【有給休暇の取得にルールがないから「モヤッ」とする】
相変わらずいつもの一句 ^^;
【有給休暇の取得にルールがないから「モヤッ」とする】
有給休暇は労働側の強い権利なので、基本、会社は、社員が指定した時期に有給休暇を与えなければなりません。
会社側には、時季変更権がありますが、それを行使するのは滅多にないでしょう。
おそらく会社は、しぶしぶでも(苦笑)社員の有給を認めることが多いはずです。
これが法律上、あるいは行政の指導の話。
出だしでこのように書きましたが、今回取り上げるこのテーマ、この「もモヤッ」と言うのが、会社と社員の構図ではありません。
会社(もっと言うと経営者)と社員の上下の関係ではなく、社員間同士、もちろん上下関係はありますが、どちらかと言えば並列に近い関係です。
おそらく会社内で、「これを言うと角が立つ」のが分かっている。
なので面と向かっては言わないことがあると思います。
でも僕の場合は、それを言う立場なので、言います(笑)
例えば、病気になった場合の有給の振替使用。
通常は、有給は事前申請が基本ですが、多くの会社で当日体調不良の場合の、有給の振替使用を認めています。
体調不良、病気がちなので、もちろん本人は辛いでしょうし、見守る必要がありますが、まったく病気にならない人もいるわけです。
会社によっては、病気がちな人ほど有給が使える、健康な人はあまり有給が使えないこともあるかもしれません(もちろん、健康なことはいいこと)
なかなか面と向かっては言えない部分ですが、理不尽さを感じ、どことなく「モヤッ」とすることもあるかもしれません。
こういった場合、無条件に有給が使えるわけではなく、例えば当日申請、いわゆる振替年休の場合は、5回までとルール決めをしてもよいかもしれません。
いろんな事情はあると思いますが、体調管理も仕事のうちなので、そこは病気をしない方を評価してもよいのではないでしょうか。
こういったルールが決まっていないことで「モヤッ」とする案件をいくつか挙げてみます。
1 有給取得時期の競合
有給の希望日(競合日)を公平に扱わないと「モヤっ」とします。
複数の人が休みたい日です。
例えば学校行事(運動会)などで、われ先に有給取得が重なることもあるかもしれません。
優先順位を決めるルール(例:前年の取得実績や部署の状況)を作ると良いです
それと同時に有給休暇取得時期が競合するのは、大体、前から時期が分かっていることが多いので、前もって把握しておくと、会社としてもよい対応ができます。
2 周りの使用状況を考えず、頻繁に有給休暇を使用する社員 取得しない社員への配慮なし
有給取得の「頻度」に関する決まりごとを設け、全社員が公平に取得できる環境を整えます。
有給休暇は労働者の権利ですが、やはり周りへの配慮を忘れると、「モヤッ」とされます。
結果的に、本人の評判を知らぬ間に落とすことになりますので、注意はしておいた方がいいです。
3 休み時の業務負担(引継ぎ等なし)
有給取得時には事前に業務を整理し、必要な引継ぎを行うことをルール化します。
チェックリストやテンプレートを用意して、効率的に業務を引き継げるようにすると効果的です。
それが例え一日のことでも、引継ぎなしで休まれて、残された人たちが右往左往するようでは、これまた、その社員の評判はおち、会社としてのパフォーマンスも落ちることになります。
4 上司(決裁権者)の態度の違い(なぜ、「あの人」だけ問題)
有給申請に対する判断基準を明確にし、誰に対しても一貫性を持たせることで、上司(決裁権者)の態度の違いによる不満を無くしておきましょう。
判断基準を文書で示したりして、その客観性を高めることが信頼の向上につながります。
5 そもそも普段の仕事ができていない
そもそもの話にもなりますが、有給を取得して「モヤッ」とされる社員は、普段から仕事のパフォーマンスが低かったり、やるべき仕事をやっていないケースが多いです。
もし通常のパフォーマンスが高い、周囲への貢献が高ければ、「しっかり休んでねー」と有給取得に誰もが納得するはずです。
普段の仕事のパフォーマンスを高めることを、会社として本人に進言することも必要でしょう。
【まとめ】
有給休暇は労働者の基本的な権利であり、会社はそれを尊重しなければなりません。
これらの「モヤッ」と感は、ルール不明確さや社員の間の不公平感によるものが大きいです。
会社としてもルール化したり、社員教育によって解決できる部分があります。
「モヤッ」とではなく労使とも「スカッ」と有給取得ができるといいですね。
それでは、また ^^ /
今日の内容に関連して、音声配信もしています^^;
自ら「ふくちゃん」という恥ずかしさ。。。^^;
あくまでお堅い仕事を払しょくし、お堅い文章になりがちな「労務トラブル」「法的な話」を分かりやすく伝え、親しみやすさを出す「キャラづくり」なのでお許しを。
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