ゼミ誌『日本公論』刊行。特集「人道主義を考える」
この3月に日本大学危機管理学部・福田充ゼミナール13期生が卒業前に、福田ゼミのゼミ誌『日本公論』第12号を刊行しました。特集テーマは「人道主義を考える」です。この4年間、危機管理学部開設からずっと人道主義を考え、学生たちとも学び議論してきました。
シリア内戦もイエメン内戦も、北朝鮮問題も、中国の新疆ウイグル人、チベットの問題も、世界のテロリズムも、災害対策や原発事故問題も、現在進行形の新型コロナウイルスも、安全保障や危機管理の問題に最も重要な視座は「人道主義」だと僕は思います。僕たちが守るべきは社会の安全ではなく、人々の命や生活であり、自由や人権であり、それを保証する民主主義だと僕は考えています。そのための危機管理、安全保障を民主的なリベラル・アプローチと呼びたい。
グローバルに人道主義の意識を共有できる人々と僕は連帯したい、共闘したい。僕にとって危機管理とは、企業や大学など組織不祥事の尻拭いをすることではない、社会や国民を監視することではない、そんなものが危機管理学ではないと、危機管理学の原点は人道主義の実践だと、僕はもっと強く社会に訴え続けます。
その思いを込めて、日本大学危機管理学部の最初のゼミ生たちとのテーマ、ゼミ誌『日本公論』の特集テーマを「人道主義」としました。関係者を中心にゼミ誌『日本公論』配布中です。皆様今後ともよろしくお願いします。