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ロサンゼルス旅行記 -ロックな感じでハリウッドへ-

ロサンゼルスの"ど定番"な場所を巡る旅。前回はサンタモニカを散歩した。今回はというと…

ハリウッドでしょ!ロサンゼルス来たらハリウッドに足を運ばねば。東京に行ったら渋谷のスクランブル交差点を見なきゃだし、京都に行ったら清水寺を訪れなきゃだしみたいな話だ。

というわけで今回はハリウッドのあたりを散歩してみました。いつも通り写真多めでその旅の記録を綴ってみます。


朝起きる。この日は太陽が燦々(さんさん)と照りつける夏日だった。散歩の初めに近くのカフェへ。

これが実に夏なテイストで痺れた。お店に入っただけですっと涼しい気持ちになる。クーラーはアメリカのお店にしては控えめでほのかに感じられる暑さがかえって心地よい。テーブルに飾られたまん丸としたレモンを眺めながらカフェオレをすする。

サンダルで足を運びたくなるような夏な感じのカフェ
アイス・カフェオレとレモン

よし、散歩を始めよう。ハリウッドを目指すべく(アメリカの旅のお供である)Uberを呼ぶ。

Uberの車に乗り込む。これがまた色々と突っ込みたくなることだらけじゃんないか。運転手のおっさんは赤い縁のグラサンをかけている。袖を切り取ったピチピチのジージャンを着てくたくたになったキャップを斜めに被っている。この格好で「ヘイよー!元気か、兄貴?」みたいな口振りで話されたものだから「きっとハード・ロックとか好きなんだろう?」と想像出来た。

もちろん車内でかかっている音楽はロック。レッド・ツェッペリンの「ロック・アンド・ロール」だ。サビの「ロンリ、ロンリ、ロンリ…」というところを思いっきり口にしながら歌っている。思わず笑ってしまった。このおっさん最高だ。

こういう運転手に巡り合えるのもロスならではなのでは?と思いニヤけてしまう。

そんなこんなでいざハリウッドへ!

ロックンロールな感じのUberにて

ラ・ラ・ランド (LALALAND)

きっとハリウッドで最も有名なお土産屋さんだと思われる場所を訪れる。

「ラ・ラ・ランド」というロサンゼルスを舞台にした映画があったけれども、それと同じ名前を冠したこのお店は実にハリウッド的な魅力に詰まっていた。

店内はとても広くハリウッド関連のお土産グッズが所狭しと並んでいる。ぶらぶらと眺めながら歩いているだけでも楽しい。入り口すぐのところにギターをかき鳴らすエルビス・プレスリーとクラシックなアメ車がどんっと姿を現すのでそれだけでこの世界観に引き込まれる。

このお店のロゴ痺れますね
エルビス・プレスリーいいですね

お店はまあまあな音量でビーチ・ボーイズの「I get around」が流れていた。朝から陽気な気分にしてくれるじゃないか。

一角にはアカデミー賞のお土産コーナーがあり、これが実によかった。よく見ると一個一個のトロフィーに違う文字が書かれている。「BEST MOTHER」とか「BEST SON」とか。お土産を渡す人を想像してピッタリなトロフィーを選べというわけだ。ぼくは一緒に働いているチームメイトを労るべく「BEST TEAM」のトロフィーを買って行った。

アカデミー賞のお土産コーナー
あなたはどれを買いますか?

ウォーク・オブ・フェイム (Walk of fame)

お土産屋を堪能したところでウォーク・オブ・フェイムを歩いてみる。

まずTCLチャイニーズ・シアターというのがどかんとそびえている。そしてその前にあの有名な星型のプレートが並んだストリートがある。

ででーん

この日は朝からたくさんの観光客で賑わっていた。一つひとつ星のプレートに書かれている名前を読みながらてくてくと歩く。

みんな地面を眺めながら散歩している

往年のハリウッド・スターに加えて、スカーレット・ヨハンソンやヒュー・ジャックマンなど今でも現役でバリバリ活躍している役者の名前も刻まれていて「へーーー」と感嘆の声を漏らす。

ジャック・ニコルソンや
マイケル・ジャクソンなんかも
映画監督のクエンティン・タランティーノもいた

地面を眺めながら歩いていると「コンニチワ!」 と声をかけられたのびっくりしてさっと顔を上げる。見るとスパイダーマンの格好をした男が立っている。「シャシン、イッショニ、トリタイカ?」と仕事で覚えたであろう片言の日本語で話かけてくるではないか。「別にいいです」とスルーすると「トリタイダロ?」となぜか上からまくし立ててきた。「全然撮りたくないけど」と思ったけれど、なんかその日は気分も良かったのでそのまま一緒に写真を撮ってあげることにした。ぱしゃっと撮ったところで「ハイ、チップ」と手を出してきた。そうだと思ってたけれど実際にチップをせがまれるとなかなかうざい。それでもその日はやっぱり気分が良かったのでちょっとだけお金を渡してその場を後にする。

