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【前編】妊娠出産、家族の病、新サービス立ち上げ、育休復帰、激動の2024年をやり切れたわけ

みなさん、あけましておめでとうございます。
旧年中は大変お世話になりました。

みなさんのおかげで、なんとかやり切れました
やり切りました
という思いです。

私にとって2024年は、タイトルにもあるとおり激動の年。(毎年言ってる気がするけど。)

激動の年を振り返り記録に残しておくことで、もしかするとマルチタスクのなか事業を展開していかれる方の参考になるかもしれないと思い、まとめてみることにしました。

1月 家族の病気と妊娠発覚

年明けに家族で伺った、瀬戸内海を望む
丘の上にたつカフェ〈belk〉


父親の癌、私の妊娠

現在提供している月額制・コンサルティング「Cheer up!」(以下、チア)をリリースしたのは、実は2月。

企画も大詰め、これからさぁ!プロモーションというときに父親の癌が見つかり、すでにステージ4でした。

また、時を同じくして私も二人目の妊娠がわかりました。

実は前の年に祖母も癌で亡くなっていて、身内の癌は足元がぐらつく感覚。

同時に、年子の子どもを抱えて身内のサポートが得られない中、個人事業をどう回していくか?を考える必要がありました

いざというときは今住んでいる愛媛から、実家の鳥取に帰って、そこで子どもを見ながらリモートで仕事をするか?

でも、次生まれてくる子と上の子は年子だし、実家で二人をみながらの仕事は物理的に無理。

鳥取の保育園に入れるのか?入れたとして、戻ってきたときに愛媛の保育園の空きがあるのか?

予告していたリリース日までの考える時間はわずかで、年子育児について話を聞いたり、保育園の制度や公的/民間の育児サポートを調べ、情報を整理しました。

そのうえでわかったのは、妊娠出産、産後の体調や年子の育児、保育園の空き、父の容態、予想は立てれてもそのときになってみないとわからず、 不確実要素が多すぎるということでした。


一年間、辛抱しようと決めた

私の遺伝子99%と言われる長女(当時の写真)


育児と仕事のバランスについて色んな考え方があると思います。私は、どちらが大事など結論づけれないものだと思っています。(仕事は、楽しさを追求するべきか/意義を追求するべきか、の問いと同じくらい正解は各個人の中にあるものなんじゃないかな。)

私にとって家族との心のふれあいや一緒にすごす時間も、生活や生きがいとしての仕事も、どちらも生きていくうえでは欠かせませんし、だからこの働き方を選びました。

そのため、家族に何かあったときはやり方を変えながら、仕事の責任は果たしていくことが大切で。予測不可能な領域はあるにせよ、予測できる範囲で責任が持てる仕事量を決めよう。

と、この時の私は考えました。

目先の数字より中長期的に積みあがるものがあるか


予想はできてもどんでん返しばかりの子育て。
だから、向こう一年のライフキャリアの方針を決めました。

  1. 家族に何があってもベビーシッターや公的サービスを活用しながら、リモートで仕事を続けられる件数を決めてお客様を受け入れる(妊娠中も負担なく稼働でき、かつ産後に保育園に入れず仕事の時間全てをベビーシッターに頼ることになっても赤字が出ない最低限の顧客数を検討)

  2. 月額制コンサルティング以外のメニューは、出産2ヶ月前の7月までに契約が終了するように組ませていただく

  3. 通常業務よりリサーチに時間が必要となるようなチャレンジングな仕事は受けない(妊娠中の心身への負荷と、産後に保育園に入れず仕事の時間全てをベビーシッターに頼ることになると簡単に赤字になるため)

我が家は共働きであるということと、これまでの積み上げもあったので、幸いなことに資金的体力はありそう。(ここも試算しました!)

