#195 MBA生向けのケースコンペティションの実行委員をやってみた
MBAライフも終わり時間も出来たので、noteを週一位で再開してみようかと思います。
MBA現役時代には私も参加させてもらって当日のプレゼンに向けた準備までチームメンバーで非常に楽しい時間を過ごせたJBCCというケーススタディコンペティションです。
卒業するタイミングで、今年はケースを作るというミッションをしてみました。ケース自体はこちらに公開されていますが、今年の主人公の企業は「なでしこ印刷」です。詳しく書くと色々支障があるので、概要に留めますが、今年のメインテーマはアクティビストに対する対応です。MBA生なんだからファイナンスもちゃんと使いこなせないとねって感じです。
ケース作りは約7か月、何もないところからのテーマ決め~具体化まで感嘆の振り返ってみます。
①テーマ決め
チームメンバーで一旦何もない状態で自分ならどういったテーマにしたいかを提案しながら、実際の参加者が何を回答するかをイメージして、我々が考えて欲しい内容にフィットするかを議論しました。約2か月フワフワッとした議論が続きましたが、今回のテーマにたどり着きました。
ケース完成後にみんなで感想を言い合ったときには最初のこの段階が不安だったという意見のあり、0→1を生み出すところって、やっぱり不安が大きいんだなって感じました。私自身は日常的に0→1の仕事ばかりなので、あまり気にはならなかったのですが・・・
ここで考えて良かったのは、やっぱり、自分たちがMBA生に考えて欲しいこと、それは社会に出てから活躍するために必要だと思うこと、そういった視点でとらえました。一方、参加者の回答が同じような内容になるのはつまらないなっていう部分をバランスを取りながらアクティビストという観点に執着できたのは良かったです。
②具体的なケース作り
当然のことながらモデル企業を想定していますが、どういった情報があれば参加者が戦略を考えらえるのか、ケース作る側で考えて欲しい内容をどうやってケースの中身に忍び込ませるか、色々考えて作っています。
気が付かない人は全く気が付かないかも知れないけど、実際にケースを見た人からの良い感想も聞いているし、難しすぎるのではという指摘もありながら、ちょうど今分析をし、戦略を考えている参加者に敬意を表したい。ここでチームで頑張ったことが全く無駄にならないし、自分自身の思考の幅や広さが飛躍的に成長するし、チームメンバーとの協力は人生にとってかけがえのない時間になるでしょう。
③本番に向けて
我々のタスクはケースを公開したら終わりではないです。11月の本番に向けて、継続的に準備を進めています。1月から指導しているので、ボランタリーな活動を半年以上、まあまあの負担感で対応してくれるチームメンバーに感謝しかないですね。
予選資料の提出から本番まで参加する皆さん、審査員、聴講する人など全ての人に良いケーススタディコンペティションになればと心から祈っています。
最後の参加者や審査員などとの交流会が今から楽しみでしかないです。やり切った後のみんなで共有する時間は何より最高です。
そして、上の方のページからケースを誰でもダウンロードできます。MBA生でない人も是非、どういったケースをMBA生は考えているのかを感じてもらえればと思います。そして、MBAを卒業した皆さんも、昔を思い出しながら、ケースを読んでもらえればです。