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子どもの頃と同じ気持ちで感動できなくても...
テーマが定まらないまま、noteを書きはじめてしまった。
なにか微妙に言いたいことがあったような気がするのだけど、思い出せない。こういう「なんとなく」の感覚って、シャボン玉がパチンとなくなるみたいに、簡単に消えていくなぁと思う。
子どもの頃の感覚なんかは特にそう。もう思い出せないこと、同じように感じられないことがたくさんあるんだろうな、と思う。そう思うと、子どもの頃にハリー・ポッターやONE PIECEを読めたのは本当によかったな、と思った。学生のときに村上春樹さんの本を好きになれたのも本当によかった。
ただ、大好きな作品であっても、同じ気持ちは二度と味わえない気がする。受け取れる感動の量や、それを言語化する力は絶対に今のほうがある。ただ、感じ取れる感動の“質”は、あの頃の小学生の自分には敵わないかもしれない。ちょっと切ない気もするけれど、歳を重ねると世界が広がるので仕方がない。
ピーター・パンの世界では、たしか子どもにしか妖精が見えなかった気がする。「純粋に感動できなくなるなら経験なんて積みたくない」「いろいろ知りたくなかったよ」と、思わないでもないけれど、知ったからこそ味わえる感動もある。たとえば、失恋ソング。歌詞に反して明るい曲調のものが多い理由が、なんとなくわかった気がする。最初は明るくしないとやってられないのだろうと思っていたけれど、過去を受け入れて前に進もうとしてるからでもあるんだな、と。
一方で、あの頃とは全く同じ気持ちにはもうなれないけれど、昔から好きな作品に触れると目頭が熱くなることも。やっぱり好きだなぁ、と温かい気持ちになれる。当時すでにシルクロード並みに長くなる気配が漂っていたONE PIECEを買った自分、グッジョブ。今までの人生でいちばんの英断だよと言いたい。
これからも人生は続いていき、好きなものは更新されていく。忘れたり、思い出したり、ずっと好きなままでいたり。感動の質や量は人それぞれだし、そのときどきで軽やかに変化していくんだろう。(ONE PIECEは多分ずっと好き👒笑)
これからの私は、どんな作品で泣くんだろうか。
どんな作品を「あの頃、出会えてよかったなぁ」と、思い出すんだろう。
すこし楽しみだ。