意図的にお仕事を減らし、目先の数字よりも、【3年後、5年後に積みあがるものなのか】という中長期的な視点で事業と仕事内容を見直しました。

3月 新サービス「Cheer up!」をリリース

人見知りだけど実は優しくて、クールに燃えてる方が多いチア。勉強会はおだやかな雰囲気に


予告通りの2月下旬に、 月額制コンサルティング「Cheer up!(チアアップ)」をリリースし、会社員を退職して「1から」独立する方を中心としたメンバーが集まってくれて、3月からはビジネスサポートとコミュニティ運営が始まりました。


地域に根差したコンサルタントあるあるだと思うのですが、コンサルティングにサービス名を付けたり、コミュニティを併設させるということは今までやってきませんでした。

あくまでも「○○業務にかかる業務委託」という形で契約書を交わし、顧問料や事業計画策定料、成功報酬という形で料金をいただいており、こと自身のサービスに関してコンセプトやサービス名、キャッチコピー、プロモーションをして…というやり方は初めて。


ですが、ありがたいことに5枠が即満席に。
リクエストにお応えして3枠増席し、8人のメンバーが集まってくれました。(いや、頑張っとるやないかい✋🏻という突っ込みが聞こえてきそうです。笑)

また、ここで問題になってくるのが妊娠と産休・育休をいただく予定であることをいつお伝えするかでした。

私の場合、チアの募集時は安定期に入っておらず、大々的に妊娠をオープンにすることは控えたかったこともあり、ご契約前の面談や、やりとりの中でご説明をしました。後出しになってしまうことも申し訳なかったです。

みなさん何も言わずに受け入れてくださいましたが、ご不安に思うところはたくさんあったと思います。本当に感謝しています。

また、個人事業はフレキシブルに働けるとはいえ、こういった決断や、説明責任を果たしていくことの難しさも感じました。

5月 新たなご縁

二人目だからかこの時にはお腹が大きくなっていた

一年は辛抱の年と決めていましたが、尊敬する方からのご紹介があり、現在もサポートさせていただいているお客様とのご縁をいただきました。

私がミッションとして掲げている「やり直しができる社会をつくる」に、業種は違えど同じ思いで取り組んでいる会社との出会い。

一年は我慢しようと決意していたけれどぜひお受けしたいし、何より経営者の方がとっても素敵で。絶対に力になりたいと思いました。

予想もしていなかった、理想のお客様との出会い。
もうこれ以上はお仕事を増やさない!
一人一人に丁寧に向き合い、産後もサービスの質を落とさない!

そう決意(2回目)しました。

また、この間にも、事業計画策定等の法人向けのコンサルティング契約で動いていたり、起業スクールの講師登壇等もあり、やはり忙しい日々でした。

7月 立ち上げから3ヶ月弱、成果が出てくる!

ただ喋りたいとの思いつきで夏に2回企画したスナックおふみ。振り返ってみると、辛抱などと言いつつここでも動いていることがわかる(笑)


チアでのサポートが3ヶ月を過ぎたころ、1からスタートしたメンバーさんたちに、(個人差はあれど)コンセプト、バックエンド商品、フロント商品のサービス導線が出来上がり、無料/有料のモニターが即満席等の、目に見える成果が出てきました。

なかでも驚いたのは

会社員を退職したばかりのメンバーさんのリールが、30万回再生を突破し、立て続けにバックエンド商品のお申し込みが入ったこと。

ご本人が努力されたことが一番の要因ですが、月額制・コンサルティングモデル(以下、チアモデル)でも、成果が十分に出るという確信が得られた成果報告でした。

リスクを最小限に、自走できる起業家を育成するチアモデル

チアは一般的なコンサルティングとは違い、コンサルタントとのやり取りが少ないところが特長です。

コンサルタントとの接点は以下になります。

  • 月1回50分面談

  • 月2往復までのメールサポート(フィードバック)

  • グルコンやもくもく作業会

  • グループチャットでのインスタ及びスレッズへのフィードバック(回数無制限)

通常であれば、契約期間内の回数無制限のチャットサポートがつきますよね。チアは月額1.65万円で、回数無制限のチャットサポートはつきません。

なぜかというと、起業初期の方を伸ばすうえでの2つのデメリットを感じているからです。

1つは、チャットサポートは工数がかかりコンサルフィーを引き上げなければならなくなること。

中小支援機関のコンサルタントの共通認識ですが、小規模事業の立ち上げほど投資を最小限にすることが鉄則です。(イノベーション起業は別ですが。)

