【お金をいくら準備できるか聞く】
それではいつも通りの一句 ^^;(相変わらずの駄作)
社員トラブル専門社労士の問題解決テクニック
【お金をいくら準備できるかを聞く。把握する】
本当に世知辛い話で恐縮なんですが、社員トラブルが発生し、その揉め具合が「中から大」に達する場合、最終的には金銭解決に落ち着くことが多いのです。
結局、賛否はあるとは思いますが、何らかの損害を埋めるための手段として、完全に代わりにはならないまでも、「金銭解決」が損賠の代替手段としては多く用いられているのは、間違いありません。
では、社員トラブルがあったときに、僕がどのようにして「お金の話」を社長にするか、その方法及び進め方をお伝えしまね。
1 一通り事案の内容をすべて聞く
まずは、社長の話をじっくりと伺います。
話を遮らず、途中段階で一切の解釈を入れないことが重要です。話を全て聞き終わるまで、理解を深めるために質問を差し挟むこともしません。
丁寧に耳を傾けることで、社長が感じている問題の全貌を把握することができます。そのことで、社長が落ち着くことがあります。
とは言っても、「これは話が脱線が多い」「ポイントがまとまっていない」と感じた時は、さすがに、途中で話の交通整理をさせていただくことはあります。
2 ポイントを端的に伝える
次に、
・これぐらいの損害が生じる可能性がある
・解決までこれぐらいの期間がかかる可能性がある
・こういった方向に話が展開する可能性がある
の3つのポイントを、簡潔かつ明確にお伝えします。
このステップでは、冷静に現実的な見通しを共有することが大切です。
見通しを立てる、伝えることができるは、相談者に安心感を与えることができます。
と同時に、それはそれなりの経験値がないとできないことでもあります。
3 お金の準備について尋ねる
「大変世知辛い話ですし、失礼かとも存じますが、解決のためにどのぐらいのお金が準備できそうですか」と、率直にお聞きします。
もちろん、言い方には十分に注意を払います。
思いやりと敬意を持って、社長が置かれている状況と心情に配慮しつつ、具体的な解決のためにご準備できる金額についてお尋ねします。
これは社員トラブルの話が進んでから伝えるのではなくて、最初に伝えます。
なぜなら、そのことによって社長も心の準備ができますし、また相談を受ける社労士としても、どの方向に着地点をおけそうかを判断しやすくなります。
4 金銭解決の提案(当事者に)
社員トラブルがこじれているときには、
「今であれば〇〇円の金銭解決が可能です(ご準備できます)」
と、具体的な金額を提示し、進言することも社長に提案します。
この提案は、トラブルの早期解決を目指すために有効です。
というのも、社員トラブルの当事者になっている方も「長引くのは得策ではない」と考えている方も少なくないからです。
もちろん、強引な解決にもっていくのはよくありませんが、相手方へ配慮をしたうえでの、金銭解決の提案は、一つの解決手段として、プロならば常に考えておくべきです。
5 合意書の取り交わし
話しがまとまったら、合意書を取り交わします。
一般的には「債権債務不存在」の確認を行います。
他には、
・甲は乙に支払い義務がある
・いついつまでに支払
・今回の件について口外しない
といった条項を含めることが多いです。
これらの条項は、今後のトラブルを未然に防ぐために必須です。
【まとめ】
社員トラブルが発生した際には、冷静かつ丁重に事案を把握し、現実的な解決策を社長に提示することが求められます。
特に、金銭解決が必要な場合には、思いやりと敬意を持って、具体的な金額について率直に尋ねることが重要です。
それを率直に、そして真摯に尋ねられることも、プロの社労士として必要なスキルだと感じています。それは信頼がないと出来ないことですから。
誠実に、迅速かつ円満な解決を図ることが大事です。
それでは、また ^^ /
【今日の「超」要約】「私は忙しいから、要点だけ読みたいっ」と、
お急ぎの方&せっかちな方^^; は、こちらをどうぞ^^
▼
社員トラブルが発生した場合、最終的には金銭解決に落ち着くことが多い。そのため、社長に準備できる金額を最初に尋ね、トラブルの全貌を把握し、損害や解決期間の見通しを冷静に伝える。そして、具体的な金額を提示し、トラブルの早期解決を提案する。合意書を取り交わして、誠実かつ迅速に解決を図ることが重要。
▲
今日の内容に関連して、音声配信もしています^^;
自ら「ふくちゃん」という恥ずかしさ。。。^^;
あくまでお堅い仕事を払しょくし、お堅い文章になりがちな「労務トラブル」「法的な話」を分かりやすく伝え、親しみやすさを出す「キャラづくり」なのでお許しを。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
こそっと書いている ^^; 姉妹ブログ
「処遇改善加算」のことだけを書いているブログ
(だいぶマニアック)
※ まだ構築中のため出来は粗い・・・ 鋭意改善中
「社会福祉法人」のことのみ語るブログ
(こちらは、まだまだ工事中)・・・鋭意改善中
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
■ここから下は宣伝(笑)
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
・令和4年12月21日発刊
採用がうまくいく社員100人までの会社がやっていること
もしよろしければ。いかがでしょう^^;
・令和5年 3月14日重版(二刷)
・令和5年1月29日 令和5年5月30日
amazonランキング「人事・労務管理1位」
・令和5年12月21日 発売より1年継続
amazonランキング「人事・労務管理100位以内キープ」
すごいでしょ 笑
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
令和4年1月16日発刊
職場の問題・トラブル 77の解決法
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
「採用がうまくいく社員100人までの会社がやっていること」
メディア等掲載状況
<メディアの皆様、ご紹介いただき本当にありがとうございます!>
12月28日(水)プレジデント・オンライン様
休憩室に電子レンジがない・・・・
なぜか社員採用に失敗してしまう中小企業が見落としている6カ条
1月18日(水)東洋経済オンライン様 1回目
採用難でも好人材が応募してくる会社のひと工夫
1月25日(水)東洋経済オンライン様 2回目
「採用面接で聞きづらい質問を聞くテクニック」
2月1日(水)東洋経済オンライン様 3回目
前職を短期で辞めた応募者を中途採用する注意点
1月26日(木)ライフハッカージャパン 様
印南敦史の「毎日書評」
応募がこない・・・中小企業が採用で
成功するために忘れてはいけない「3つの視点」
2月28日(火)ライフハッカージャパン 様
印南敦史の「毎日書評」
【音声配信】
♯175 応募がこない・・・中小企業が採用で
成功するために忘れてはいけない「3つの視点」
3月25日(土)ダイヤモンド・オンライン 様
採用面接で応募者に嫌われず
「仕事の能力・積極性・協調性」を見抜く方法【質問集付き】
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※