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【メモ】かんろだい[甘露台] まとめ


コアLv▶▶▶▷▷

こんにちわ、福之助福太郎です。
今回はかんろだい[甘露台]について、主にその理合いについての個人的な備忘録です。

かんろだい とは

かんろだいとは、人間宿し込みの元なるぢばに、その証拠としてすえる台で、人間の創造と、その成人の理とを現して形造り、人間世界の本元と、その窮まりない発展とを意味する。
(『天理教教典』17頁)

にんけんをはじめかけたるしよこふに
かんろふたいをすゑてをくぞや  一七 9
このやしきかんろふだいをすへるのハ
にんけんはじめかけたしよこふ  一〇 79
かんろたいすへるところをしいかりと
ぢばのところを心づもりを  九 19

【寸法】
六角の台を先ず二段、ついで十段、更に一段と、合わせて十三段
・総高さ八尺二寸(約2.48m)
・その上に五升(約9ℓ)入りの平鉢を載せ、天のあたえである「ぢきもつ」を受ける台
(『稿本天理教教祖伝』129頁)

このだいをすこしほりこみさしハたし
三尺にして六かくにせよ  九 47
このだいもたん/\/\とつみあけて
またそのゆへハ二尺四すんに  九 59
そのうゑゝひらばちのせてをいたなら
それよりたしかぢきもつをやろ  九 60

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①高井猶吉さんVer.

・「かんろふだいは、教祖から伺うところによれば、肝心要の命のつなぎ場所のかんろふだいという」
六角:月様+いざなぎのみこと+月よみのみこと、日様+いざなみのみこと+くにさづちのみこと の六台
八寸:六柱+たいしょく天のみこと+をふとのべのみこと
二尺四寸:四、二尺、四、二間の理
一尺二寸:をもたりのみことの頭十二の理
・真中十段:十柱の神様お揃いになった理
(『みちのとも』昭和10年1月5日号「甘露台座談会」50-51頁)

②『正文遺韻』Ver.

六角:六台はじまりという理
・厚さ八寸:八方の神さまの理
三尺:三ツ身につくという理
(最初、三日三夜の宿し込み下された理)
・厚さ六寸:ろっくという理、ろっくはむつまじい
つみかさねて:十分
一尺二寸:十分ろっくに治まれば十分たっぷり
(頭十二の理)
二尺四寸:じふ/\しあはせという理
(二尺四寸=二十四。二十=十十→十十四あわせ。人間が四寸まで成長した時に、いざなみのみこと様がにっこり笑って、お果てなされた理。)
(206-207頁、『改訂 正文遺韻』224-225頁)

③『御筆留神歌』「甘露䑓ノ由来」Ver.

・甘露䑓上平鉢の由来
此上に五升入りの平鉢を載するハ則目ハ五分の理にて五升入なり又二寸四寸の穴にて五分の人間生るゝ理なり

六角:人間身ノ内六䑓始リ
十段:十柱ノ神
一尺二寸:一日十二時ノ理、一年十二ヶ月の理、十二支ノ理
五分のホリ:五分ヨリ生ルゝ理
三尺:三三ヶ”九ヶ”無クナル
六方六寸六:二四寸ヨリ生ルゝ理
(73-74頁)

④松村吉太郎さんVer.

六寸六角:六臺の理
三尺:三三九がなくなる理
八寸:八社八方の神がとりまく理
一尺二寸:をもたりのみこと様の頭十二を象ったもの
二尺四寸:人間が四寸まで成長した時いざなみのみことがにっこりお笑ひになってお隠れにった其の理
・丸の三寸の穴:三三の理
五分の掘り込み:五分五分と人間が生まれた理
五升入りの六角の平鉢を載せて其の中へ食物[ぢきもつ](麦粉)を入れてお勤めにかかる。
・甘露が平鉢の中に這入ると食物と一つになって寿命薬になる。
(松村吉太郎『両年祭之意義と活動』道友社、1932年、39-40頁)

⑤諸井慶一郎さんVer.

六角:六台はじまりの六柱の理、身の内六台の理。元の神・実の神の理

[基段]
三尺:三日三夜に宿し込み
八寸:八方の神の理、人間宿し込みの御苦労の伏せ込みの理

[二段]
二尺四寸:人間四寸に成ったときニッコリお隠れなさったいざなみのみこと様、すなわち教祖の理
八寸:八方の神、すなわち立教以来お通り下された教祖の伏せ込みの理

[三段〜十二段]
一尺二寸:をもたり様の頭十二の日々月々の伏せ込みの理。教祖の半分で道の子の理。
六寸:身の内六台の徳(身の内六台揃うて禄)、道の子一同の伏せ込みの理。
十段六尺:五尺の人間が六尺(内造りのできたろっくの人間)になる姿。

