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観客の投票で台本がかわる
パルテノン多摩で4日間だけ行われた「リーディングシアターGOTT神」
ドイツの作家フェルディナント・フォン・シーラッハが原作の「死」を扱った題材で、医師は死のフォローをすべきかどうか議論する重いテーマの舞台です。
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出演は橋爪功さん
キーパーソンとなる弁護士のビーグラーに橋爪功さん
MC役となる倫理委員会委員長役は三浦涼介さん、同じく倫理委員ケラー役には岡本圭人さん、そして「死」を望むリヒャルト・ゲルトナーには山路和弘さん
リーディングなので舞台装飾などは一切なし。役者のリーディングのみで世界を創り出す、凄く贅沢な舞台です
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パルテノン多摩大ホールは1154席あり、どの客席からも舞台を見やすいつくり。ただ大ホールなので音が散ってしまったのがちょっと残念でした
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あらすじはざっくりと
妻に先立たれ生きる気力を失ったゲルトナー氏。身体的には至って健康ですが、もうこれ以上生きたくないと息子にも相談し、息子たちは説得を断念
医師に相談し、法医学、司教、弁護士など様々な角度からの「死」は誰のものかを議論します。
日本には無宗教の方が多いので、「死」は神のもの、のくだりは宗教観により解釈が異なると思いますが、観客に問いかけてくるこの問題は、いやおうなしに目の前に突きつけられ自分自身の考えと向き合う事になるのがこの舞台の特徴
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そして幕間にて、自分自身の考え方を投票します
台本は3つ
賛成か、反対か、引き分けか、
その投票結果により役者さんたちの台本がかわるという試みです。
今回は「反対」がわずかに上回り、ゲルトナー氏は「死」を反対される訳ですが。すんなり終わらないのがこの朗読劇
ひとりひとりに「生きる」意味を考えさせる、重い、重い、舞台でした。
でも大事なこと
今度はもう少しコンパクトな会場で観てみたいです