【番組出演】NHK『時論公論』大阪ビル放火
先週、NHK『時論公論』に出演。「大阪ビル放火・命を守るためには」(2021年12月20日放送)での日本大学危機管理学部・福田充研究室の主なコメントです。「自暴自棄になった人物が起こす防ぎようのない犯罪は、起きてから対応するしかない。そのためには、やはり事前の準備が重要になる。事件や事故に遭遇した時に、正しく判断し率先して行動できる人を増やすための社会教育が大切だ」。
自暴自棄犯罪・拡大自殺をゼロリスクにすることは困難で、無理にゼロリスクにするためには、今回のガソリン放火で考えても、①ガソリンなど危険物購入者の過去の犯罪履歴、精神科通院履歴などの利用による監視規制、②ガソリンなど危険物指定の規制強化と線引き、③ガソリンなど危険物販売方法(ネット、ホームセンターなど)の規制強化と線引き、④犯罪行為に繋がる予兆をSNS監視強化など、プライバシーなど「人権・自由」を損なう対策につながります。危機管理における「安全・安心」 vs. 「人権・自由」のバランスをどうとるか、平常時のリスクコミュニケーションで議論して意思決定、政策決定する必要があります。
と新聞やテレビには同じことを言い続けていますが、なかなか全てを網羅して十分に掲載されないのがもどかしいところです。
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