福岡県の保幼小接続推進への取組み
少し前の記事で《幼小の架け橋になりたい》という内容のものを書きました。《小1の壁》《小1ギャップ》などと言われる程に就学は子ども達にとって、また多くの保護者の方にとって大きな環境の変化が訪れる時期です。本来、入学は晴れやかなお祝いの場、お子さんの成長の節目となる大切な時期です。しかし、保幼から小の環境の変化についていけない、適応が困難な状況に置かれているお子さんの存在から私達は目を背けてはいけません。《飛び級制度の導入を》などとニュースで目にすることがありますが、義務教育において《戻る・留まる級制度》について語られることはありません。一度入学をした後は学習面・情緒やコミュニケーション面・生活面などで何らかの遅れや問題を抱えていたとしても、あとは学年に応じて進級していくまでです。もちろん、病気などが理由での例外はありますが、原則は入学後は例え登校困難だとしても進級していきます。上記に挙げた問題や不登校、教育環境(学力含む)格差の問題を小学校だけが抱えていくのはとても困難だと感じています。保幼の中でもせめて、就学前の1年間(年長児)においては小学校入学へ向けた準備を整える必要があると思います。これは学習面だけを言っているのではなく、心の準備を含めた話です。
私のレッスンでは就学前の学習として、学習の基礎となる内容(文字への興味や数、形など)を無理の無い範囲、速度で指導しています。またそれらの学習と同じ位大切にしているのは、道徳的観点の学習や挨拶や返事などの基本的なマナーです。おなじみの《いかのおすし》を使って交通ルールについても学習することもあります。ワクワクと不安が入り混じる入学前の子ども達に《自信を持って欲しい》と考えています。
【福岡県幼児教育の推進体勢構築事業について】福岡県でも保幼小のスムーズな接続に向け様々な取組みを行っています。資料によると各園への幼児教育アドバイザーによる巡回訪問や幼児教育アドバイザーの育成などを行っているようです。コロナの影響で近況は分かりませんが、せっかく始めたこの取組みを更に広げ、そして継続してほしいと思います。また西南学院大学大学院の門田研究室(門田理世氏)がこの訪問事業を行っているようでその報告書も読むことができます。私の出身校ではありませんが(出身大学は関東です)西南学院大学には児童教育学科があり乳幼児期から児童期までの保育・教育両方の観点で学ぶことが出来るようです。未来の保育者・教育者育成に力を入れているということですね。このように県全体での取組みとして、幼小の連帯、架け橋を築いていくことを今後も進めてほしいと思うと同時に、微力ながら幼児教育に携わる者の一人としてこの活動が本当の意味で子ども達とその保護者の方々の助け、力となることを願わずにはいられません。こうした取組みは子ども達が中心にいてほしいと思いますし、寄り添う心を何より大切にしてほしいと思います。
・福岡県幼児教育アドバイザー巡回訪問事業
・西南学院大学大学院 門田研究室
・幼児教育の推進体制構築事業成果
・福岡県幼児教育の推進体勢構築事業
これらのリーフレットはネットで見ることが出来ますので興味のある方は是非、ご覧になって下さい。
年長児のお子さんは冬が過ぎるともうすぐ入学です。とても大切なこの時期を子ども達と楽しく学びながら過ごしたいものです。当教室ではしっかりと入学前準備をすること、そして、就学後も子ども達や保護者の方と携わりフォローも万全に行っていきますので、どうぞご安心下さい。
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