【振り返り】「ジェットコースターみたいな1日やな」
こんにちは。福谷です。
19日(金)に今シーズン初めて1軍に昇格しました。
春のキャンプも2軍(読谷)、オープン戦期間も1試合も投げていないので、ほとんどの選手やスタッフは1月31日の全体ミーティングで会って以来でしたね。
1軍合流するときに、挨拶回りをするのが恒例なのですが「よろしくお願いします」より「お久しぶりですね、元気でした?」みたいなことを多く口にしたと思います。
そのなかで、大野さんに挨拶したとき、一言目が「浩司、ジェットコースターみたいな1日やな」でした。
僕はその前日(木曜日)、2軍の試合で先発し、危険球退場処分を受けました。自身初のことで、幸い大怪我には繋がりませんでしたが、そのようなことが起きたこと自体にショックを受けました。
「次の試合、ちゃんと投げれるかな?」「こういう1球から投げれなくなるピッチャーたくさんいたよな」みたいな考えが頭に浮かんでは消えてを繰り返していたときに、マネージャーからの電話で1軍合流を知りました。
1軍に合流して甲子園での練習中、橋本とキャッチボールしながら1球1球「よし、投げれるぞ」と確認し、少しずつホッとしていきました。
結果的にその日の試合で登板があり、大山くんに被弾したものの、自分らしく投げられたし、その日できる最善を尽くせたと思っています。
大山くんの打席までは動きにちょっとした硬さがあったので、フォアボールや単打で塁を埋めていくよりホームランの方が切り替えやすく、むしろその日の僕にとっては良かったのかな。
この2日間のこと、特にメンタル面の経験は忘れられないものになりました。まさにジェットコースターのようでしたね。
1月に大塚さんと話したとき、「シーズン序盤はロングリリーフで勝負したい」と伝えました。
話をした時点では、先発ピッチャー、リリーフピッチャーともにタレントが揃っていて、僕らにチャンスが回ってくるのはその人たちがケガや不調になった場合のみという状況でした。
その状況のなかで僕がチームに貢献するならどんなことができるだろう、自分の良さをどうやって活かせるだろうと考えた結果、そのように伝えることにしました。
シーズンが始まれば、疲れが溜まる時期が必ずきます。それを分散させるにはリードしている試合で投げるリリーフピッチャーの候補を増やすか、ビハインドの試合で投げるリリーフピッチャーを減らすかだと思っています。
ロングリリーフはビハインドの試合で投げることがほとんどで、「敗戦処理」と言われることもありますが、ただ「処理」するだけじゃなく、次の勝利に必要なリリーフピッチャーに休んでもらえるように、欲を言えばその試合でも逆転の望みを残せるように投げられる大切な役割だと個人的に考えています。
1月、大塚さんから「福ちゃんみたいな選手が、そういう状況で必死に投げている姿は、きっと他のリリーフピッチャーやベンチにいる選手に影響を与えられると思う」と言ってもらえたことも、僕がこの役割をポジティブに思えている理由の1つです。
状況的に見て、先週の甲子園3連戦で身を粉にして投げまくって月曜日に抹消、というくらいのつもりで大阪に滞在してました。
結果として1週間経った今も1軍に帯同してますが、「今はロングリリーフはいらないな」とチームが考えた瞬間、僕のような役割のピッチャーは1軍に必要なくなるのでサヨナラです。
それは仕方ないですし、むしろそういうものです。僕にはどうすることもできません。あらゆる覚悟をしながら日々を過ごしています。
10年以上続けている日記を、先月から英語で書くようになりました。正直、あとで見返しても意味がわからないこともありますが笑、自分の思っていることを英語で表現できるようになれたらコミュニケーション増やせるなと思うのでchatGPTさんの力を借りながら毎晩書き続けています。
その日記の中で週一のペースで出てくるフレーズが「I can’t change anything other than myself, so I’ll focus on what I can control.(直訳:自分以外のことは変えられないので、私は自分がコントロールできることに焦点を合わせます。)」です。
数年前からこの考えを持ち続けていますが、この意識で生活してると自分が変えられることがどれだけちっぽけかを思い知らされます。
逆に「これだけやっておけば良い、あとは知ーらね」と思うこともありますが…
僕はあれもこれもやろうとして、ハンパに終わってしまうことがよくあるので、今やってることへの集中力や、のめり込み具合は特に大切だと思っています。ハンパっていうのは結果ではなく、気持ち的にハンパという意味です。
1軍にいようと、2軍にいようと、僕の目指すところは変わりません。なので、どこにいてもやることもほとんど変わりません。
ただ2軍から1軍に上がり、より高いレベルで結果を出している人たちを見ると、結果が出る人のマインドセットや技術を近くで感じられるので、そういう人たちの話を聞きながら、それをカンフル剤にして成長を続けたいです。
現時点で、1軍に帯同するリリーフピッチャーのなかでは最年長ですが、部分的に見れば技術的に1番下なこともあります。彼らに負けないスケールになるためにも、日々ベストを尽くします。