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言葉とその奥にある願い

今日は「言葉とその奥にある願い」というお話をしようと思います。


ちょうど今朝起きた我が家で起きたこと

うちには子供が三人いて、長男11歳長女9歳次男6歳。喧嘩が勃発しがちなわけです。
もうすぐ妻の誕生日なんですが、今朝ご飯を食べていたら、次男が「パパ、ママの誕生日って何か予定あるの?何するの?」って聞いてきてきました。
僕はなんて答えようかなと考えていたところ、多分僕が戸惑っているんじゃないかと推測したんだと思うんですが、長男が次男に対して、「それママがいる前で聞いちゃいけないんじゃないの?」って言ったんですね。 でそれについて長女も「うんうんそうだ」と頷き。すると次男は不機嫌になり、泣いたわけです。 僕は最近少なくなったとはいえ、ご飯を食べるのが遅い次男に対して怒ることがよくあります。
今日は比較的おさえていたんですけど、このままご飯を食べずに、いじけ続ける次男の姿が見えてきてしまって、ボリュームを絞りながらも「このままだとご飯食べるのが遅くなって嫌だよね。そうなったらイライラして怒っちゃうかもしれない」くらいのことはいったんです。
でも、なんかいい声かけじゃなかったなと反省して、一人残ってご飯を食べている次男に寄り添おうと思い、食卓に残って次男の様子を観察していたんです。

僕と次男の話したこと

まぁまぁ元気が戻ってきたからいろいろ聞きました。
僕「さっき長男がああ言ってたけど、なんでかわかる?」
次男「わかんない」
僕「ママがいる前で聞いちゃいけないんじゃないの?っていうのは、もしパパが何か計画してるんだとすると、それをママの前で話すと、作戦とかミッションがバレてしまうから、長男くんはそれを心配したんだと思うよ。」(長男はサプライズ好きで、だから僕もそれを好きなことも知っている。)
僕「長女のうんうんっていうのも、バレないようにママの前で話さない方がいいっていうことに対しうんうんって言ったんだと思うよ」
僕「それがさっき起きてたことだよ。次男は何が嫌だったのかなぁ?」
次男「僕が怒られてる感じがしたんだよ」
僕「そっか、そんな風に聞こえることもあるよね。怒られてる感じがして、どんな気持ちだったの?」
次男「悲しかった」
僕「そっかそれで泣いてたんだね。次男を怒ったわけじゃなくて、ミッションのことを心配して、あの二人は言ってたんだと思うよ。これを聞いてどう?分かった?」
次男「うん、分かった」
話をした後、次男はすっきりした表情をしていました。
今回は、「今話さない方がいいんじゃないの」っていう言葉の中に「秘密にしておきたいミッションがあったら、バレたらまずいよね」という意味があって、さらにその奥に、「サプライズしたい」とか「喜ばせたい」とか、そういう願いがありました(ちょっと離れたところで聞いてた長男が同意してくれていたので、今回は僕の推測が当たったんですけど)。

言葉通りに受け取ると

例えば、今日のことで言えば、「その話しない方がいいよ」って言われたの言葉通りに受け取ると、自分がやったことに対して、自分がダメっていう攻撃をされたように受け取ってしまう。でもその奥には「みんなでママの誕生日を楽しもうぜ」っていうことしかないわけです。願いはみんなの共通だから、そこに落とし込むことさえできれば、目標に向かって、みんながやれることをやっていこうねというところに立ち返るわけですよ。「サプライズをしてママを喜ばせよう」っていう共通の目的さえ確認できれば、今言わない方が良かったなというのも実感するわけですよね。共通の目的がないまま、相手の願いが分らぬまま、言葉だけを受け取ると責められた感じがしてしまうなんてことが起こるわけです。

社会の中では

今回のように言葉通りに受け止めすぎて問題が起こることもあるし、逆に、言葉を言葉どおりに受け取っていくことが必要な場面もあります。深読みしすぎっていう事ですね。
結構、これは社会でも、仕事をしていても、本当に思うことですね。言葉をあまりに言葉通りにうけ止め過ぎてしまうことで、その言葉に引っ張られていくこともあるし、過剰にその奥にあることを深読みしすぎて「あ、こんなことを思われてたらどうしよう」と気にしすぎてダメージを負うこともあります。 人それぞれ偏りがあるなと思います。文脈やその背景に思いを馳せることがあまり得意ではない、空気読まないと言われてしまいがちな人と、一方で、空気読み過ぎみたいな話ですよね。
そして推測が当たってればいいんですけど、結構深読みしすぎているので注意が必要です。

事実と解釈を切り分けよう

僕も割と深読みしてしてしまうパターンだったりするので、例えば妻のため息にも「ああ、ちょっと今日は疲れたな」ぐらいのものだったとしても、僕は深読みして、「今この間こと、文句あるの?」と攻撃として受け取ってしまうことがあります。何が事実だったのか、受け取った時点で自分の言葉に変換して受け取ってしまうことがあるので、言われた言葉や事実、その時の状況を冷静に判断して受け止める、相手の事実と自分自身の解釈を分けて考えていく必要があります。この事実と解釈の切り分けが大切です。
人によっては相手がどういうつもりで行ったのか、解釈側に寄り添う必要があるかもしれない人もいるし、逆に深読みしすぎている人は、事実を明確にしていく方が良かったりします。
言葉と、その奥にある願いというところのバランスがとても大事ですよねというお話でした。最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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ファミリードクター福田幸寛
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