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Episode8. 「ライフシフト」人生を変えた1冊


5年くらい前に、めちゃめちゃバズった「LIFE SIFT」という本を知ってますか?


これまた当時バズワードだった「働き方改革」とセットで、

いろいろなところで引用され、語られ、賞賛された本ですが


私も、この1冊で、人生が変わりました。



「まだ読んでいないけど、気になってるんだよね」という方は

いまさら…なんて思わずに、ぜひご一読をおすすめしたいのですが、

そこそこ長いので(笑)、その前に

この投稿でざっくりと、本雰囲気を掴んでいただくのもアリかなと。


私の公式ブログの方でも、「図解・要約」記事を載せてます。

割とよくお読みいただいているようなので、

ここにも貼っておきますね。概要把握に役立てたら嬉しいです。



この投稿では、「LIFE SHIFT」の概要というよりも

読んだ結果、私やわが家にどのような行動変容が起きたのか、

についてお伝えしたいと思います。


「LIFE SHIFT」が発売されたのは、2016年の秋。


その数年前に出た「WORK SHIFT」という本もかなり話題になっていましたが、

同じ著者さん、リンダ・グラットン氏が書かれた本ですね。


私はというと、

国家資格キャリアコンサルタントの学びと試験を経て、

2つの成果を実感していました。

だけど、不安や焦りもあった時期です。


実感していた成果の1つは、

全くのゼロベースから新たな学びをして、

国家資格資格という結果を出せたこと。

これで、新しい職業人生が開けるのでは、と期待も膨らんでいました

(資格取得だけでは、あまり大きく職業人生は変わらないことが多いですが、そのときはそんな感じがしてました)


もう1つは、

学びを通じて「キャリアの棚卸し」ができたこと。

それを家族に話すって、これからの時代すごく大事だなと分かり、

夫とも考えを共有できたのも大きかったです。


これから、キャリアコンサルタントとして

「キャリアを家庭で話し合う」ことをサポートできるような、

オリジナルな取り組みをやっていきたいな、と

自分がやりたい方向性はなんとなく見えてきた。

けど、その方法が分からず、力不足も感じていました。


自分自身に期待は持てるようになったけど、

この道で歩み続けられるのか、確信が持てない。

子どもも小さいし、、と、まぁそんな時期でした。



国家資格キャリアコンサルタントを取得した頃、

もう1つ、どうしても気になったのが「働き方改革」という世の中のトレンドです。


私が当時勤めていた会社は、日系の上場企業だったのですが

柔軟な働き方が認められていない環境でした。


不満を挙げ始めるとキリがないので、割愛して1つだけ例を挙げると、


「時短社員はリモートワーク不可」


ちょっと待って(笑)。

なんらかの制約があるから時短勤務なわけで、

働く場所だって限定しないほうが

もっと働きやすく、成果も出しやすくなるよね。

と、私はそうとしか思えないのだけど、なぜ禁止??


いまは働き方改革やパンデミックも経て、

そんな決まりはなくなったようですが、

当時はそういう会社、つまり

「1日8時間以上、週5日出社できるのがスタンダードで、

なんならどんな転勤も配属も受け入れ、がむしゃらに頑張れる人材こそ正義。

で、それ以外は(いたら助かるけど)戦力外通知」

みたいな考え方や雰囲気って、世の中、普通に蔓延してたなと思います。


それが、変わろうとしている。

国も率先して変えようとしている。


日本の社会が、変わるんじゃないか。

私たち子育て女性も、もっと働きやすくなるんじゃないか。


その変化を捉えて、乗りたい。

自分を変えたい、変わりたい。

たくさんの人にも広めたい。


そう思って、「働き方改革ジャーナリスト」に転身したのです。

「LIFE SIFT」が発売される、直前でした。


「多様な働き方、生き方」を

当事者としも、職業人としても、模索していたからこそ、

「LIFE SHIFT」の内容が隅から隅まで、心に響いたのかもしれません。


ちなみにですがそのときは、

憧れだったウェブマーケティング職に、子連れ転職で未経験から就いていました。


必死に勉強して目標も達成して、社内でMVPいただくなどの成果も出したけど、

もっとこれを突き詰めるなら、

AIも使ったさまざまなウェブマーケツールに精通して、使いこなすスキルが必要だし、

大手で予算があるところじゃないと、面白い仕事をするのは難しそう。

いまから目指したいかというと、そうは思えないな・・・

という判断もあり、ウェブマーケティング職にはいったん区切りをつけました。

(個人的な見解です。)


余談だけど、この経験から

「スキルの習得」が第一目的の仕事って、長続きしないのかもな…と思ってます。


だって、「社会」に目が向いていないから。

どんな世の中を実現したいか、という観点が含まれない職業選択は、

それがある場合よりも

軌道修正が発生しやすいように感じています。




さて、

「多様な働き方、生き方」を模索したい、伝えたい

といっても、漠然としています。


私は、"ハタラキカタをもっと自由に" をテーマに掲げる転職求人メディア「PARAFT」の編集者として働く道を選びました。


ネットで見つけた求人でしたが

一目で「理想的な求人だ」と、胸が高鳴ったのを覚えてます。


当事者としても、職業人としても、理念への共感と強い興味関心を持って、

またこれまでの経験も活かして、仕事をできるとすぐに分かったからです。


子連れ転職3回目ともなると、

「ママだけど転職できるかな?」という不安は、全くなく!!


