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4年間振り回してきたセフレが結婚した話
あらすじ
4年間、セフレだった「もも」との関係を描いた物語。 付き合うわけでもない、でも忘れられない存在。 大学1年、Tinderで出会ったももは、個性的でミステリアスな魅力を持っていた。 最初はセフレ関係だったが、次第に深い友情へと変わっていく。 しかし、ももの彼氏への想いや、結婚の報告。 最後は、淡々と「またな」という言葉を残し、関係に終止符を打つ。 この物語は、叶わぬ恋心と、友情の狭間で揺れ動く男の心の軌跡を描いている。
別に付き合っていたわけでもないし、人に言えるような関係でもない。
でもずっと忘れないだろうなって人がいて。
皆もそんな存在の人いないですか?
今回の話は
セフレに男の自分が振り回されに振りまわされた挙句、最後に知らない男と結婚してバイバイするって話。
大学1回生の頃、暇だー彼女ほしー、でも出会いないーみたいな状況で、友達にやばいアプリあるからやってみろwって言われて始めたのがtinderって言うアプリで、最初、全く会えないし、約束してもほぼほぼドタキャンされるし、世の中頭おかしい女の子ばっかりなん?って人間不信になりかけてた時に。たまたま一人、もも(仮)っていう子まっちして会うことになったんやけど、
パッと見た感じ、身長も体型も普通なんだけど、服は全身真っ黒で、髪型からメイクの感じちょっとバンギャみたい感じ。顔は個性的だけど整ってるって感じ。初めましての挨拶してから、カフェでお話したんやけど、表情からなかなか感情を読み取りづらい子で、何考えてんのやろ?みたいな。
カフェにデートに行って、向こうは別に彼氏はいらんかな。みたいな感じで。友達からティンダーってそう言うアプリやで、みたいな変な情報を聞かされてたから、あーそう言うことみたいに思いながら、じゃあ、、と思って家に誘って。いいよ。ってなんの抵抗もなく家に上がって、そのままそう言う関係になったんだよね。
俺自身、当時はそんな経験もなかったけど、あーこれがいわゆるせふれなんだwお互いに楽やし、悪くはないな。程度に思ってたのね。
で、俺友達もそんなに多いタイプじゃなかったんやけど向こうも同じような感じで暇やし遊びに誘ったら結構応じてくれることが多くて。しかも、びっくりするくらい好きなものが一緒で、一緒にゲームしたり映画見たりしてすごく楽しかったのは覚えてる。
でも半年くらい経ったくらいで、時々遊びを断られることが増えてきたのね。
あ、いつも会えると思ってたけど当たり前じゃなくなって急に意識しちゃって。ももの彼氏だったら楽しそう。とか俺たちってどういう関係?みたいにふざけて聞いてみたりして、そしたら、なんか最近キモいwって言われてwwえええなんで女心わからなすぎるww
童貞みたいだけど、俺はこんだけ一緒にいて、しかも気も合うし。そう言うこともしてるわけだから、絶対付き合えると思ってたからもう無理なんだと思って、俺3日くらい寝込んだw振り返れば、向こうは会う頻度落とすってことはちょっとこっちに飽きてきたのに、俺がそんなことしちゃったから、恋愛的にほんまにダメダメなパターンやったと思う。
で、そう言うのを察したのか、私、付き合って、何度も痛い目に遭ってるから付き合痛くないの。せふれだったら関係が切れることもないじゃん。みたいなことを言ってて。振り返ると、こいつ前世絶対チャラ男やったやろ。その定型文はwwって感じやけど、当時の俺は、あーそんな辛いことが、、?俺が癒したる!確かにせふれは関係続くし悪くない!みたいな感じで、ほんまに都合のいい男のテンプレみたいな思考になってたのね。涙出てくる。
でも、好きな気持ちはあるわけで、俺って単純だから好きな気持ちとかがすぐ振る舞いに出ちゃうのね。そしたら、なんかそういうの冷めるからやめてほしい。え、そう言うのもダメなん?遠回しに再び振られたwwwそこからもう苦しいよw好きな気持ちはあったんだけど、なるべく見せないよーにして。こっちから遊びに誘ってもなかなか予定合わなくて、向こうが連絡来た時にこっちが家に行くみたいな関係になっていったのね。
でも、お互い家も近かったし本当に趣味も気も合うからずっと関係は続いてたのね。俺ももうこの子は諦めよう。一緒にいれるんだからいいじゃん。みたいな心持ちになってて、ちょうどいい距離感になってそのまま2年くらいが過ぎたのね。
で、その頃にはお互いに彼氏彼女ができていて。本当に最低だけど、お互い相手には言えないことも我慢せず言えちゃうからそのまま継続的に会っていたのね。
その頃には親友みたいに仲良くなってなんでも話すなかだったから、だからその子の彼氏に対する惚気とか愚痴もしょっちゅう聞いてたのね。それは流石にちょっとだけ胸が痛くて。好きな気持ちはもうずっと前に封印してるからだいぶ平気ではあったんだけど、
ある時、いつも通り向こうの家で二人でコーヒー飲んでたら、
「あーもも、こう言うところ、マジ彼氏に嫌われるぞww気をつけろよ」
みたいなことを言った後に
「イヌマキは私の中で1番の理解者だわ。」
って言われて。その時昔感じてたこととか思い出しちゃって、
「あー、多分俺は1番の理解者じゃなくて1番好きな人になりたかったんだろうな。」
ってその子の笑った顔を見ながら、ぼーっとそんなことを考えてたのを覚えてる。
関係が続いて4年後、その子は就職で東京に行くことになったんだけど。確か3月の初めだったと思う。ももが急に、
「私結婚するよ。」
って言い出したのね。
「えwお前が結婚かよwwウケるww」
って言ってたんだけど
「多分、今日が最後の夜になるのかもな。」
ってふと思ったのよね。ももってそう言うやつだから。
そうして、いつも通り、他愛のない話をして、いつも通りことを致して。
いつも通り、別れの時の挨拶も
「またな。」だった。
「楽しかったぜ。また話聞かせてよ。」
いつも通りにラインを送った。
そこから何日経っても、ももからラインが来ることは無かった。
「終わったんだな。」
俺がこれ以上連絡を送るのは野暮だと思って。そっとトーク履歴を右にスワイプして削除した。
こうして、俺のありふれたよくある恋話は
ハッピーエンディングになるなずもなく。
当たり前に、そしていきなりに幕を閉じたのでした。
BGM:リンジューラブby マカロニえんぴつ
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