しばらく歩いていると異変に気づく。鼻をつくにおい。あっと思って顔をあげると目に映ったのはホームレスの姿。

ハリウッドの光と影を表すような光景に思わずゾッとする。アメリカの光と影と言ってもいいだろう。ハリウッド・スターみたいな大金持ちの成功者とその日暮らしもやっとなホームレスがこの国で矛盾なく(もしくは大きな矛盾を抱える形で)同居している。そこには「アメリカン・ドリーム」のような都合のいい話では誤魔化せないような厳然とした社会の境界線が見える。

思わず考え込んでしまう風景

メルローズ・アベニュー (Melrose Avenue)

ハリウッドの中心地から少し歩くとメルローズ・アベニューにたどり着く。ここに「世界で一番有名なホットドッグ屋」があるというので訪れてみた。

この「PINK's」というホットドッグ屋さんは実にピンクだった。お店全体が可愛いピンク色に包まれている。たくさんの人が並んでいた。

観光名所ということもあって店内にはセレブリティーの写真がずらっと飾られている。これが見ていてなかなか楽しい。

可愛らしいピンク色が印象的なお店のデザイン
ずらっと並ぶ有名人の写真

ホットドッグを待っている間、セレブリティーの写真をぼけっと眺める。その中で「ん?」と思って目についた写真が一つ。そこには馴染みのある顔が映っていた。

渡辺なおみさんだ。やっぱりこの人チャーミングで可愛いなと思う。ぜんぜん他の外国人のスターと並んでも遜色ない魅力を放っているところが素晴らしい。

ちなみにぼくは「ロード・オブ・ザ・リング」というホットドッグを頼んだ。どんな姿かたちをしているのだろう?と思ってワクワクしていたが、運ばれてきたのを見て「なるほど、そういうことか」と笑ってしまった。信じられないぐらい食べずらかったけれど、まあ味はそこそこに美味しかった。

とても可愛らしい、渡辺なおみさん
これが「ロード・オブ・ザ・リング」
オニオン・リングが並んでる…

近くにはマイケル・ジャクソンも通っていたという「Golden Apple Comics」というお店がある。ぼくはこういうマーベルとかDCコミックスみたいなものに疎いけれど、好きな人にはたまんないんじゃないかなと思う。

ホットドッグ屋から歩いてすぐ
好きな人にはたまらないセレクション

ふぅー楽しい散歩だった。ぼくは初めて来たので「あーハリウッドってこんな場所なのか」と知れて良かった。あのハリウッドスターの名前が刻まれた星のプレートを思い出しながら「人生で一回はここに来ないとな」としみじみ思った。

(おまけ) Vibrato Jazz club

ハリウッドの中心地からは少し離れているけれど、ロサンゼルスでジャズを楽しみたいということでここを訪れた。ビバリーヒルズを登り切った丘の上に位置するこのVibrato Jazz Clubは素晴らしく魅力的な場所だった。

大人な雰囲気で上品な味わいのあるジャズ・クラブ。足を一歩入れただけで艶のあるジャズが聴こえてくるような。

ぼくは完全に”夏の旅行者”チックな格好で訪れてしまった。そしてそれをちょっと後悔した。みんなまあまあドレスアップしていたからだ。きっちりとジャケットを着こなしている人なんかが目に入ると「すんません、半袖半パンで…」と心の中で頭を下げる。

この日の演奏はサルサっぽいジャズだった。熱い夏の夜にぴったりでいいチョイスだった。案の定音のクオリティーも高く、料理もうなる美味しさだった。思わずお酒がぐんぐんと進む。

一度は訪れたい大人のジャズ・クラブ
踊れるサルサな感じのジャズ

最後にビバリーヒルズの有名なサインの場所を訪れてみた。ライトアップされていて格好の写真スポットだった。

華やかなビバリーヒルズの夜に

夏のロサンゼルスで素敵な一日となりましたとさ。




今日はそんなところですね。ここまで読んでくださりありがとうございました。少しでも気に入っていただけたらスキしていただけると嬉しいです。

ロサンゼルスの旅はまだ続きます。次回お楽しみに。

それではどうも。お疲れたまねぎでした!

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福原たまねぎ
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