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信用できない言葉・3選

①率直に批判してください

賭けてもいいですが、そう言う人は率直に批判すると怒ります。
「率直に批判してください」と言われてわかることは「率直に批判していいんだな」ということではなく「この人は批判するのに自分の許可が必要だと思っているのだな」ということです。

「率直に批判してください」が意味するのはせいぜい「批判に見せかけて実はそれほど批判ではないことを言ってほしい」とか「自分の許容範囲内で批判してほしい」とかいったことです。

逆に「自分は弱メンタルなので批判しないでください」と言ってくれる人のほうが正直なだけ良い気がしますが、これも批判が許可制だと思っている点では同類です。

こちらが何と言おうが批判されるときは批判されますし、険悪にならず率直に批判してもらえる関係性を築きあげるのは大変なことであり、その努力をすっ飛ばして一言で済まそうというのは無理です。

②ほうれんそう

ビジネスで言う「報告・連絡・相談」のことですね。
この言葉自体古いかもしれないので、情報共有でもなんでもいいですが、とにかくそういった言葉を連発する上司や職場は問題ありそうです。

私は、情報というのはギブアンドテイクであり「いつも価値ある情報をくれる人だからお返しにこちらからも情報提供する」「連絡する必要があるから連絡する」「この人にこの情報を与えておくと良い結果につながると思うから共有する」「相談すれば助けてくれる人だと思うから相談する」ものだと考えています。

「ほうれんそう」を要求する人ほど自分からは何の報告も連絡も相談もせず、相手から一方的に情報を吸い上げようとすることが多いです。

現実にはなんでもほうれんそうすればいいわけではなく、不適切な相手によけいな連絡をしたせいでかえって事態が悪化することもあります。

相手に情報共有するメリットが実感できる環境や、情報共有の負担が少ないシステムをつくるほうがずっと大切です。

③老婆心ながら

高齢女性に対する差別発言ではないか、という議論はとりあえず置いておくとしても、発言者の年齢性別を問わず信用できません。

「私の言うことなんて取り越し苦労かもしれないから、無視してくれていいのよー」という謙虚な気持ちで発言されることはまずないからです。
「自分は人生経験や知識の面で優越しており、意見は尊重されるべきだ」と思っていることがほとんどです。これも真に受けて無視されると怒るパターンです。

私が老婆かどうかは別として、これまで「老婆心から」助言をしたことなどありません。
「自分が言いたいから言う」「言うべきだと信じるから言う」のであり、結果的に無視されることがあるのは仕方のないことですが、最初からそれでいいと思って発言したりしません。


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