慣れるって大事ですね。(?)


・どんな職位や働き方と報酬を望むか

・どんなパフォーマンスを出せるか

・仕事を通じて、どんな社会を実現したいか

・自分の強みと弱みは何か


これらを、きちっと整理して、かつ臆さず伝えることができるようになっていました。

(まあ、一応、キャリアコンサルタントでもあるし、、、)


スルスルと面接に合格して、前職は円満退社して、働き始めた矢先に

「LIFE SHIFT」は発売されました。



発売記念として、著者のリンダ・グラットンさんが来日し、

講演会が行われましたので、私も、ドキドキしながら聴講に出かけました。


会場に着くと、ザ・サラリーマンなスーツの男性(年齢高め)が

かなり多かったのには、驚きました。


「みんな、このままじゃダメだって思ってるんだ?!」と。

「でも、あんまり世の中、変わってなさそう・・・」と。。


講演の内容は、当然ながら「LIFE SHIFT」の要約でしたので、

ざっくりポイントをまとめると、こんな感じです。


・長寿化が進む

・働く期間が増える

・働く環境は複雑になる

・3ステージ(学生→社会人→老後)では立ち行かなくなる

・マルチステージの人生がおすすめ

・そのためには、有形資産だけにとらわれた価値観から脱却を

・何が大事になるかというと、「無形資産」

・無形資産とは「生産性資産」「活力資産」「変身資産」の3つ

・ステージを移行していく人生だから、無形資産が有効かつ必要

・時間とお金に対する効力感を上げることも重要


講演会では、本で読んだうえに、著者さんのコメントをリアルに聞けて、

本の内容がかなり心に残りました。


そうだ、これからは、働き方と生き方を変えていこう。

「LIFE SHIFT」をバイブルにして。



もちろん、家族(主には夫)にも

講演や読書した感想をシェアしました。


その結果、わが家でどんな行動変容が起きたのかというと、

まず、「無形資産」がバズワードになりました。(笑)


飲み会1つとっても、

・無形資産の構築に資する飲み会であれば、家族としてそれを優先する(ワンオペが大変とか言わないで笑顔で送り出す)


勉強会やセミナーにも、

・無形資産の構築に資するので、お互いに何を押しても行かせる


また、近くに親がいない地方出身者同士の共働きは

なんと言っても、時間貧乏になりがち。

体力を回復させる暇もないので、

家事代行サービスを導入して、休む時間を確保するようにもなりました。


仕事の状況や、悩み、将来的にどうなりたいなども

日常的に話すようになりました。


そうこうしていると、夫が会社のマネージャー研修で

「課題本がLIFE SHIFTになった・・・」というじゃないですか。


もう、両腕をまくって、解説しましたよね。

もっともっと、夫に「LIFE SHFT」を知ってもらいたい!話し合いたい!!と、前のめりだったのです。



「LIFE SHFT」を何度も読むと、

いかに「既存の価値観からの脱却」が求められているかが分かると思います。


そして、そのためには、

「いま起きている変化」に敏感になる必要があるのではないでしょうか。


「何が流行ってる」とかでもOK。

「それって、どういうところが、人々の心を掴んでるんだろう?」と考えたり話し合うと、

「社会の変化を見つめる」きっかけになります。


「なぜ働きづらいんだろう」

「なぜイライラするんだろう」

なども、もしかしたら、

私たち自身や、パートナーシップに問題があるからではなくて、

変化しつつある世の中の歪みによって押し倒されそうになっているから、かもしれません。


ファミリーキャリアのエンジンとは、「自己開示」だということを

Episode.7ではお伝えしましたが、

それだけでは、たぶんだめ。


私たちが生きている時代背景や、

置かれている労働環境について、

情報を集めて、家族共通の理解にしたうえで、

「それを踏まえて、わが家はどうするか」を考えることこそ、

「ファミリーキャリア」だと思うのです。


次回、Episode.9「働きづらさの“正体”を知りたい」は、

9月20日(火)に公開しました。お楽しみに♪


\かぞくも、じぶんも、しあわせに/

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🌷この記事を書いた人のプロフィール🌷

1978年5月生まれの牡牛座B型。
2022年現在、夫と息子と東京都内で3人暮らし。趣味は茶道。


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