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自分の「気持ち」について

今日は「気持ち」について、「感情」について話していこうと思います。
久しぶりの収録になりました。間があくとたくさんの人に聞いてもらいたいから、いいこと言おうとか、かっこつけなきゃいけないとか、考えてしまうんですよね。同時に不安だったり怖さだったり、心配だったり、ネガティブな気持ちが僕の中に生まれてくるんです。完璧なものを目指そうという気持ちからどんどん悪循環にはまっていって。
そんなことが起きているなぁと自分の心の中を観察しているわけです。そういうことを考えているなと気がつけているならいいんですけど、なかなか自分の中にそういう考えや「気持ち」があったこと自体にも気づいていないこともあります。そして自分の「気持ち」を話すっていうことが意外とあるようでないと思っています。


子どもを怒る時の自分の気持ちを考える

ここ数年、僕は子育てを通して自分自身を見つめていることが多くなりました。 そんな中、次男に対して怒りの感情を向けてしまうんですね。怒鳴るとか、大きい声を出すとか。 うん、そういうことが起きちゃうわけですよ。 最近はやらないけど、ちょっと前は、叩いてしまうとか、大きい声出すとか。
何が起きているのかなと思うと、我を忘れるように、怒りがブワーッと湧いてくる瞬間があって。 そうなって子供に強く出てしまった後、なんであんなことやっちゃったんだろうなあと後悔するし、すごくへこむんです。そして、子供に対して、またそういうことをしている自分自身に対して、怒りが湧いてきて、頭もほとんど真っ白状態という。 現在進行形だと気がつけなかったですけど、二重の怒りで自分の心が燃え上がってしまうみたいな事が起きちゃうわけです。 そういうことを繰り返して、自分の心の動きを観察していたら、だんだん怒りが湧く瞬間とか、湧いた直後にくる第二波とか、その辺もだんだん気がつけるようになってきました。
最近も大きめの声を出すこととか、ちょっと脅すような言い方をするとか、そういうことはまあやっちゃうんですけど、我を忘れてみたいなことはもうほとんど無くなりました。

自分と父親の関係、自分と子どもの関係

でもこの我を忘れるぐらいになってしまうことって、本当に自分の人生の課題なんだろうなと思っていたりするんですよ。僕の場合は父親との関係性なんですよね。父親が割と無口な頑固親父っていう感じで何を考えているのか分からない人で、僕は小さい頃から機嫌をうかがって生きてきたんです。で、ずっとそのことをせめている時期もありました。
僕が周りに過剰に気を使っていたり、自分の気持ちをぐっと抑え込むみたいなことをやっていることがあるんだと気づくわけです(あんた気を遣ってないでしょって言われたら元も子もないんですけど笑)。 社会に出ている時の僕のいい人ぶりって、自分を抑えている部分って多いなと思うんですよ。 結構こだわる所はこだわるので、そういう部分的なところでしか、仕事上は僕の激しさみたいなものってそんなに出ないんです。
まぁ、結構気を使って我慢するみたいなこと、まぁまぁやってませという。笑
で、次男の話に戻すと、僕が次男を見て我を忘れるように怒りが湧いて来る時って、彼が感情を抑えずにいるときなんですよね。泣きたい時にしっかり泣くとか、不機嫌になっている時とか。感情を爆発させているような時にすごく怒りが湧いてくるっていうことに気が付いたんですよ。
で、あ、これはつながってるなあと。負の連鎖ですよね。父親も激しく怒る人だったから、そんな父親を見て自分が感情を出せずにいた。で、感情を出している次男を見た時に僕の中でまた怒りが湧いてきて、父親と同じように力で押さえつけようとするってことが起こるわけですよ。
これは本当によくあるというか、産業医の面談してても思うんですよね。 感情を押し殺してやらなきゃいけないことって結構あって。
蓋をし続けて数10年っていう方は、どんな気持ちですか?って聞かれても、自分の気持ちを答えられないっていう現象が起きたりするなと思っているわけです(僕の面接の技術の不足さもあるのかもしれませんけどね)。

