休みに迎える誕生日
子どもの頃は冬休み、しかもお正月が終わる頃の誕生日があまり好きではなかった。
友達からもお祝いの言葉をもらえず、始業式の日には久しぶりの再会を喜ぶ声に誕生日の話題は鳴りを潜めてしまった。
おめでとうと声がかからない私は嫌われているのではないかとすぐ不安になる。
単にタイミングの問題であり、好き嫌いとは関係がないはずなのに、すぐに他の友達の誕生日と比較して落ち込むこともあった。
今ならもっと気楽に考えられる。
特に変わり映えのない平穏な1日の始まり。早々にお祝いメッセージをいただいた。
几帳面な彼らしいな。
その後も次々と祝われ、気にかけてくれる人がこんなにいると思うと嬉しい反面、気恥ずかしくもある。何年も会えずにいる友人、最近出会った方、これだけSNSは距離感を縮めてくれる。
あの頃の不安な私がSNSのある時代に思春期を迎えていたら恐らく依存症になっていたに違いない。
不安、得体の知れない孤独を乗り越えてきたからこそ見つかる道、思想があったはず。
家族はというと、全く頭になかったらしく、夕方になり大慌てで送られてきたLINEがかなり可笑しい。
結局特にお祝いムードもなく、夕食もムスメとオットの希望である目玉焼きハンバーグを作る。
特別でなくていい、ただこんな平和な日常がこの先も続いて行けばそれでいい。
私の幸せの素。また幸せな歳が始まりますように。
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