宇宙と自分を探求するSF映画『スター・トレック』(2009)
本日はおすすめ映画『スター・トレック』(2009)をご紹介します。
※核心的なネタバレは避けていますが、予備知識なしで観たい方はご注意ください。
スター・トレックは身近なSF映画
「素の自分ってなんなんだろう」
「どこまで素を出すべきなんだろうか」
そんな気分になったときに観てほしいのが、映画『スター・トレック』(2009)。
この映画には2人の主人公が登場します。
宇宙船にて多くの乗組員の命を救った父をもつ、ジェイムズ(愛称ジム)。そして地球人と異星人のハーフであるスポック。
2人は同じ船で宇宙探査へと向かいますが、考え方の違いでぶつかりあいます。
重力、惑星、ブラックホール……宇宙を舞台にした映画はいつも壮大です。
けれど本作にでてくるのは、完璧ではない自分に悩み、葛藤している若者。
「完璧な人なんて、宇宙規模で存在しない」
そうおもうと、遠い宇宙の物語がグッと身近になります。
「SFの世界観」と「人間ドラマ」の両立
なぜスター・トレックにこんなに魅力を感じるのか? とおもったのですが、スタッフクレジットをみて納得しました。
自分の“好き”が渋滞しているではありませんか……!
たとえば『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』のJ・J・エイブラムス監督。
スカイウォーカーの夜明けは、映画館で半泣きするほど感動したのをおぼえています。
そして脚本は『トランスフォーマー』のロベルト・オーチー、アレックス・カーツマン。車が変身する瞬間は、いつ観ても童心にかえりワクワクします。
さらに音楽は、『カールじいさんの空飛ぶ家』を手がけた作曲家、マイケル・ジアッキーノ。
実はわたしの好きなピクサー映画の暫定1位は、カールじいさんです。ストーリーはもちろん、切なさのなかに温かみを感じる音楽は心をほっとさせてくれます。
...…どおりで世界観にハマるはずです(笑)
とはいえ、スター・ウォーズが好きなわたしは、本作を観るまで「スター・ウォーズと同じ興奮を味わえるSF映画はないだろう」と正直おもっていました。
スターウォーズはもはや「スター・ウォーズ」というジャンル、あるいは文化になっているとおもうからです。
ですが、本作はわたしのような『スター・ウォーズ』ファンでも純粋に楽しめました。
おそらく想像力や冒険心をかきたてる「SFの世界観」と「人間ドラマ」を見事に両立していたからだとおもいます。
そこにクリス・パインやザカリー・クイントなどキャスト陣の豊かな演技や、作曲家マイケル・ジアッキーノの静謐な音楽があわさり、キャラクターの感情描写がより際立っていました。
まとめ
スタートレックシリーズには多数のドラマや映画がありますが、『スター・トレック』(2009)は、悩める青年たちの成長物語です。
「SF映画はあまり観ない」という人も楽しめるので、ぜひご覧ください!
※ブラックホールについて学べる『インターステラー』を観てからだと、より楽しいかもしれません。