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【はじめまして】3代目として有明海で海苔養殖をしています


はじめまして僕です


正直継ぐ気は全くなかった海苔養殖

さて、タイトル通りですが僕は全く家業の海苔養殖を継ぐ気なんてありませんでした。

生まれたときから、食卓には当然のように海苔があり、家から歩いて30秒のところに自家用船がある。

おまけに、自宅の敷地内に海苔を加工する小屋があり、冬場は一日の大半(夜中も)機械が回っている。
磯の香りと機械音で眠りにつくのが当たり前でした。

海苔の収穫は9月~3月と約半年間のため、祖父母・両親はこの期間休まず働き、残りの半年はゆっくり過ごす。
その中で育った僕は、思春期を迎えた頃から”働き方”にいろんなカタチがあるのだとぼんやりと感じていました。

そんな僕の学生時代は悲惨であり、最高!
就職するのが嫌で大学に進学し、計画性のない日々がとにかく楽しい!
毎日が休日!単位?どうにかなるでしょう!というお気楽な毎日を過ごしました。
そんな生活のおかげで3年に上がるときに無事に留年という称号をいただきました。

自業自得にも関わらず、
”えっ!?あと3年も大学行くのか!?”と心がしぼみ、
特に成し遂げたいことが浮かばなかった僕はあっさり中退という道を選んだのです。

中退した僕は、もちろん”働く”という選択肢しか残っておらず、それなら半年しっかり働いて、残りの半年はゆっくり過ごせる海苔養殖をやってみようかなー。というフワッした感じで家業を継ぎ、社会人生活をスタートさせたのです。

親にも”家業を継げ”と言われたことは一度もなく、好き勝手に学生時代を過ごした僕は、そのプレッシャーの無さが人生を考えるキッカケをくれたんだと今ならわかります。
父に真相を確認はしないけど、まんまと跡継ぎ作戦に乗っているのかもしれません w

そんな僕も家業を継いで19年。
数年前父から世代交代し、”社長”という立場になりました。

パンデミックやサスティナブル、環境問題。
情報が多すぎて、何が本当かわからない。正直、僕自身も自分のフィールド外の情報は何が本当かわからず混乱します。

生きていく中で切り離せない”衣食住”
その中で”食”に携わる僕が、僕の言葉で伝える”海苔養殖の現場の声は本当”であることは間違いありません。

そんな”海苔養殖の現場の声”を発信していきたいと思います。


僕の家族のこと

僕の家族

さて、そんな僕は4人家族です。
学生時代から付き合っていた同い年の妻。
結婚13年。かれこれ付き合いは丸20年を越えました。
人生の半分以上を同じ時間過ごしています。

結婚当初から”海苔養殖はしない!好きなアパレルを仕事に活躍したい!”
と、結婚したら家業に入り家族を支えるという海苔養殖業界の伝統(?)を綺麗サッパリ断った、自分を持った女性です。

気が強く、機転の効く彼女とはぶつかる事も多かったのですが、ここ10年くらいで夫婦のカタチが出来てきました。
しっかり妻の尻に敷いていただいております。

そして、愛する息子がふたり。
マイペースで優しい中1の長男。最近反抗期が始まり、一日中ややギレしています。いつの間にか、妻より足が大きくなり僕の靴をお下がりするようになりました。

責任感の強い小3の次男。
もう、しゃべるしゃべる!食卓でも、リビングでも、寝る直前も、おしゃべりは止まりません。長男の時は学校での出来事を詳しく聞くことはなかったのですが、光景が浮かぶほどしっかり話してくれます w
我が家のムードメーカーです。

家族で海苔養殖を行っているので、同じ敷地内に両親、また弟夫婦が住んでいます。

とにかく声の大きな父。
父は祖父が急死してから、一人で舵をとり我が家を支えた逞しい男です。
世代交代してからは、その責任感とキャリアから僕とぶつかることも多いです。父が健康なうちは、まだまだ親子喧嘩は続くことでしょう。

実はおっちょこちょいな母。
何か困ったことが起こると家族みんなが母を頼ります。しっかり者に見られる母ですが、おっちょこちょいなことが多いのも事実。先日も、大事な書類をどこかに無くし必死に探してました。

5つ年下の弟。
5つ下なので、思春期になると関わりが少なかった弟。10年前、弟が海苔養殖を継ぐと決心してから、また関わりが増えました。
黙々と仕事に取り組み、最後までやり抜いてくれる頼もしい弟です。

結婚を機に家業をサポートしてくれる義妹。
冬場は、潮の満ち引きで仕事時間が変わる海苔養殖。そんな不規則な生活の中でも身体を壊さず集中できるのは、義妹の作るご飯のおかげです。
お酒が好きな義妹が我が家に来てくれたことで、父も妻も嬉しそう!
このメンバーが飲みだすとうるさい我が家です。


長くなりましたが、海苔養殖は、今紹介した、僕の両親・弟夫婦・僕・お手伝いのスタッフを中心に行っています。


”美味しいはやさしい”を届けたい

自家製の海苔

さて、そんな僕たち家族が作っている海苔。
実は、昨年からゆっくり動いていた海苔販売事業がカタチになってきました。これまでは生産までを行い、販売を行っていませんでした。

そんな僕でしたが、せっかく海苔養殖を行っているのだから自分たちの手でお届けしたい!と強く思うようになりました。

僕は、我が子が“美味しい!”と嬉しそうにご飯を食べる姿が大好きです。子どもの笑顔で満たされるとはこういうことか!と歳を重ね実感しています。

そんな子どもたちに誇れることは、
僕の働く姿
僕たち家族が誇りを持って作る海苔
好きなことを好きと言い切ること

食の安全・安心
SDGs
スーパーフード etc..

と色んな情報が溢れているけれど僕は僕のフィールドで子どもたちに誇れる仕事をし続けたい。

その事が子どもたちの未来に繋がれば嬉しい。

美味しい!
と感じる幸せ・やさしさを
僕たち家族が創る海苔を通してアナタにも届けたい!と素直に思うのです。

食卓に並ぶ海苔が、誰が、どこで、どうやって作られているのか。
どうやって食べるのが美味しいのか。

そんなことを包み隠さずお届けしていきたいと思います。
身体に入れるものだからこそ、安心して、そして美味しく食べていただけるように。。

6月上旬発売に向けて準備を進めているので、進展したらまたお知らせします!

新たなチャレンジは
いくつになっても胸を高鳴らせてくれますね!

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