バンバン世界に出て活躍してほしい 映画『いつもうしろに』〜映画感想文〜
田辺・弁慶映画祭 は和歌山県田辺市で毎年開催される新人監督作の映画祭で、
その受賞作を上映するのが 田辺・弁慶映画祭セレクション 。
テアトル新宿 では今年は8/4~ 8/24まで開催。
シネ・リーブル梅田では9月1日(金)~ 9月7日(木)まで開催。
好きなんですよ、田辺・弁慶映画祭セレクション。
毎年楽しみ。
新人監督作ならではの原初的な情熱が強く感じられるし
ある種の歪さもすごく魅力的。
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今作は審査員特別賞/俳優賞を受賞した『夢見るペトロ』(32分)。
監督・脚本の田中さくらはなんと24歳。
今作『いつもうしろに』は『夢見るペトロ』と併映作品。
『夢見るペトロ』が受賞し、テアトル新宿での上映が決まって、32分じゃちょっと集客むずいかも的なことで、撮った作品が今作。
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『夢見るペトロ』と内容が似ている。
併映で見れたのは面白かった。
パンダの着ぐるみの可愛さとか
コメディシーンとか、
説明台詞の多さとか
ちゃんとした映画になっている分、『夢見るペトロ』の純粋荒削り感が薄まっていて、
僕は『夢見るペトロ』の方が好きだったな。
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でもやはり24歳という若さで、これだけ内省できて、物語が書けて、映像にできるという、なんなのこの才能と努力と人間関係の構築力。
前日に『バービー』観たところだったから。
田中監督本人は言われて嬉しくないような気もするけど、
この若さで、女性で、映画監督として、クラウドファンディングなどもしながら、宣伝なども頑張りながら、めちゃくちゃ自分で道を切り開いている様子が素晴らしかった。
バンバン世界に出て活躍してほしい。