子供との距離を縮める唯一の方法
もう、7〜8年前の事、息子の高校の役員をしていた時のことなんですが、月に一回、役員会があっていて、その時に親しくなった役員のお母さん達が口を揃えて言っていたことを思い出しました。
近くて遠い存在の子供
息子が親と全く喋らなくなった、、
何を考えているかわからない。
クラスの役員になって、息子の友達のお母さんからその子供さんを通して自分の息子の様子を聞きたいのだと。
自分の息子の近況を知りたいけど、おしゃべりしてくれない、話しかけても"うん"とか"いいや"ばかりで全くわからない、、
だから少しでも情報が欲しい。
と切実に願っているお母さんが多いことに驚いたことがあります。
私の役目は、役員のお母さんの子供さんのことを息子から聞いて教えてあげる方で、その都度感謝されたなあ。と思い出しました。
思春期
体と心が急に成長しはじめるこの年頃の子供さんは、親との距離がすごく遠くなるように思います。
親の性格と子供の性格もいろいろあり、さらに相性もあるため、親子関係がうまく行ったりいかなかったり、近くにいても遠くに感じるなど、けっこう悩んでいる親子さんは多いです。
この年代のお子さんはだいぶ自我があるので、一旦親に対して一戦を引いてしまうと、なかなかコミュニケーションを取ることがむずかしいかもしれませんが、、
うちは幸いにして小さな頃からよくコミュニケーションを取ることが出来たので、息子のことがわからないということはあまりありませんでした。
わからないことはないと思っているのは私だけかもしれませんが、、笑。
とにかく時間を共有
どれが正解かはわかりませんが、私の場合、子供が小さい時はとにかく一緒にいました。
もちろん仕事もあったので全てではありませんが。
毎日の夕方は一緒におかしを食べ、アニメを見たり、宿題も教えたり、、
お休みの日は自然を感じるところに連れて行ったり(私が好きな場所なので)動物とふれあいに行ったり、、そんな時間をたくさん持ったように思います。
親の知恵や知識を教える
一緒いると親が教えてあげられることはたくさんあり、自分の知恵や知識を子供に教えることができます。
知らない言葉とか、社会でのルールとか、いろいろなシーンでの振る舞い方とか。
学校では習わないことで、子供が学んだり、知っておくべき事柄はたくさんあります。
そういうことを教えるのは親だと思いますし、当たり前のことだと私は思うのですが意外と教えていない親御さんが多いなと感じています。
自分で考えられる力をつける
今の日本では社会で生きていくために、親も余裕がなく精一杯という人も少なくないと思います。
日々の生活に追われ、子供にまで目が行き届かないという感じかもしれません。
だけど今よりいい環境にならないと言われている日本で頑張って生きていなくてはならない子供達たちにしてあげられることは、たくさんの時間を一緒に共有して、親であるあなたが教えられることを子供に伝え、そして子供が自分の頭で考えられるようになることが、子供の幸せへの近道になると私は思っています。
子供自身で考えられる力を身につける。
これは小さな子供さんを持つ親御さんにもお伝えしたいことでもあります。
今からいろいろなことを教えてあげてほしいのです。
少しずつ親の知恵や知識を教え続け、そして自分で判断できるように導いてあげてほしいと思います。
コミュニケーションを子供と取りつづけることは、いろんな意味で子供に影響すると思っています。
コミュニケーションは親子の距離を縮める唯一の方法
日本人はコミュニケーションを取ることが下手だと言われていて、これは親子間でも当てはまると思います。
また言わなくてもわかるだろうという「間の文化」もあります。
でも言わないことによってわからない、理解できないため後々大変な問題になったりするのではないでしょうか、、
親子でも夫婦でもやっぱりコミュニケーションは大切です。
特に人間を育てるという大仕事をしていく上で、親はそのことをずっと念頭においてほしいのです。
いっぱい話しをして、いっぱい話を聞いて、
たまにはじゃれあったりしながら相手(子供)のことを知ると言う簡単だけど難しいコミュニケーション、でもこれが唯一の方法ではないでしょうか?
この後の人生に大きく影響する
親とのたくさんのコミュニケーションで、子供は安心して育ち、心が満たされ、自分のことを考えられるようになり、教えてもらう知識もどんどん増えます。
すると自分の楽しみややりたいことを持つようになれます。
たとえ苦しい道があったとしてもきっと満足していると思います。
逆に考えられない。愛情をもらっていない大人になると後々あまりいい方向には進みません。
人のせいにしたり、自分を否定したりと。
親であれば誰でも願うと思います。
自分の子供は幸せになってほしいと。
そう思うならば、細く長く親子のコミュニケーションを続け、できる限りの知恵や知識を教えて、世の中に出た時自分で考えられるような人間になるように導いてあげてほしいと思います。
10月になった今の時期に、大人への前進のための決断をする年齢(高校受験)の子供持つ親御さんへメッセージを伝えたくなりました。