新規事業のセオリー_はじめに
「新規事業を創ること」はとても難しいことであり、同時に、とてもとても楽しいことです。このnoteが新規事業を創る楽しさを、皆さんと共有できる場になることを期待しています。
1. 自己紹介
1972年生まれ。生命保険会社の営業職から社会人をスタートし、2001年に国内系の上場コンサルティング会社に転職しました。2007年に医療機関向けのデジタルサイネージを運営する会社に転職し、2010年代表取締役社長に就任しました。2017年に社長交代し退職、総合人材会社のコンサルティング部門に転職し、現在はコンサルティング領域の拡大を含む新規事業創造に取り組んでいます。
また2020年10月2日に「副業コンサルファーム株式会社」を副業で設立しました。中小企業の新規事業創造を、大手企業副業者が支援するマッチング・プラットフォーム事業を運営しています。詳細はこちらをご覧ください。
ビジネス全般に対する関心は継続して高く、2010年経営学修士(MBA)、2017年中小企業診断士を取得しました。
前々職のコンサルティング会社にて、コンサルタントとしてクライアントの新規事業の創造に関わるようになり、前職の社長時代はほとんどの時間を新規事業創造に割いていました。「新規事業を創らないと会社が成長しない」「既存事業が衰退する前に新規事業を立ち上げないと」という危機感を常にもっていました。これまで8つの新規事業、22の新製品/新サービス開発に携わりました。
2. 新規事業創造への思い
前職の社長時代の初めの頃は、「会社を存続させるため、成長させるため」に新規事業に取り組んでいました。しかし、ある時「それは目的では無い」と気付きました。新規事業の目的は「自社のビジョンの達成であり、ビジョン達成を通じた社会への貢献」だと腹落ちしました。この経緯はnoteにて詳細を記述して行きます。
新規事業創造は難易度が高く、多くの経営資源と時間が必要です。前に進んでは戻るというプロセスを粘り強く繰り返さないといけません。そして、そこには「私が必ず新規事業を成功させる」と強い思いをもった方が必要になります。
この強い思いをもつ皆さんの新規事業の成功確率を少しでも高めることが出来ないかと考え、私のこれまでの経験や知識を「新規事業のセオリー」としてフェーズ毎にまとめ、これからnoteに記述していきます。
3. 新規事業に関わる経歴
「新規事業のセオリー」に影響を与える私の新規事業に関わる経歴を記述しておきます。
現在は、①大手企業の事業開発責任者として自ら試行錯誤し新規事業創造に取り組んでいます。②副業にて「副業コンサルファーム株式会社」の代表取締役社長を務めており、中小企業の新規事業創造を大手企業の経験のある副業者がコンサルティングする事業を立ち上げ中です。
過去は、①中小企業の経営者として自ら新規事業創造に取り組んできました。②コンサルタントの立場から大手企業・中小企業の新規事業創造を支援してきました。③大手企業にて事業成長を目的としたベンチャー企業のM&Aを経験しました。④MBA、中小企業診断士を取得し事業開発関連の基礎知識は保有しています。
まとめますと、大企業と中小企業の両方での経験、実務家と第三者(コンサルタント)の両方での経験から得たナレッジを、その時その時の思いを込めて公開が許される範囲にてnoteに記述していこうと思っています。
最後に現段階での予定している目次を記述します。書きながら適宜修正していくことになると思います。これからよろしくお願いします。
4.「新規事業のセオリー」目次(案)
フェーズ0 : 定義と目的
1. 新規事業の定義
2. 新規事業の目的
3. 新規事業とDX
フェーズⅠ : 方針策定
1. 方針の定義と構成要素
2. 経営資源設定
3. 事業規模設定
4. 推進期間設定
5.予算配分計画
6.推進体制構築
7.推進メンバー評価
フェーズⅡ : 仮説設計
1. 仮説の定義と構成要素
2. 市場動向とアイディア創出
3. 類似サービス調査
4. 顧客と価値の仮説
5. 価値の経済的効果仮説
6. 顧客の市場規模仮説
7. 競合との優位性仮説
8. 価値提供の機能設計
9. 第一次フィールドリサーチ
10.機能実現の技術力調査
11.リスク分析
12.試作開発費用試算
13.第一次投資回収計画
14.第一次事業性評価
フェーズⅢ : 仮説検証
1. 検証の定義と構成要素
2. 開発パートナー開拓
3. 機能実装
4. 第二次フィールドリサーチ
5. 価値と経済的効果検証
6. 顧客の市場規模検証
7. 競合との優位性検証
8. 製品・サービス名称の決定
9. 知的財産権の調査
フェーズⅣ : マーケティング設計
1. マーケティングの定義と構成要素
2. 製品・サービス戦略
3. 価格戦略
4. プロモーション戦略
5. チャネル戦略
6. 第二次投資回収計画
7. 第二次事業性評価
フェーズⅤ : 立ち上げ
1. 立ち上げの定義と構成要素
2. 立ち上げ計画(撤退判断)
3. 正式開発
4. テスト販売
5. リリース
6. 運用改善サイクル
最後に
1. 新規事業の手段としてのM&A
2. 新規事業の手段としてのDX
3. 新規事業での経営者の役割
4. 新規事業を担う人物特性
5. 新規事業を楽しむ