泳げないけど・・・なにか? 夢はトライアスロン完走(1)
出来る?!出来っこない?!・・・・
やってみなくちゃ分からない!!
私の人生には「ナメクジ」のように生きてた10年間があった。
0歳から5歳が幼少期
6歳から12歳が学童期
そして48歳から58歳までの10年間は「ナメクジ期」だった。
激しい偏頭痛に襲われるようになってからの人生・・・・・
暑いところに行かない、太陽の光は絶対に浴びない、走るなんてとんでもない。
極力動かないようにして歩くのもできるだけゆっくりと
西にエレベーターがあれば必ずのり、
東にエスカレーターがあれば即座に乗る。
スーパーマーケットの駐車場では、必ず入口に一番近いところに車を止める、夏の暑い日には、エアコンの前から離れない。
こんなナメクジ生活をしていた私の心を捉えた言葉
それは・・・・・
その日、夫が出席する会食の料亭は遠かった。
自分の運転だとお酒が飲めないからと、私に運転手のお役目が回ってきた。
知人の多い会食だったので運転手として同行した私もお食事に参加させていただけた。
お酒がまわり、みなさんがいい気分になった頃、スポーツの話題になった。
フルマラソンを45回も完走している夫が称賛されていた。
そこに一言
「フルマラソンもいいですが、トライアスロンはもっと楽しいですよ。やりませんか?」
と、夫を誘う言葉が聞こえた。
なぜか、トライアスロンという言葉が私のインスピレーションを刺激した。
しかし・・・・誘われているのは、夫であって私ではない。誰一人の視線も、末席で小さくなっている白色ナメクジの私には向いていない。
それでも、私の脳裏には腕と脚にボディナンバーが力強く書かれた選手が、スイムを終えて海から上がってくる場面が鮮明に浮かんでいた。
「トライアスロン」・・・・・・・未知の世界だった。
やってみたいと思った!!!
トライアスロンというと、超人・鉄人のイメージ。日焼けした若者たちのレースという印象だった。
汗を光らせながらスイム・バイク・ランをこなす過酷なレース。
その光景の中に、普通ならば、おばさんは出てこなかった。
しかし、私の頭の中には鮮明な映像として、ゴールしているシーンが思い浮かんだのだ。
「きっとできる。やりたい。」
という思いしかなかった。
この会食の後、私はトライアスロンの話をされた田口さんに、メールでトライアスロンの話を聞きたいとお願いした。それならばと、
「私が所属するチームの練習会があるので見学に来てください」
と、誘ってくださった。私は、トライアスロンの見学に行くことにしたのだ。
そして・・・大変なことに気づいた。
あっ、私・・・泳げない!!!
自転車も、ママチャリでさえ、この20年間乗っていない。ナメクジになってからは
ただの1メートルも走っていない。
まずは、泳げるようにならなくては。参加させてもらった練習会で出会ったコーチに水泳のプライベートレッスンをお願いした。
私のトライアスロン人生が始まった。
泳げないけど・・・なにか?夢はトライアスロン完走(2)
に続く。
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