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【「社員が勝手に残業をしていた」は、通用しない。残業対策で会社がすべきこと】

相変わらずいつもの一句 ^^;

ほんと残業はないほうがいいよ ^^;

【「社員が勝手に残業をしていた」は、通用しない。残業対策で会社がすべきこと】

今は大分残業は減りつつありますが、それでも、残業のない会社、特に中小企業では残業のない会社は少ないはずです

ここでは、善し悪しは控えますが、以前は「サービス残業」が比較的当たり前のような風潮も少なからずありました。

そういった時代がを生きてきた方が、社長あるいは幹部社員となったとき、部下への残業の考え方が緩く、甘くなります。

もっと、平易な言葉でいえば、「なあなあ」になります。
 
のちに社員から残業代の請求が行われて会社側は、びっくりする訳です。
「社員が勝手に残業をしていた」という会社側の主張としてよく聞きます。

でもそれは通用しないことが多いです。

会社は、社員の労働時間を管理する義務があるからです。

一番はそもそも「残業がない」のが一番よいのですが、それ以外で残業代対策ですべきことをあげてみます。
 
1 社長、経営幹部の認識を改める
残業代請求は必ずおこるものと心得ましょう。

以前は、会社と社員の関係は「上下」あるいは「主従関係」したが、今は「契約関係」です。

契約外のことはしないのが普通です。

どうしても叩き上げ、サービス残業が当たり前の時代に生きた方々は、その感覚を現在の職場にも持ち込みます。

ここを改めないと「残業代」が大問題になる要素を残していることになります。どうしても、社長、経営幹部の認識を改める必要があります。
 
2 残業を必ず許可制にする
これは以前から言われていますが、残業を行う時は、しっかり許可制にすることが大事です。

それも「〇〇の仕事があります。19時までかかります」と報告を受けて「できれば、18時45分頃に済ませてもらえれば」と少しでも早く帰らせるような姿勢を見せるのが大事です。
 
3 業務量が適正か、価格転嫁できているか見直す
そもそもの業務量が適正になっているか、定期的な確認が必要です。

お客様、取引先に価格転嫁がなかなか難しいのは重々承知しておりますが、お客様に価格転嫁すべきものを、自社の社員に無理をさせて維持していると、いつかは疲弊します。

長い目でみたら、必要な値上げ等は行っていくべきです。
そうしないと続きません。
 
4 仕組みをかえていく
単なる「時間短縮ハラスメント(ジタハラ)」になるとよくありませんが、残業が得になる(割増賃金)システムが残るままだと残業は減りません。

割増賃金です。

割増手当はしっかり払うとしても、残業が多い場合は、評価しないシステムも大事です。2の許可制にも関連しますが、残業するのが、手続きなど面倒な仕組み、システムにするのも効果的です。例えば、残業した場合に詳細な報告書が必要になるなどです。
 
5 社内の雰囲気を変える
1の社長、経営幹部の認識を改めるにも関連しますが、社内の雰囲気が残業を容認する方向だと、残業することを前提とした仕事をしがち。

社内の雰囲気として残業をなくす認識を植え付けていく。
「No.残業」の掲示物なども分かりやすく効果的。
残業を減らす認識を、少しずつでも社内の認識として広めることが大事です。

【まとめ】
これまでも何度も申し上げているのですが、「残業」が無くなれば、ほとんどの労働問題、トラブルはなくなるんじゃないかと思うほど、「残業」は諸問題の根源です。

会社規模等によって、すぐに削減できるものではないでしょうが、知恵を絞って減らす取り組みは、行っていくべきです。
最低賃金が上がっている昨今、残業代自体も単価が上がっていることをお忘れなく。

それでは、また ^^ /


今日の内容に関連して、音声配信もしています^^; 
自ら「ふくちゃん」という恥ずかしさ。。。^^;
あくまでお堅い仕事を払しょくし、お堅い文章になりがちな「労務トラブル」「法的な話」を分かりやすく伝え、親しみやすさを出す「キャラづくり」なのでお許しを。

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