本当は明日が定期通院日
毎月一度、以前住んでいた市の病院まで定期通院のため訪れています。全幅の信頼を寄せるH先生。ちょっと忘れっぽくておっちょこちょいだけど、優しくそして厳しく暖かい先生です。
転勤による引っ越しが決まり、福岡市から病院にこのまま通院したい旨を伝えました。
私の体調不良を仮病だとか数値がそれほど悪くないんだから、そんなに苦しいわけがないと一刀両断する今までの先生とは違い、これまでの経緯を全て受け止め、つらかったでしょうと一緒に泣いてくれたのはH先生ただ一人でした。
そんなこともあり、先生には何でも話せる仲になっており、新しい地でまた治療のために病院を探すことの苦労よりも、先生と話をしながら自分の生活や心を探り、自分を知るという大切な時間を失いたくなかったのです。
引っ越しも終わり、しばらくして会話の中で簡単に地名を伝えたところ、なぜか偶然、私が今住んでいる場所の斜め向かいのマンションにお住まいだったことが分かり、改めて先生との何らかのご縁を感じました。
先生が病院を代わると、私も追いかけてその病院にかかる。何度もこの繰り返しを行いながら、H先生とのお付き合いも既に9年目になろうとしています。
今回のコロナショックでも、私の心の変調を黙って聞き入れてくださり、どんな時にどんな症状が出るか、どうしたら少し楽になるかをしっかりと見極めてくださったため、私の中でも、切り離せない辛いこと、気持ちの切り替えで改善できること、なるべく触れないようにした方がよいことと、情報や人とのかかわり方をしっかり整理することが出来ました。
先月の受診日1か月弱、毎日泣き暮らすことはなくなりました。まだ涙は出るけれど、一日一泣きと自分でも認めることにして、だいぶ気分的に楽になってきました。お花の写真を撮ったり、きれいな景色の写真を撮ったり、本を読んだり、映画を観たり、ニュースに触れずにずっと音楽を聴いていたり…
家族からしたら迷惑な話かもしれませんが、それもすべて受け入れてもらって、何とか前を向いて暮らしています。
しあわせな気分になれるよう、いちごバターをつくり、紅甘夏のスライスでシャリマティーを淹れたり、日ごろの暮らしの中に彩りが生まれ、楽しみが増えました。
レモネードもたくさん作ってお分けする予定。そんな些細なことが私の心を豊かにしてくれています。
だから、あまり焦らずに、心に余白を持たせて暮らしを楽しみたいと思っています。そうしたら、もっと書きたいことや、やってみたいことが明確になるのかな。
H先生から電話があり、明日の診察は心配でしょうから、この電話で診療してお薬を出すことにしましょう。手続きは私が全て整えるから何も気にしないで、と。
ムスメから絶対に行っちゃダメと言われたばかりだったため、お断りの電話を入れようとしていた矢先に、先生からの連絡で、気持ちが伝わっているのかなと感じました。
前回の処方で飲み始めてからの心境の変化、睡眠時間、疲れの度合い、心のざわつき、頓服の頻度とたくさんの状況説明を行いました。その中でも、自分でこんなふうにしたから辛さが軽減された、食べられない時にはこの薬を飲んで補強した、夜の睡眠時間がまだ足りないけれど、夕方に眠くなって1時間位休んでいると具体的な説明ができました。客観的に自分の生活を見ることが出来ているように感じます。
薬による血圧の変化を気にされていたけれど、今のところ変化なし。体重減からの変化はまだなし。
それでも、きっと次回先生にお会いする時には、もっと元気になっている気がします。心の内を以前よりも見せることができるようになったから。
先生、いつも見守って下さり、ありがとうございます。来月は先生のお顔が見られますように。