コンサルをつけることで、成果が出るまでの時間を最小限に抑えられたとしても、市場規模やその方の資質によって成果が出るまでのタイムラグは必ずあります。

そのため、起業初期にコンサルへ巨額の投資をしていると、資金ショートリスクが上がってしまうのです。


2つ目は、コンサルがいないと決められない、心細くて進んでいけないというレジリエンスの低い起業家を生み出しかねないということ。

3,000人以上の経営者と接してきて、起業に向いている資質は多くあると感じますが、向いていない人の特徴は絞れます。
それは、厳しい言い方ですが「自分で決めることから逃げる人」だと思っています。

事業はすべてが選択の連続です。事業規模関係なく、意思決定にスピードが求められます。だから、決められないと辛いですよね。

最初から決められなくてもいい。決めることが苦手な方はたくさんいらっしゃる。だから、相談をいただいたら決めるための考え方や選択肢をお伝えします。それでも決める勇気が出ない方には、「○○さんが決めてください」と愛の鞭をとばし、決断の成功体験を積んでいただくようにしています^^

話が大きく脱線しましたが、つまり過剰なサービスにせずに、シンプルな内容・料金(=チアモデル)で十分に成果が出るんだ!ということが、夏の段階で確信に変わりました。

夏まで駆け抜けていたら出産が近づいていた

創業コミュニティEMCの「お金の基礎知識と確定申告」の回を担当させていただきました


お客様のサポートと育児、出産準備に追われ、気づけば出産が2か月半後に迫ってきた7月。
次の課題は、産休・育休の期間や子どもの預け先の問題でした。

次回の記事【後編】で、出産直前の8月以降の動きやそこから得た学びをシェアしていきたいと思っていますが、まずは前半をまとめて締めたいと思いますのでもう少しお付き合いください。

過去の私のために、この仕事を成功させてあげたかった

会社員時代の行きつけだった米子のblue birdというスコーンと紅茶のお店。ギリギリすぎてこの時間がないと生きていけなかった


「頑張りすぎないでね」
「なんでそんなに頑張れるの?」
周りの方から、よくこんな言葉をかけていただきます。

私は、父の癌がわかったときも、妊娠がわかったときも、どうしよう…とは思った。ダメかもとも思った。
だけど、やりたくないとは思わなかったんです。

会社員時代から(特にコロナ禍)ほんっとうに若き青春の日々を仕事に費やしてきました。
もちろん、辞めることを選択をする自由はあった。
だけど、そうはしなかった、したくなかったその時の私に、「あの時の努力は全部無駄じゃないよ、頑張ったね、いつも本当にお疲れ様」って言ってあげたかったんだと思います。

人生にタイミングはあるけれど、自分で選ぶことはできると伝えたい


生きていると、びっくりするぐらい何をしても進まないときもあれば、臨んだことが全て叶うぐらい上昇できるときってありませんか?

理屈では表現しがたい、目に見えないタイミングというのはあるんだと思います。

占い的な話になりますが、私は癌と妊娠がわかったときは天中殺だったらしく、ちょうど2月に天中殺は明けたのですが、今も運気は良くないらしいです。確かに物事が全く進まなかった。
でも、上記の理由で、進むことを決めました。

現役のお客様の中にも、年子育児をされながら介護をしていたり、妊娠したり、闘病中の家族を支えている方はいらっしゃいます。

お話を聞いていると、「なんでこんなことが…」や「タイミング悪すぎる」と思わざるをえないこともたくさんあります。

でも、私はいつも一貫してこう質問しています。

「この状況がなかったら、どうしたいですか?」

するとみなさん大抵「やりたい」って答える。
でも、やりたいことが、膨大なやるべきことに包まれて、見えなくなる。
だから、一緒に「そのやるべきことって本当にやるべき?」というところから問い直し、手放してもらい、状況は変わらなくても、やり方やペースを変えて進める方法を一緒に考えています。

もし、この記事を読んでくださっている方が、
やりたいことはあるのに、進むのが怖い
やるべきことが多すぎて、進めている実感がない

こう感じていたら、

頑張れって言っているのではなくて、あなたが選べるんだよ

って伝えたいです。

※とはいえ、起業の場合は片手間ではできないので、やり方を明確にしたうえで環境づくりに本気で取り組む必要はあります。


前編だけで5000文字の記事になってしまいました。
最後まで読んでくださった方、本当にありがとうございます。
後編も楽しみにお待ちいただけると嬉しいです。

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