EP4:近づく距離
お迎えして2週間程
ようやくお市ちゃんもお家の環境に慣れてきたかなーなんて思っていたら
その日は突然やってきました。
ワン、ワンワン、ワンワンワン
ん??犬??
なんの音??
…声??
鳴き声??
ええ!?お市ちゃんが鳴いてる!?!?
友達には聞いたことありました。
「寂しい時は犬みたいにワンワン鳴くよ」
これですか!?このことだったんですか!?
急いでゲージの扉を開いて
どうした?お市ちゃん!
と、喋りかけました。
これはかまってアピールなのか!?と期待していたら、当のお市ちゃんは…
え?なんすか?なんかありました?
と言わんばかりのすっとぼけた顔で
こっちを見てました。
思わず
「いや、あの、めちゃ感情揺さぶってくるやん?」
と笑いながらお市ちゃんに喋りかけました。
このまま扉閉めるのもなー、と思いおやつでもあげようかと差し出してみると、スッと取ってモグモグタイム。
美味しそうに食べるなー…えっ?
あれ?待てよ?威嚇なかったぞ…
てか俺の手から受け取った…
あまりの普通の流れに感動する間もなく。
いや、嬉しいけどあなたのスイッチどうなってんの??ってなりました。
こうなったらいったれぇぇい!と
そーっと触りに行くと
お市ちゃんが指をペロペロペロ
え…?これ触れてるよね?普通に。
こんなあっけない感じ??
とはいえ、撫でようとするとちょっとジコッていうのでまだ完全には心開いてないようで。
でもかなり慣れてきてくれたんだと一安心です。
これならそろそろアレ行けるかもな。