最近の息子との関係

最近子どもとの関係性がだいぶ良くなってきたなあと思えているのは、むくむくっと湧いてくる自分の気持ちに早目に気がつくことができているからです。いつものパターンでわかってくるわけです。ああ。来た来たと。 そういうふうに現在進行形でだいぶ眺められるようになってきて、そうすると巻き込まれずにすむ。感情を抑えるのが嫌だった自分が、次男の感情や気持ちを押さえつけて負の連鎖を作っちゃいかんと。 現在進行形でそこまで頭回ってるわけじゃないですけど、もう瞬間、あ、これはいかんと思ってぐっとこらえ、僕の怒りは怒りで、消すわけでもなく、ただそこにあるという感じで、また来たなと思いながら、子どもの話を聞くようにできてきてます。
で、なんかーギャーギャー泣いてたり、ちょっとプンスカ怒っていたりイジケたりするので、イライラしちゃうところをそのまま、イライラを抱えつつ、少し子供のそばに行って、目線を合わせてどうした?と言うふうにこう聞くようにしてるんですよね。 泣いて言葉にならないのをハグしてあげたりしていると、グズグズしていたのがしっかり泣いたりしますよね。しっかり感情を出してくれる事とかあります。それを言葉にしてくれたり。あまり言葉にならないときは、「悲しいの?怒ってるの?」と、こちら側が気持ちの表わす言葉をサポートしてあげながら(うちの次男は今6歳で、充分に自分の気持ちは表すことはできない)、寄り添って、気持ちを出させるというふうに意識をし始めました。

気持ちを表すことのパワフルさ

で、本当にこれがパワフルだなと思って。
パワフルっていうのは、自分にもとっても効果的だよなと思っていて。 僕の中にもイライラがあるわけですよ。僕の解釈では、自分の感情を抑え込んでいるはずなのに、一方で目の前で感情を爆発させている人を見ると、怒りが湧く。
だけど、子供にその感情をしっかり吐き出すと言うことをサポートする。と、なんでだか僕の心も癒されちゃうわけですよ。一緒に体験することができるというか。
僕の中には怒りがあって、それを責めるわけでもなくそのまま置いておいてるはずなんですけど。 ハグして、子供の気持ちの寄り添って、受け止めるっていうことをすると、子供が落ち着いて来るのと同時に一緒に僕の気持ちも落ち着いていくんですよね。
心理学ではインナーチャイルドと言ったりしますけれど、次男を通して、僕が小さい時に目を向けてあげられなかった、僕の心の中にある子どもの部分、無邪気な部分を、一緒に癒しているというか、ここにいていいんだよっていう風にオッケーを出すことができるんでしょうね。
そんなふうにたくさんできるようになってきたのは、ここ一か月ぐらいなんですけどね。少しずつできるようになって、「あ、今できたな」って思う瞬間が増えてくると良いサイクルが回りだしてで、それを発信することでまた良い方に回っていくのかなと。

気持ちを表現するって大事

今日は「気持ち」についてお話しました。「自分の気持ちをなかなか表現できない」ってことはないですか?僕はずっと自分は抑えてた部分があると思っているので、周りで感情を表現しているところを見ると怒りが湧くし、感情を表現している部分を見ると僕の心に響きます。 superflyの「GIFT」っていう歌があって、そのプロモーションビデオとか見ると泣いちゃうんですよね。感情を表現している部分を見て、とても僕の心に響いているんですよ。ぜひ見てみて下さい。 我を忘れる様な怒りが湧いてきたり、心が震えて自分も泣いてしまったり、そういうふうにこう誰かが感情を表現していることで自分が癒されることもあるなと。そんなお話でした。
気持ちを表現することって大事ですね。ではまた。

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ファミリードクター福田幸寛
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