めっちゃキリスト教 アニメ映画『銀河鉄道の夜』 〜映画感想〜
めちゃくちゃ単純に言うと「大事な友達の死を受け入れる儀式」?
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めっちゃキリスト教!
自己犠牲を1番の〝徳〟とする世界観が僕は合わない。。
ただ、
賢治は農民たちの貧しい暮らしを知って
裕福な家庭に生まれた自分と比べて贖罪を感じいていて、
それが作品を覆っているとのことで、それはよくわかる。
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全体的にはファンタジーだけど
ラッコ乱獲やタイタニック号沈没事件など現実世界と結びつけようとする工夫が効果的。
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原作をザッと目を通しましたが、このアニメは原作からの改変があまりなさそうですね。
乳をミルクと言い換えてるのは気づいたけど、他はむしろ原作通りのセリフを喋ることを企画にしてるくらいにそのままなような気がする。
とはいえキャラクターは何故か猫になっているわけだが。。
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このアニメはそんなに好きではないですが、
原作『銀河鉄道の夜』にえも言われぬ魅力があることはわかりました。
色んなことを自由に想像できる遊びがあるし、
堅苦しく考察する価値がありそうな高尚さもある。
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『銀河鉄道の夜』は死臭に覆われているんですね。
だからか。
舞台『たぶんこれ銀河鉄道の夜』を明日観るので、予習としてこの映画を観ました。
『たぶんこれ…』はデスゲームものらしいのです。
たぶん乗客が次々と列車から降ろされて(殺されて)いくんでしょうね。