえるような気がした。
何より、「ピアノが好きだ」というおもいが、まっすぐに、伝わってきた。
金子さんのもう一つの祖国である、ハンガリー出身のリストには、特に思い入れを持たれていることが、伝わってきた。
リスト「オーベルマンの谷」は、あまり聴いたことのない曲だったけれど、金子さんの思いが最もこもっているように感じられた。自ずと、伝わってくるものにも、深みを感じるのだった。
演奏の合間に、マイクをもってのトークが入るのも、とても良かった。ラジオを聴いているかのような、ユーモアを交えた、滑らかなトーク。たたずまいに、「風の時代」を感じる。
「拍手のタイミングを迷われる方もいらっしゃると思います。奏者は拍手してもらいたいなーというタイミングで、椅子から立ち上がります。次は2曲続けて演奏しますが、合間で拍手をいただきたいと思いますので、よろしくお願いします。」
確かにクラシックのコンサートへ行くと、拍手のタイミングを迷う瞬間があったりもするから、親切だなあ、と思った笑。
驚いたのが、「僕はアンコールの曲は事前に決めておかないタイプなんです。」とおっしゃる。
アンコールの曲も含めて練習するものと思っていたから、そういう方もいるのかー、とびっくり。
最後、アンコール前のトークで、「note、clubhouseもやっています。コメントお寄せください。」とおっしゃっていた。
帰り道、早速、noteで検索。金子さん、発見。
早速コメントをしてみる。早速スキしてくださる。
noteでつながれた。うれしい♫
アウトリーチ活動にも積極的に取り組まれ、小学校などを訪問されているという金子さん。
子どもたちの小学校にもいつか、来てくださったらうれしいなあ(^^)♪
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