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頑張ってる人に見て欲しい映画

知り合いの中に一人か二人はいるような、いつもいつも表彰状もらってる人。

あの人たちは今どこで何をしているんだろう。オリンピック選手になっているのか?僕の知らないだけで、ニュースに出てたりするのだろうか。ちょこっと考えてみたけれど思い当たらないので多分新しい人生を歩んでいるのだろう。

そんな僕だって幼い頃にやっていたバドミントンはとっくに辞めたし、まさかお芝居をしていようとは。ラケットを握っている小さな僕に教えたら「お芝居って何?」って言われそうだ。

ちなみに、僕が一番表彰状をもらっていたのはそのバドミントンをしていた頃なのだけれど、記憶に残っているのは球(シャトル)を打つときは反対の手を挙げておく!ことと相手の裏を描いたときの快感と、試合の終盤になってくると全身がじんじん熱くなって、界王拳を発動してるんじゃないかと思うあの感覚と負けた時の悔しさ。あ、あと僕の名前を表彰式に時に思いっきり読み間違えたので返事をしなかったということ。

どこかで負けるし、どこかで辞めてしまった。

この体の中にしまってある記憶というか感覚がこの映画を見た時少し甦りつつも、僕にはない別次元の葛藤と教訓を得たような気がした。

この映画は実在するチェスプレーヤー ジョシュ・ウェイツキンの少年時代を描いている。兎にも角にもこの人は天才なのだ。小さい頃から数々のトーナメントで優勝し、さらに太極拳推手世界大会でも優勝経験があるらしい。映画で描かれているのは7歳の頃だけだが、彼はチェスを覚え、みるみる成長し、有名な先生の指導のもとチェス漬けの日々を送る。しかし学校の授業にはついていけず、友達も少なくなっていき、大会に行けばもちろん警戒され、孤独になっていく。彼の才能に魅せられ、それを開花させたい先生と父親の圧力は日に日に増すが、ジョシュは試合に勝てなくなっていく。7歳にして誰にも理解されない負けた時の恐怖と戦うのだ。父の期待を裏切りたくない。相手を憎めという先生の教えを守ることができない。そんな葛藤に押しつぶされるジョシュを救うのが彼自身の幸せを願う母親の愛だ。

厳密には母親が父を説得してみんなでジョシュを支えていく。

何かを目指し努力することは、時には孤独を感じ押しつぶされそうになるけれど、ふと周りを見渡したときに支えてくれる人がいるだけで今日も頑張れると思える映画だった。

タイトルは「ボビー・フィッシャーを探して」

アメリカ人初のチェス世界チャンピオンで伝説的な人物です!

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