[最上段]
二尺四寸:教祖の理
六寸:身の内六台揃うてろくと仰せの六台の徳を受ける、存命の教祖のお徳の理
(『天理教教理大要』道友社、2013年、68-75頁/『てをどりの道』正道社、2016年、303-304頁)

⑤.1 かんろだいの一考察【諸井無双】

・かんろだいはであり
柱:(信じる事)
台:(たすけの実)
かんろだい=信⇆実の成人の理=真実
をびやゆるし=信→実/実→信になる証拠

・台は伏せ込みの台、柱は柱。
・台は積み上げる、柱は入れる
・柱=元の神という柱 / 柱を入れる=なむ天理王命のつとめ合掌祈念

三〜十二段:なむ天理王命のつとめの功能の理 [真実の心の理]=信仰の努力の中に積み上がる=柱にして台というかんろだいの理
基段:ぢばの理
二、十三段:教祖の理

基段二段:明治14年にできており、取り払い没収されたが理としては既にできている
(×二段までで頓挫した→〇二段まで伏せ込まれてあるから二段までできた
最上段:教祖の御徳の理=立教もしくは二段目と同時にできていておかしくない
⇒具体的にできたのは明治20年陰暦正月二十六日と思案される。(七日後(2/25)、まず第一にをびやづとめを仰せられた。)
[それまで教祖のお手ずから下されていた→かんろだいに供え、つとめにかけて、下される=教祖の御理がかんろだいに具現した、正しく最上段ができた]


[ほぞ]
五分:五分々々の成人の理
三寸:三ツ身につく理
・×下段が上段を受ける→〇上段が下段にほぞを突っ込む
下段の台の理を上段が継承するという理。継承によって上段の台ができるという理。
(安定性からいえば ほぞ が上に出て上部の穴がはまる方が自然。天然自然の道と仰せられる中にあって、その道理に外れるように思われる殆ど唯一の例

石づくり:変わらぬ固き誠という理

【「ぢば」と「かんろだい」は一体不二】

"「ぢば」とかんろだいは不離一体・不可分のもの"
(『改訂 天理教事典』239頁)

"さあ/\理を知らそ。かんろうだいというは、何処にも無い、一つのもの。所地所何処へも動かす事は出来ないで。"(明治24.2.20)

"第一をびやたすけ、さあ三日目三粒を三つ、三三九つを百層倍。これをかんろうだいへ供え、本づとめをして、元のぢばなる事を伝え、をびや許しを出す。"(明治20.2.25)

・明治20年、台は無く実際には「ぢば」に小石が野積みされていた
「ぢば」に供える「かんろだい」に供える
・寸法形状を真似ても、「ぢば」を外れると似て非なるもの(親神様・教祖の思し召すかんろだいでは無い)
(『てをどりの道』正道社、2016年、303-304頁/『あらきとうりよう』「かんろだい一条の道」155号、27-35頁)

⑥私案Ver.

[友人私案]
つとめの地歌との関連
:第三節 「いちれつすまして」甘露がふる最上段 [ゴール]
 l :第一節 誠真実の上に積み上がる十段 [現在の感謝とお願い]
:教祖が伏せ込まれた理の二段目
:第二節 元はじまりの基段 [スタート] / 三尺:火水風

[福之助私案](他に無いものを主に)

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【寸法から】
[ほぞ]
三寸:つなぐ理
[基段]
三尺:お産、ものを言い始め一胎に一人ずつ生まれる、十分たっぷりたっぷりたっぷりの親心(=台)
[基段-二段]
八寸:八千八度の生れ更り、八方広がる、引き出し 、神の領分
[三段-最上段]
六寸:六台治まる、人間の領分
[平鉢]
五升:飲み食い出入り(食物)、りをふく
[三段-十二段]
一尺二寸×十段:12(時・十分たっぷり)×10(十分)=時を重ねる
[二段、最上段]
二尺四寸:十分たっぷり仕合わせようなる
⇒二段=元のいんねん
⇒最上段=陽気ぐらし
[総高さ]
八尺二寸:八方広がる、月日二神
①八つの道具・雛型+月日二神
②神の働き(cf.八寸)+男女雛型

十三段:十分身につく⇒日々の目標

・[縦] 六寸八寸:男の理合
・[横] 三寸一尺二寸二尺四寸三尺:女の理合

【形状から】
宿し込みの象徴
:男一の道具
:女一の道具

親神の懐住まいの象徴
:天
 l :人(子)
:地

十分身につくを象徴する目標
:月
 l :十全
:日

陽気づくめの象徴(縦十分 横十分)
:陽気 [二尺四寸×六寸]
 l :縦に十分 [一尺二寸×六寸/十段]
:元 [二尺四寸×八寸]
:台 [三尺×八寸]
(横に十分 [つとめ人衆×十人])

最後に

個人的には、「元初まりの話」の視覚的表現というか
象徴的に見える化=かんろだい
という感じもしますが、人それぞれに答えを見つけさせるものでもあるように思います。

お付き合いいただきありがとうございました。

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