《いつもと同じ》を捨てて楽をしよう
私の周囲では、まだまだ学級閉鎖のクラスが多くあります。元気なお子さん達が学級閉鎖で自宅学習となると、『学習の遅れ』が気になる方も多いのではないでしょうか。お話を聞くと、学級閉鎖中の対応は各学校、そして各クラスの方針により違いがあるようです。オンライン授業をする学校もあれば、予め渡しておいた課題をやるよう指示する学校、メールで課題を送る学校、その対応は様々なようです。
現在、当教室においても対面レッスンを中止しています。しかし、『学びは止めない』という方針の元、添削レッスンで対応しています。初めての試みに不安もありましたが、今の所、お母様方との連携も取れていて、スムーズに学習を進めておられる様子を伺っています。このような事態では、家庭学習、自学の力、その役割が重要であることは言うまでもありません。しかし、家庭だけ、とりわけ母親にだけその負担が課せられることは避けたいという思いがあります。普段から家庭学習が定着しているお子さんならばいいのですが、そうでない場合、取り組みは大変です。だからこそ、学校・家庭が協力して《子どもの家庭学習をフォローする》ことが大切だと思います。そして、うちの生徒さんの場合は、《私》が居ますから、どうぞ、ご安心下さい。学級閉鎖中であっても、お教室がお休みであっても、日々の家庭学習をしっかりとサポート致します。
【いつも通りを捨てて楽をしよう】これは私個人の考えですが、現在のような通常とは異なる時期に《いつも通り》を求めることはそもそも難しいのではないでしょうか。これは大人も子どもも同じことです。急な学級閉鎖や休校で計画の変更を余儀なくされる事態が起こっているのが「今、現在」です。もちろん、前もっての《備え》がある方がいいに決まっています。しかし、現実はいつでも、準備周到という訳には運びません。こんな時だからこそ、急な変更や対応が必要な時だからこそ、力を抜いて《楽をしましょう》と声を大にして言いたいです。
『大変な時に楽なんて!!』と思われるかもしれませんが、《いつも通り》を捨ててしまうだけでも、生活は格段に楽になります。まずは家事を手抜きしましょう。お惣菜やパン、テイクアウトで食事を済ませる日が少々続いたとしても、大丈夫です。それ位のことで、いきなり病気になることも、子どもの成長に悪影響を与えることもありません。《いつも通りを捨てる》ということは、言い換えると《拘りを捨てる》ことでもあります。案外と人は日々の生活の中で、色々な拘りに縛られて生きています。もちろん、これらは決して悪いことではありません。生活習慣、リズムを整えることは大切なことです。しかし、これらを守って生活するのはあくまでも、《通常時》《平常時》です。急な対応や予定変更が余儀なくされる今は、どう考えても《非常時》と言えます。美味しいご飯は逃げません。気持ちや時間にゆとりが出来た時のお楽しみにすればいいのです。
このことは、お子さんの学習面においても同様のことが言えます。学級閉鎖や休校があれば、当然、いつもと同じ学習が出来ません。生活リズムも多少、崩れるかもしれません。授業がない分、学習の理解度が低いと感じるかもしれません。しかし、これらは短期的なことであれば、すぐに追いつくことが出来ますし、こじらせなければフォローが可能です。大変な時に《いつも通りを求める》と子どもも大人も苦しくなるだけです。先ほど、《楽をしましょう》と言いましたが、それでいいのです。学習面においても、いつもより、基準を緩めればいいのです。そうすることで、子ども自身も『遅れているかも』『置いていかれるかも』という《プレッシャー》から解放されます。こういう時だからこそ、どうぞ、保護者の方は子ども達を追い詰めるようなことは言わず、寛容な目で見守ってほしいと思います。その代わり、私達大人側も寛容な目で見てもらいましょう!大変な時はお互い様です。《楽をすること》に罪悪感を持つ必要はありません。
《保護者の笑顔が 子どもの安心》教室でお子さんを見ていても、私自身の子育てを振り返っても、子ども達は大人(とりわけ親)の心・表情をよく読み取っています。そして何より、子ども達は親の笑顔が大好きです。このような時だからこそ、《自分にとって本当に大切なもの、ことは何か》を今一度、考えてほしいと思います。私自身、優先順位を間違えることのないように気を付けて生活を送りたいと思い、この記事を書きました。
学級閉鎖・休校中のお子さんの学習やその他、ご心配なことがありましたら、どうぞ、お気軽にご相談下さい。
それでは、次回もどうぞお楽しみに
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