双極症の鬱状態(わたしの場合)
躁状態と鬱状態の混合状態に入りました。うつ病の人は動けなくなるそうですが、なぜか双極症は動けます。睡眠時間の増大と引き換えに。動けないほうが安全だと思います。破滅的思考で、貧困妄想が遭って、死が近い状態で動いたら、頭も廻りながら破滅行動に行ってしまいます。
わたしは『呪術廻戦』という漫画を興味深く拝読していますが、五条先生が脳で反転術式を回しながら無限に呪力を練りだしていますが、たぶんそんなことが行われているんだと思います。
双極症は小学生の早期に発症している、脳のタイプとも言えるようです。家庭環境などの圧力でうつ病になってしまうと、脳は発育発達しながら動けるように模索するんだろうと思います。社会に擬態できるように…。
自分のことをそういう状態なんだろうと俯瞰して移動しながら、自分の過ちは、感情を百パーセント疑わずに出して周囲をドン引きさせていたのだろうとわかります。
なので、最近は常日頃、感情は6割でよいと心に基準を持つようにしています。怒りそうになったとき、4割の距離を感情に持っているかと問う。そうすると、判断に対し距離を持って考える時間が生まれます。
だいたい、考えているうちに何に悩んでいたのか、悩みの核心がわからなくなります。怒りなんてそんなものです。根深いものは胸の内で問い続けます。どのように今後選んだら、それが解消されるだろうかと。
しばらくは、それで漢方で落ち着いてコントロールできていました。最近は、母が双極症で感情的な問題や感情的な距離感の問題を抱えていたことで、無防備に受けていた幼少期の傷により、愛着障害からくるフラッシュバックに対応し、父からの暴力からくるPTSDのフラッシュバックに対応し、親の求めるままに決めた進路に関わることが好きであってもさわれないという感情のトラウマに接して、それに対応するために、炭酸リチウム剤であるリーマスを100ミリ服用することにしました。
漢方医は腕がいいと思いますが、服用は身体に合わなかったようでした。自立支援医療もできれば使いたい。障害年金は申請中で、この間訂正してやり直しになったばかり…働けなくなると、金銭的問題に早晩ぶち当たります。
8時間は眠っているのに、寝不足になります。働いていたとき、仕事の効率も、寝不足相当でした。睡眠時間を伝えると、上司は警戒したのを覚えています。
これだけ寝不足が何日も、一週間、2週間も続くと、身体が音を上げて仕事もおざなりにならざるを得ない。でも内科ではなにもない。
でも会社からすれば、躁状態のときに大風呂敷を広げさえしなければ、波風立てなければ、という欠点が見える。擬態しようとしても、何も考えずに発言する人に怒りを覚える。それで行動をコントロールできるのが健常者なのです。
寝不足だと脳が発しているのなら、休むのが必要です。一般とは話が違うようです。脳の仕様が違うから、擬態して8時間のまま、だましだまし働いていたら、必ずどこかで躁転します。それで、退職勧奨。それまでロクに働けないやつが、急にできます!といって働き出したって、落差が大きいから、最初からベースにそうやっておけよ、と迷惑がられる。そんな働いていた過去のことを思い出し、落胆するまでがセットです。
まるでよく働いたらかならず落ち込みますよ、そんなふうにプラマイバランスをとろうとする脳の仕組みなのでしょう。躁と鬱のリズムはかならず来るからそれに落胆せずに、いかに負荷をかけずに泳いでいくか。楽しいことも過ぎれば躁状態に繋がります。
ほんの近くの図書館までも、躁状態のときは一歩が羽のように軽かったのに、同じ距離かと思うほど、泥に足を取られるようなしんどさです。しょうがないから服薬して休みます。
わたしは夏に向けて、からだが調子を上げようとするけれど、あげるほど経済的に持っているわけではないので気分をあげられない。そのような中で夏になる時期に鬱になるようです。
大人しく休もうと思ったのですが、やりたいことはやれそうだったので、鬱のときに珍しく書いてみようと思いました。鬱らしく、目に見えて文章の質が落ちた感じですが、とりあえずの病状晒しです。
(リーマス服用後、追記)
わたしは身体の状態変化に敏感な体質らしいので、リーマスを初服用してすぐに体感したことを追記します。
脳の脳幹あたりで縦に割った部位がバグって熱燃焼しているような病変を、日頃感じています。神田橋條治という精神科医の臨床報告によると、双極症患者のそのあたりに病変を認めるらしいのですが…。
常に船の舵が自動的に誤差でいくらか揺れるのを制御できていなく、これが自己制御の限界かと思っていたのですが、リーマス服用後は、舵を動かないように軽い力で、両手で止めて制御できた感じです。常に動いていた舵が、ついに止まった。すると頭の中が静かになりました。それが頭のどのあたりで起きているかと言うと、やはり脳幹のあたり、中心です。本能も新皮質も両方手の届く部位が、炭酸リチウムの代謝に反応して、号令を下したかのようでした。
ADHDの人が専用薬を服薬すると頭の中が静かになったと聞きますが、おそらくそれに近いことが脳に起こったのだと思います。質は違うことだけれど、観念奔逸と言って、制御できないイメージやアイデアが整頓されないまま粉塵のごとく脳の算出する思考に充満しているような視界不明瞭に悩まされ、常に静寂を求めていましたが、これならピアノも再開できるかもしれません。
炭酸リチウム自体も身体が歓迎し、むしろ炭酸飲料をのんでいるような、コーティングされた砂糖の甘さまで感じ取るほどの無抵抗、歓迎でした。しばらく様子を見ます。