「余裕設計」を大切に
パフォーマンスを出すには常々、余裕が必要だと感じている。
一方、「締切効果」なんて言葉もあるのだが、
一つだけ確実なのは「焦り」は破滅を導くし、
勝負の世界であれば「焦り」で冷静さを欠けば負ける。
焦って良い事は何もない。
最近、仕事でとても厳しく部下を締め付けている人がいたのだが、
結局、部下は萎縮しミスを連発、自信をなくして転職まで追い込まれてしまった。会社としても、人手不足の中、若手人材を失うことは痛手である。
2000年、シドニーオリンピック、女子マラソンで金メダルを獲得した
高橋尚子さんを思い出す。
レース前、ヘッドフォンでお気に入りの曲を聴いて笑顔で口ずさんで、
非常にリラックスして楽しそうだった。
まさに、
人事を尽くして天命を待つ
を体現していたようだった。
マラソンなどは普段の調整の方が大切で、当日はいつも通りのパフォーマンスを出すのが大切なのだろう。
中長期的なライフスタイルにおいても。
「衣食足りて礼節を知る」
「貧すれば鈍する」
である。
お金に囚われたく無かったら、ある程度の蓄えは必要。
トネリング(目先の欠乏に対処することに集中し、他の事が目に入らなくなる状態)にハマらないようにするためにはスラック(余裕)を持つことが大切である。
弱者を狙う詐欺ビジネスが即効性をうたうのも納得である。
「最短で」、「スグに」、「たったの30日」、「爆速で」、、、
こういった言葉を声高にいうものとは距離を置いたほうがよい。
大切なのは正しい判断ができるよう「余裕」を持ち続けること、そのためのライフスタイルの構築、「余裕設計」が大切である。