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EP5:let's遊び場

ある日、友達からあるものを頂きました。
それはお市ちゃんと遊ぶための蚊帳です。

お部屋に解放もありですが、電気のコードあったりエアコンあったりでお市ちゃんが怪我とかすると危ないので、蚊帳なら遊び放題です。

少し慣れてきたお市ちゃんをついに蚊帳に解き放ってみようと決意。

最初はそーっとお市ちゃんが眠るポーチごと運び、一緒に蚊帳に入って出てくるのを待ってみます。

数分していつものゲージ内じゃないと察知したお市ちゃんはポーチから顔を出します。
なんやここは?と言わんばかりの疑いの目でキョロキョロし、またポーチの中に帰っていきます。

初日から遊ぶのは難しいかな、と思いつつおやつのゼリーで誘導作戦。
ポーチの前に差し出すと美味しそうに食べ始めます。
気付かれないようにそーっとポーチから出てくるように誘導…片足がポーチから出た瞬間にピタッ!とお市ちゃんの動きが止まります。僕の顔を見てそのままポーチの中にイーーン!
さすが女の勘は鋭い…

仕方ないので今回は空気感に慣れてもらおうと、そのまま放置で僕も蚊帳の中でスマホいじったりテレビ見たり時間を過ごしました。
30分程過ぎた頃にふとポーチを見ると、お市ちゃんが体半分以上の身を乗り出してこっちを見ていました。
あ、出てきた!と目が合った瞬間、ピョンピョンピョンと蚊帳の中を飛び回り始めました。

…これは遊んでるというより、隙をみて僕から逃亡してる感が…

全く僕には近づいてきませんが、蚊帳の中を登ったり走り回ったりとにかく暴れ倒すお市さん。
しばらくちょっかい出さずに自由にさせていると、あぐらをかいてる僕の膝にピョコンと乗ってきました。

…くそ、可愛いやないかい。

想像つきませんでしたが、そこから一気に仲良くなりました。
おやつを手にのせてると手の上でモグモグタイム。そのまま手を高く上げると狙いすまして蚊帳に向かってジャンプ。ジャンプの後はピョコピョコ戻ってきて僕の背中を駆け上がってくつろぎタイム。

あれ?普通に遊べてる。
距離の詰め方エグない?笑

威嚇されてる時は僕自身も少しビビってましたが、それも無くなっていました。あとから振り返るとそのビビりも伝わってしまうんですよね。

その日は気付けば2時間程遊んでいました。

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