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自信をなくさないため、家族で話し合ったこと
夜ご飯を食べながら、切り出した
「今日は伝えたいお話がある」
自分にとって嫌なことが起きたとき
凹むような失敗をしてしまったとき
無駄に自分はダメだなどと思わずに
その出来事と向き合うためには
その出来事が起きてしまったという
事実は覆すことができなくても
その出来事に対する心の反応に
敏感になるべきだということ
・
きっかけは、こちらのvoicy.
友人でフリーランス仲間でもある
家事シェア研究家が語っていた
「1の矢、2の矢」という
仏教の教えにあるという考え方だ
1の矢とは、出来事自体から受ける心の痛み
2の矢とは、出来事に対する心の反応により、2次的に受ける心の痛み
"ものは捉えようだ" と
頭では分かっていても
出来事の影響が
大きければ大きいほど、
"これも学びと捉えよう"
"自信失うほどのことじゃない"
なんて、簡単には
割り切れないものだと思っていた
けれども、「心の反応だ」と思えば
少し距離を取って、冷静に見つめることができそうだ
そう伝えると、夫も息子も、なるほどー!とかなり腑に落ちていた
・
息子は、昨日も今日も
剣道のことで悩んでいる
いや、剣道のことでというよりも
道場での自分の立ち位置や扱いについて
ずっとずっと悩んでいる
詳しいことは書かないが、
自分の頑張りだけではどうにもできないことが
世の中には確実にある、ということを
小学4年生から、ずっとずっと突きつけられてきた
もちろん、勝ち負けの世界なので
最後は自分の頑張り次第ではあるのだろうけど、
前提としてある差異をないものとして
建前としての平等の世界で奮闘しているのだ
だから、だろう。
妙に自信の持てないところがある
"自分は頑張っても、どうせ選手にはしてもらえない"
"でも、日本一を目指して強くなって、チームにもいい影響を与えられる選手になりたい"
現実と志の間に、確かにある高い壁に
常に悩まされてきた
昨日も、悶々とする出来事があって…
"そういうことがあると、自分なんかダメなんだと思って
自分の力を100%出し切ろうという気持ちに
蓋をしてしまう、、、"
と話してくれたところだった
・
そんなときに、この
1の矢、2の矢の話を聞いた
昨日の今日で、この話をで息子にも伝えられたのは、とてもありがたかった
出来事は変えられない
でも、
出来事に対する心の反応は、変えられるのだから
自分で勝手に自分にダメ出しして、可能性に蓋をするなんて、
もう今すぐに、やめよう。
・
と、話しながら
私も反省するところがあり、息子にも謝った
いつまでも注意されたことをできないとき、
何度も何度も同じことを言われてるとき、
勝手に自信喪失して縮こまった動きをしてるとき、
ついつい、「だから選手に選ばれないんだよ」と
言ってしまうことを。。。
ごめん。
こういうふうに言われるから、自信無くしちゃうんだよね?
息子は大きく何度も頷いていた
かなり嬉しそうだった
・
剣道の世界では
"見取り8段"といって
しっかりと見取り稽古することは
8段取れるほどの熟知につながるという(そういうことだろうと思う)
私と夫は交代で毎日見取り稽古して
もう4年近い…
ので、我々もかなり理解しているのだ
理解したうえで、
何がダメか、
何を直さないと次に進めないか、
先生が何を言いたいのか、、
息子に伝えるという役割を担っている
だから、ついつい出てしまう
「ここがダメ、これもできてない」
という追い打ちをかけるようなダメ出しが…
・
裏側には、焦りもある
そのようにして習ったことを家で定着させていかないと
ついていけなくなる、(それは息子にとっても不本意)
他のご家庭は剣道経験者(一部、スーパースター)の親御さんが
二人三脚で頑張っておられるという環境もある
子どもが自分で考えてやることが一番なんだから
手伝いすぎないほうがいい、というのは綺麗事だ
それでは同じ土俵にすら、乗せてもらえないのだから
郷にいれば剛に従えである
というわけで、本当に本人がやりたいことをやり切るために
必要なサポートをしているのだけれど、
前提にある差異をないものとして
建前としては平等の世界で戦っているのは、私たち親もそうなので、
焦りや憤りも募るのだ
・
けれども、気がついた
たとえ "これもあれもできてない" ことが事実だったとしても、
"これもあれもできていないから、選手に選んでもらえない" ことが事実だったとしても、
私自身が2の矢を自分に打ったままでは
息子にも2の矢をそのまま打ってしまうということが
「心の反応」ということばを知って、するりと理解できたのだ
・
だから、これからは
「心の反応」を話し合おうと思う
必要なダメ出しと、
不必要な恐れの連鎖反応は、
区別して。
息子は、難しい…と言っていたけれど
誰に何を言われようとも
私たち親からムカつくことを指摘されようとも
どんなに理不尽だと思う出来事に直面しようとも、
まずは「自分の心の反応」に意識を向けることだ、と教えた
私たちも、息子に指摘するときは
自分の「心の反応」をきちんと説明する
そして、それを聞いた息子の「心の反応」にも
きちんと耳を傾ける
そのうえで、何を自分たちの学びとして手元に残すか、
逆に不必要に自己肯定感を下げるものとして流してしまうか、
曖昧さを残さず吟味していけば、
自信をなくすことなく、やりたいことに100%の力で邁進していけるのだと思えた