飛行機遅延で出国できず、ワルシャワの5つ星ホテルにタダで泊まった話
生まれて初めて、海外旅行中、飛行機遅延トラブルに巻き込まれた話です。
1.ポーランド・グダニスクからリトアニアの首都ヴィリニュスへ
2018年末。
私はポーランド北部にある同国最大の港湾都市グダニスクにいました。
グダニスクといえば、第二次世界大戦開戦の場所として有名なので、ご存知の方も多いと思います。私は訪問して初めてそれを知りました。
(ドイツ語ではダンツィヒと呼びます)
もう少し詳しく説明すると、グダニスク湾に停泊していたドイツの戦艦シュレスヴィヒ・ホルシュタインが、何の布告もなくグダニスクのポーランド軍駐屯地に艦砲射撃を開始したことが、第二次世界大戦開始の合図でした。
第二次世界大戦博物館(英:The Museum of the Second World War ポーランド:Muzeum II Wojny Światowej) という博物館や、記念碑もあったりします。
私は当時3時間待ち(!!)という行列の長さに耐えかねて入場は断念しました。そんなに混雑するほど有名な場所とは思えませんでしたが、年末だったからでしょうか…。
こちらのブログで詳しく解説されています(丸投げ)。
せっかくグダニスクに来たはいいものの、天候には恵まれず、持参したミラーレスを使わずにスマホで撮影を済ましていました。
色調も無駄に赤みが強い…。
寒いし、足にも疲労が溜まっていたので、かなり時間に余裕はありましたが、グダニスク・レフ・ワレサ空港に向かいました。
2.グダニスク・レフ・ワレサ空港
ここからLOTポーランド航空に乗って、
ポーランドの首都ワルシャワ経由でリトアニアの首都ヴィリニュスに向かう予定でした。
ヴィリニュスに着く頃には深夜になっているので、ヴィリニュス空港の最寄りのホテルで一泊することにしていました。
Wizz Air(ウィズエアー)というハンガリーのLCCが、グダニスク→ヴィリニュスへの直行便を運行していたのですが、残念ながら隔日運行であり、この日は設定されていませんでした。
今回、ワルシャワ空港でのトランジットに40分しかありませんでした。
そんな短時間のトランジットは生まれて初めてでしたので、内心ドキドキしていたのを覚えています。
時間に数時間余裕があったので、制限区域内のレストランでハンバーガーを食べました。美味しかったです。
スマホを空港のWifiに繋いで、youtubeでサンドウィッチマンのコントを観たり、マッサージチェアに座ってみたりしていました。
(葬儀屋のコントは最高傑作だと思います)
予定では、21:05発のグダニスク(GDN)→ワルシャワ (WAW)行きに乗るはずでした。
そして……
搭乗機到着遅れのため1時間弱の遅延発生。
この時点で当日中にリトアニアに入国することが不可能になりました。
海外旅行中における飛行機の遅延トラブルは初めてでした。
少し焦りましたが、別に帰国便ではなく、観光の予定が多少狂うだけ…と心を落ち着かせました。
慌てず、騒がず、落ち着いて。
スタッフさんにどんな台詞を言うべきか予め紙に書いてみました。
よし、喋れる。いける。謎の自信が生まれました。
LOTポーランド航空のスタッフに出発ゲートの係員に英語で尋ねます。
「飛行機が遅れるのは分かった。私はワルシャワ空港で乗り換えてリトアニアのヴィリニュスへ行かないといけない。どうすればいい?」
「迷惑かけて申し訳ない。ただあなたが予約していた便は今日の最終便だからワルシャワまでしかいけない。もちろんワルシャワでホテルを用意するからそこに泊まってくれ。航空券も再発行する」
「えっ、ホテル用意してくれるの!?ありがとう!」
「当然ですよ」
とりあえず一安心です。
延々とYouTubeを観ていたら、やっと搭乗機がやってきました。
飛行機が到着すると係員も速やかに乗客を誘導し始めました。
搭乗客は自分を含めて15人くらいです。
前から2列目に着席しました。
ワルシャワまでは1時間ほどです。
シートがボロボロなのが気になりましたが、この飛行機の担当CAさんが言葉を失うほどの美人さんだったので、シートのボロさとか遅延とかはこの際どうでもよくなりました。
3.ワルシャワ空港到着〜そして5つ星ホテルへ〜
そうこうしているうちに飛行機は無事ワルシャワ 空港へ到着しました。
空港に着いてからも先ほどのCAさんのことが気になりすぎて、
気付いたらワルシャワ空港のアライバルゲートをくぐっていました。
…そうだ!今日中にリトアニアに行けないんじゃん!どうしよう!!
現実に気付き一気に汗が噴き出ました。
夜遅いためにほとんど誰もいない空港をうろちょろしてLOTのカウンターにたどり着き、カウンターにてチケットの再発行をしてもらいました。
同時にホテルのバウチャーをもらいました。
ホテルは空港のすぐ向かいにあるそうです。
それにしてもリトアニア行きの便、朝早くないですか…?
交渉力があれば「もう一便遅くして」と言えたかもしれません。
ホテルは空港を出てすぐに…ありました。
エアポートホテル
RENAISSANCE WARSAW AIRPORT HOTEL
ワルシャワ空港最寄りのマリオットボンヴォイ系列の5つ星ホテルです。
フロントで先ほどもらったバウチャーとパスポートを提示するとカードキーをもらえました。
朝食も無料でいただけるようです。
正直ヴィリニュス空港付近で泊まる予定だったホテルの何倍も綺麗そうだったのでテンションMAXです!
さて、肝心のお部屋は…
広くて、清潔で……言うことありません。
無料で泊めてもらって申し訳ないです。
ただ、残念なことにこのホテルに7時間も滞在できないのです。
翌朝のヴィリニュス行きの便が朝7:15発なので!
4.5つ星ホテルの朝食は?
4時間しか寝てねーからつれーわ!!かぁーっ!!
眠い目をこすって朝食会場に向かいます。
全てを撮影した訳でもないのにこの品揃え、流石です。
残念ながら胃袋がそんなに大きくないので、控えめな食事です。
満腹になったところで、空港に向かいます。
5.いざリトアニアへ
搭乗する便はLOT777便ヴィリニュス行き7:15発です。
今回は無事定刻通りの運用のようです。
飛行機は沖止めなので、バスで移動します。
乗客は私を含め10名ほどでした。
これが2018年最後の朝日でした。
定刻通り、ヴィリニュス空港に到着しました。
雪が降っています。
空港はこぢんまりとしており、とても首都の空港とは思えません。
昔の石垣空港を彷彿とさせます(伝われ…!!)。
空港からヴィリニュス中心街へ向かうにはバスが最も便利なのですが、私は鉄道が好きなのであえて、不便な鉄道に乗ることにしました。
ヴィリニュス空港外観。
手前の2本の線の跡は私がキャリーケースを引いて歩いた跡です。
ヴィリニュス空港駅(Vilniaus oro uosto geležinkelio stotis)に付きました。
一面ほぼ真っ白です。
果たして本当に鉄道は来るのでしょうか…?
続きは次回更新に。
最後までお読みいただきありがとうございました。