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優しくなれない未熟な私の帰省《母娘旅日記in横浜》④

【day3】目を覚まし、カーテンを開けると快晴!昨日の雨は何だったのでしょう…。この日はいよいよ、実家訪問です。本当はもっと早く顔を出そうと考えていましたが、母の訪問介護の都合もあり、この日に指定されていました。実家は港の見えない横浜なので、ホテルを出て1時間程で到着しました。

顔を出して、まずは母の具合を確かめます。うーん。すごく悪くはないけれど、良くも無さそうな感じです。主に父と昨日の大観覧車での出来事などを話しました。父はとっても元気です。退職後もほぼ毎日、スポクラ通いをしているので、やはり運動習慣は大事なのですね。

ピンポーン!!おや?チャイムと共に(高齢夫婦宅なので、最大音量になっているから心臓に来ました…)姉がやって来ました。私は普段、お喋り大好き8割がた話す側なのですが・笑。意外かもしれませんが、親とはほとんど話しません。なので、姉が来てくれて内心、ホッとしました。沈黙?静寂が嫌いな訳ではないけれど、親を前にするといつもどこか重たい空気が漂うので、姉が居てくれると会話に困らず助かります。

黙って姉の様子を見ていると、母の目線に合わせて、ゆっくりと優しい言葉で話していることに気付きました。労わる言葉をかけていくうちに、母の表情も和らいだ気がします。ここが私との気遣い、思いやりの違いですね…。お昼は出前のお寿司だったのですが、母がカレイの煮つけを作ってくれていました。母の手料理を食べるのは、何年振りでしょうか?

『おばあちゃん、美味しいよ。お料理、上手だね』

娘が言うと、母は朝から料理して待っていたことなどを話していました。姉も娘も、優しいなぁ。何でこういう時、『ありがとう』って私は言えないんだろう…。親の前では、無口になる私…。いい加減、変わりたいけど、なかなかうまくいきません・涙。

母は途中、記憶違いが出ていたり、段々、(疲れも出てきたのでしょう)具合が悪くなってきた感じです。それでも、孫の好物の苺やケーキを用意してくれていたので、(お腹いっぱーい!!)ありがたく食べました。途中、娘は父とお家探索をしていました。私が使っていた部屋に行き、昔のお友達(ぬいぐるみ)に挨拶をしてきたそうです。

母から投げかけられる話題が段々と、深刻(と言うより、支離滅裂)になってきたので、そろそろ帰ることにしました。日頃、お世話をしている父に向けて、批判的、攻撃的な言葉や態度を向けるので、どう反応したら良いか分からず居たたまれない気持ちに…。廊下で、父が娘にこっそりとお小遣いを渡しながら、(バレバレ)私に謝ってきたのです。

『昨日までは、調子も良くて、tomo茶たちが来るのを楽しみにしてたんだけど…。遠くから来てくれたのに、あんな態度でごめんな』

ごめんって…。父が謝るのは違うし、母だって悪くないよ。私はそんなことを考えました。娘はどう思ったかな?ほんの数年前までは楽しくお喋りして、福岡にも遊びに来ていたおばあちゃんの変わり果てた姿を見て…。娘の目にはどんな風に映ったのかな?私には…。苦しい、苦しい…って母が言っているように見えました。本当はもっと、こうしたい、ああしたい、色んなことが身体の痛みとか、うまく繋がらない思考に邪魔されて苦しそうに見えました。きっと、歯がゆくて、悔しいだろうなぁと思いました。

それでも、料理を作ってくれたのは、母の優しさであり、親としての意地もあったのかな?と思います。

またしばらくは会えないけれど、電話でお喋りしたり、メールをしようね!私も頑張るよ。別れ際、そう言い残すのが精一杯でした。

この後は、姉の家に行きます。姉妹会議です。議題はもちろん、《母のこと》
素直になれずに、ラッタッタ。

その⑤もお楽しみに♬



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