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50歳でも親に甘えたい

連休中に、義理の両親が我が家に遊びに来た。
飛行機で来るような距離に住んでいて、以前来たのはコロナ前なので、久しぶりに。

高齢の両親だが元気で、自分の足で動ける。もうそれだけで、わたしは、うらやましい。

常に息子や孫のことを心配していて、年金暮らしなのに、援助を申し出てくれたりして。
本当にありがたい存在だ。

なのにわたしは今、心身ともに疲弊し、働き方を変えたいと考えていた。

たまの電話なら元気で話せるけれど、2、3日でも一緒にいると、元気でいられない自分が、容易に想像できる。

なぜこのタイミングでと思ったり、核心に迫らない、天気や健康の会話をしていることに、もやもやしながらも、こんなものかと思いながら過ごした。
みんな楽しそうだったし、よかったなと思って。

わたしは子どもの頃、祖父母と過ごす時間が大好きで、心が弱ってきたときは、よく昔のことを思い出していた。

義父母を見送りながら、かつての「おじいちゃんとおばあちゃんに会っていた自分」を思い出していた。
あー夏休みだ。

名古屋にいた祖父母の家には、夏休みの間ほとんどいて、帰るときに号泣したなとか。
嫌なことがあったらすぐ祖母に電話して、大丈夫と言ってもらってたなとか。

今、そうして頼れる年上の身内がいない。
母は車椅子だし、甘えないようにしているので。
なので、義父母に優しくする夫にどうしてもやきもちをやいてしまう。
夫にかまってほしいタイプのやきもちではない。
甘えられる年上の身内が元気なのが、うらやましくて仕方ないのだ。

それがずーっと心に残っていて、今もときどき、ゆらゆらとわたしの心を揺さぶってくる。

何の心配もなく、祖母の料理を食べ、祖父とプロ野球の中継を観ていた夏休みの頃に、戻りたいなーと思う。
母も元気だったしな。

義理の両親に会ったり、夫の実家に帰省するのを避けてしまうのは、やはりそのせいなんだな。
いつまでも子どもすぎる自分が嫌になるな。
そんなことを考えた、遅い夏休みでした。